車で行くことのできる離島、古宇利島(こうりじま)は “沖縄旅行で行きたい絶景スポット”のランキングで毎回トップ5に入るほどの人気です。
周囲7.9kmほどの小さな島、古宇利島にアクセスするには、沖縄本島北部にある名護(なご)市の屋我地(やがじ)島から長さ1.96kmの古宇利大橋を渡ります。
エメラルドグリーンの海を走り抜ける爽快感は、忘れられない思い出になることでしょう。今回は、古宇利島観光で外せない古宇利オーシャンタワーを紹介させていただきます。
\ おすすめプラン紹介 /
1.入館前からワクワク。自動カートに乗って、海抜82mからの眺望にうっとり
古宇利オーシャンタワーの入口へは自動運転カートで進みます。
カート内では、音声ガイダンスで島の歴史や古宇利オーシャンタワーについての説明が流れます。
アダンやソテツ、フクギなど、沖縄ならではの植物が生茂る南国庭園を上がっていくのですが、海抜の高いところから一望できる絶景は圧巻! 入館前から期待感が膨らみます。
2.1万点以上の貝が揃うシェルミュージアムで、珍しい貝に出会える
カートを降りてまず向かうのは、シェルミュージアム。
ここには、世界各国から集めた珍しい貝が1万点以上も展示されています。
1個数百万円もの価格がつけられたことのあるリュウグウオキナエビスはとても希少な貝。
深海200mに棲む幻の貝で、この原始的な形から“生きた化石”と呼ばれているそうです。
目を引く色鮮やかなヒオウギカイは、まるで着色したかのように見えますが、100%天然の色。
ハートの形をしたリュウキュウアオガイも人気です。
アダムとイブによく似た伝説が残っていることから“恋の島”と呼ばれている古宇利島にふさわしい貝ですね。
3.思わず息を呑むほど美しい絶景は非日常感満載!
館内の随所から、絶景が楽しめる古宇利オーシャンタワー。
「この景色を毎日のように見ている当館スタッフも、見るたびに感動していますよ。絶景スポットがたくさんある名護出身の私も、ここから見る景色は別格だと思っています」と、支配人の日高さん。
よく晴れた日には、2階、3階の展望フロアから肉眼でも与論島を見ることができ、12〜4月のホエールウォッチングシーズンにはクジラの姿も確認することができるそうです。
屋上のオーシャンデッキには窓がないので、開放感抜群。
心を奪われるほど美しい絶景は、きっと一生の思い出になるはずです。
4.古宇利オーシャンタワーでしか手に入らない限定のおすすめお土産品
1階のショップには、スイーツやお酒、コスメ、雑貨など、ここでしか手に入らないお土産品も豊富に揃っています。
売り上げNo.1は、店内に併設する工場で作られる洋風まんじゅう「カボニー」。
ミルク風味の皮に包まれているのは、古宇利島で育ったかぼちゃを贅沢に使った餡。豊潤で濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。素朴な味わいでリピーターも続出。
画像提供:古宇利オーシャンタワー
「カボニーは2017年に県産優良品に認定されました。将来は沖縄の銘菓子として多くの方々に認知されるようになるよう願っています」と古宇利オーシャンタワーの支配人、日高章さんは話します。
画像提供:古宇利オーシャンタワー
恋の島をイメージしたクッキーも限定品。シークヮーサーやハイビスカス、タンカンなど、南国フレーバーが楽しめ、結婚式の引き出物としても人気だそうです。
日高さんのおすすめはまだまだあります。
例えばパイナップルの形をしたガラスのボトルに入った「パイナップルワイン」。お土産にはもちろん、贈答品としても喜ばれそうですね。
こちらの「パイン炭せっけん」は、累計販売個数200万個を突破。
パイナップルを高熱炭化装置で燃焼させて作る“パイン炭”の吸着作用で、毛穴の汚れや余分な皮脂をしっかりと洗い流してくれます。
購入品は、全国一律1,600円で発送が可能なので、ここで沖縄土産を揃えて自宅に送ってしまうのも良いかもしれません。
5.絶景を眺めながら食事が楽しめる「オーシャンカフェ」で絶品ピザを味わう
絶景とショッピングを楽しんだ後は、「オーシャンカフェ」で自慢のお料理を。
国産小麦とナポリの塩、ナポリの水を使って作るピザ生地を、500度の窯で一気に焼き上げる「マルゲリータ」はモチモチ食感がたまりません。
リクエストでハート型にしてくださるとのことなので、希望される方はぜひ。
「地域のものを積極的に活用していきたい」という思いから、近海の海水からできた塩を使ったメニューも登場しました。
高さ45cmのグラスに入った「海を感じるクリームソーダ」は、ただ甘いだけでなく、ほのかに効いた塩気が良いアクセントになっています。
こちらは「海を感じるジェラート」。
県産の乳牛を使って乳製品を製造・販売する「おっぱ乳業」のヨーグルトを使ったジェラートです。
添えてある塩をお好みで振りかけ、スプーンではなくお箸で(!)どうぞ。
画像提供:古宇利オーシャンタワー
2019年には、絶景に囲まれながらB B Qが楽しめるプラン(実施期間は5〜11月)も登場しました。
特別感や非日常をあじわいたい方は、ぜひチェックしてみてください。
画像提供:古宇利オーシャンタワー
1ヶ月間に約40,000人の観光客が訪れる古宇利オーシャンタワーが開業したのは2013年の11月。
代表取締役兼C E Oの安里清氏が、沖縄らしい原風景が残る風光明媚な古宇利島へ、タワーやシェルミュージアムの建設を検討、地域社会への貢献と地産地消をテーマに、長い年月をかけて現地調査をした結果、この場所に決めたのだそうです。
当時は団体客をメインにした観光施設が多かったそうですが、時代の変化を敏感に感じていた安里氏は「個人旅行客が訪れたくなる施設が必要になる」と話していたそうです。
「沖縄本島北部観光の舵(かじ)を取っていきたい」という意味を込め、古宇利島を船に見立て“帆船の帆”をイメージしているという古宇利オーシャンタワー。「北部の観光を牽引していける存在でありたい」と日高さんは話します。
古宇利島のマストスポット=古宇利オーシャンタワー。本島北部観光の際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
Photo&text:舘幸子
(取材:2020年8月)
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利538
電話番号: 0980-56-1616
営業時間: 9:00〜18:00(最終入園17:30)
定休日: 年中無休(台風時悪天候時には臨時休業あり)
店舗詳細URL: https://www.kouri-oceantower.com