沖縄本島で大人気のドライブルートといえば、本島北部にある屋我地島(やがじじま)と古宇利島(こうりじま)を結ぶ「古宇利大橋」です。
オキナワンブルーに輝く海の上に架かる全長1960mの離島架橋で、車のテレビCMなどで目にしたことがある方は多いはず!
古宇利島は那覇空港から車で1時間半ほどの位置にあり、周囲約8㎞のこぢんまりとした島。
“恋島伝説”が残る恋の島としても知られています。
サトウキビ畑が広がり、のどかな沖縄風情が感じられる島ですが、近年はリゾートホテルやおしゃれカフェが続々とオープン!
観光客に人気のリゾートアイランドとなりました。
沖縄観光の目玉、沖縄美ら海水族館まで車で約30分と近いので、併せてめぐるのがおすすめです。
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1.古宇利大橋だけじゃない! マングローブや野鳥など豊かな自然もお楽しみ♪
那覇方面から古宇利大橋に車で向かう場合は、沖縄自動車道が便利。
許田ICを降りたら国道58号を北上し、名護市の世冨慶(よふけ)交差点を右折して「名護東道路」に入ります。
よく混雑する名護市街を避けて、快適に走ることができるんです。
国道58号から奥武島(おうじま)という小さな島を経由して屋我地島に向かうと、マングローブが広がる沖縄らしい景色に出会えます。
このあたりは国の野鳥保護区で、アカショウビンやアオサギなどが暮らす野鳥の宝庫。
マングローブカヌーなどのネイチャーツアーも開催されています。
屋我地島ではサトウキビ畑やパイナップル畑を横目に、のんびりと島ドライブを楽しみましょう。
屋我地島の北側まで来るといよいよ、海の上に一直線に延びる古宇利大橋が見えてきます。
こうなると車内は一気にテンションアップ! ひゃっほ〜〜い!!
2.古宇利大橋の絶景フォトスポットを狙うなら、両側の橋詰め広場と古宇利ビーチ
と、ここでひとつアドバイス。
古宇利大橋を渡る前に、道の左側にあるロードパークに車を止めて、記念撮影はいかが。
階段から浜に下りて、橋を見上げるショットもフォトジェニック〜!
古宇利大橋は歩道が整備されているので、歩いて渡ることもできます。
ですがずっと歩き続けるのはなかなか大変なので、とくに夏場はあまりおすすめしません。
途中まで歩いて歩道から青い海と古宇利島を撮影するのがgoodですよ♪
橋の下に本島屈指の青く透明な海が広がる風景は、車で通り過ぎるだけなんてもったいなさ過ぎ!
ゆっくりと時間をかけて満喫すれば、思い出に残る旅時間を過ごせるはずです。
橋の上からは赤瓦のコテージやおしゃれなプチホテル、建設中のリゾートホテルなどが建ち並ぶ古宇利島を一望できます。
もはや気分はヨーロッパのリソート地。
2005年に古宇利大橋が開通したころとは、比べものにならないほど進化を遂げていて、これからますます目が離せない注目のエリアになりそうです。
橋を渡るといよいよ古宇利島に到着です。
道の左右に橋詰め広場がありどちら側にも駐車できるので、カメラ片手にビーチ散歩を楽しみました。
浜に下りると、橋のたもとで海の安全を見守る「大橋わたる」くんを発見★沖縄らしいユル〜い雰囲気に思わずにんまり。
麦わら帽子にかりゆしウエアがお似合いの豚のキャラクターですが、それにしてもビーチに豚って!?
そんなことを思いながら、砂浜へ歩を進めると…きゃ〜、でました! 絶景!
古宇利大橋のたもとに広がる古宇利ビーチは、海水浴やマリンアクティビティをエンジョイする人や、自撮りを楽しむ観光客などで賑わっていましたよ。
ちなみに古宇利ビーチからすぐの古宇利ふれあい広場には、広々とした駐車場にシャワーやトイレ、物産販売所などがあります。
ブルーシールアイスのフレーバーが並ぶパーラー、沖縄そばやタコライスなどが味わえる食堂もあり、ドライブ休憩にはうってつけ。
沖縄名物の金時豆が入ったかき氷ぜんさいでクールダウンするのもいいですね。
古宇利島の高台には、島名物の「季節限定うに丼」が食べられる食堂や、スタイリッシュなカフェがずらり。
ランチ休憩にもぴったりです。
ガーリックシュリンプが看板メニューの人気店「KOURI SHRIMP(コウリシュリンプ)」もおすすめですよ〜。
3.ジャニーズの嵐が登場するCMで話題になった「ハートロック」はマストで撮影したい!
島をぐるりとさらに進んでいきましよう。
北側にある小さな浜「ティーヌ浜」は、島でいちばんの観光名所になっています。
浜への往復は、歩きにくい砂の道や滑りやすい階段を上ったり下りたりすることになるので、足下には注意が必要です。
夏の暑い時期にはとくに、日よけの帽子は必須。
浜に下りると靴が砂まみれになるので、ビーチサンダルを持って行くとよいでしょう。
多くの人がティーヌ浜に向かう目的は、このハート岩。
2つの岩を重ね合わせて見るとハート形に見えることから「ハートロック」とも呼ばれる観光名所です。
数年前に、ジャニーズ事務所の嵐が登場するテレビCMから人気に火がつき、今では超有名スポットになりました。
浜で泳ぐこともできますが、遠浅ですし、なにしろ多くの人がカメラを構えて撮影しているので、ちょっと気恥ずかしく感じるかも。
ここはフォトスポットとして訪れるのがおすすめです。
恋がかなうといわれるパワースポットなので、うまくハート形に重なる位置を確かめて、決めの一枚を。
ただし、いつもたくさんの人で賑わっているため、撮影するにも思った以上に時間がかかりますので、時間に余裕をもっておでかけください。
カップルで行くならロマンチックなサンセットもいいかも〜!
4.“恋の島”古宇利島のパワースポットで幸せ祈願すれば恋愛成就!?
こちらはティーヌ浜と同じく、島の北側にある「トケイ浜」。
岩場に囲まれた天然の浜で、シュノーケリングスポットとしても人気があります。
磯遊びや海水浴を楽しむファミリーをよく見かけるのどかなビーチです。
ビーチマットを広げて、波の音に耳を傾けながらくつろぐのもおすすめの過ごし方。
沖縄旅行の醍醐味ですよね。
トケイ浜には、波に浸食されて開いた丸い穴(ポットホール)がある、大小の岩があちらこちらに点在しています。
まるでオブジェのようで素敵です。 もうひとつの名物が、浜に散らばっている「ピース貝」。
ピースサインのような形をした白くて小さな貝ですが、見つけると幸せになれるといわれています。
探して歩くのも楽しいですよ。
ティーヌ浜もトケイ浜も、島の狭い小道からアクセスすることになるので徐行運転を心がけ、道を譲り合ってのんびりと島ドライブを楽しみましょう。
島の北側を後にし、古宇利大橋に戻る途中、「チグヌ浜」にも立ち寄りました。
古宇利島が恋の島といわれる理由のひとつが、このチグヌ浜にあります。
古宇利大橋近くにひっそりとたたずむ浜には、沖縄版アダムとイブのような伝説が残っています。
神様が古宇利島に降ろした2人の男女が、海岸でジュゴンのつがいを見て男女の違いや子づくりを知り、その子孫が琉球人になったという“恋島(くいじま)伝説”です。
浜には2人が暮らしていたと伝わる洞窟「始まりのホラ穴」もあり、ティーヌ浜と並んで恋愛成就のパワースポット。
チグヌ浜の近くには「人類発祥の地」の石碑が建ち、島の神様が祀られた「ウンナーヤー」もあります。
訪れる価値あり、と思われる方はぜひ行ってみてくださいね!
Photo&text:藤井 千加
(取材:2021年6月)
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住所: 今帰仁村古宇利
電話番号: 0980-56-1057(今帰仁村観光協会)
料金目安: 無料
駐車場: 橋の手前に無料駐車場あり