お昼時になると、自然と行列ができる地元民に人気の沖縄そば屋「てだこそば」。
人気の秘訣は『どこにもない味を提供している』こと。
初めて沖縄そばを食べる方にもツウの方にもおすすめな、てだこそばの魅力をご紹介します。
1.創業26年の老舗店!どこにもない美味しさを提供

「てだこそば」の店名の由来は「太陽の子」。
沖縄の方言である「てだ=太陽」「こ=子」からとって意味付けられています。
日差しが差し込む明るい店内は、まさに太陽を感じる空間。

カウンター席やテーブル席がちょうど良い間隔で配置されており、奥にはお座敷も。
小さな子どもがいても安心。子ども用の小さな椅子や取り分け皿もありますよ。
2.こしのある自家製麺と手間暇かけて作った白濁りスープは絶品!

てだこそばの一番人気メニューは「ソーキそば」。
「ソーキそば」とは豚あばら肉を出汁や醤油などで煮た、「ラフテー(豚の角煮)」とならぶ沖縄の定番肉料理「ソーキ」の乗った沖縄そばの事。
てだこそばのそれは、定番のソーキそばとは異なる、白濁りスープと自家製ねじれ麺。
長年研究を重ね、独特のねじれとのど越しを完成させた自家製麺と、ごくごく飲めてしまうスープが癖になると評判。
つぎ足しせずに日々新たに作られるスープは、前日の14時ごろから次の日のスープを作り始めるのだそう。
およそ10時間煮込んだスープは、コクのあるまろやかな味わい。

味は豚骨ベースですが、誰もが想像する豚骨ラーメンのような濃さはなく、あっさりしていて飲みやすい味。
オーナーは「いいお酒」をイメージして研究開発したのだと言います。
『いいお酒は、癖がなくまろやかで飲みやすい。』それを沖縄そばスープとして再現できないかと試行錯誤した結果、飲みやすくしつこくない、豚骨の匂いがしすぎないスープが完成しました。
また、湯がく前に麺をねじることで、スープに浸かっている時はストレートに見える麺が、持ち上げた瞬間ねじれるのも特徴。
このねじれは機械では作れないのだそうです。

3.どのメニューも他にはないオリジナリティ溢れるもの

「納豆そば」や「黒米トロロそば」など、どこのお店でも見たことがないようなメニューが並んでいるのもてだこそばの特徴のひとつ。
メニューは全て、オーナーが試行錯誤の上に作り出したもの。
「どのメニューも他店とは違ったものを提供する」というのが創業当初からのこだわりで、どれを食べても、てだこそばらしさがどこかに現れています。
沖縄そば以外の、隠れ人気メニューのひとつ「餃子」も、他とは違ったアレンジメニュー。

一見普通の餃子ですが、「沖縄そば屋の餃子」をコンセプトに、中のお肉はこれも沖縄そばの定番トッピングである「三枚肉」を使用。
餃子を包んでいる皮も自家製で作られています。

プルプルでもっちりした生地とジューシーな甘味がある三枚肉でつくられた餃子は、ご飯がいくらでも進む味。
沖縄そば屋でありながら、ファンの多い一品です。

たくさんのこだわりを持つ、変わり種沖縄そば屋「てだこそば」。
定番以外を味わってみたい沖縄上級者の方はもちろん、初めて沖縄に訪れる人にも是非味わってほしい沖縄そばです。
Photo&text:三好 優実
(取材:2020年1月)
住所: 沖縄県浦添市仲間1-2-2
電話番号: 098-875-5952
営業時間: 11:00~20:00(売切れ終了)
定休日: 月曜日
その他: 持ち帰り・店内飲食可(テーブルあり)