沖縄本島南部、南城市(なんじょうし)の太平洋岸にほど近い場所にあるカフェ。
緑豊かな森に囲まれて、静かにたたずんでいます。
聞こえるのは木々のかすかなざわめきと、鳥の声ばかり。
景色を楽しみながら、ゆったりとくつろげます。
1.店を囲む3500坪におよぶ亜熱帯の森
店を囲む森は、店主の安和聡史さんのお父さんが購入したもの。
当初は原生林に近かったそうですが、お父さんが30年ほどに渡って手入れしてきました。
そして、浦添市で生まれ育った店主が、10年ほど前にカフェをオープンしたといいます。
緑が美しく、その先には海も見晴らせ、食事やお茶を楽しみながら、亜熱帯の自然を堪能できるのが大きな魅力のカフェです。
テラス席に出ると、緑の森の向こうに青く輝く太平洋を見晴らすこともできます。
室内でも大きな窓越しに緑の風景が楽しめるようになっています。
庭はオープンガーデンになっていて、カフェのお客さん以外も自由に出入りして散策できるようになっています。
2.味自慢の本格パスタ
料理メニューはパスタが中心。
オープン時のシェフがパスタの専門家で、その伝統が今に受け継がれているそうです。
種類としては定番のミートソースからペペロンチーノ、アラビアータ、アンチョビ、ボローニャ、イカ墨、ジェノベーゼなど、豊富にそろっています。
どちらかというと観光客よりも足繁く通う地元客が多いそうですが、ちょくちょく来ても飽きないのも魅力のひとつでしょう。
こちらはナスのボローニャ。
ナスを絡めたミートソースのパスタで、味はもちろん麺の固さも絶妙です。
3.無料のギャラリー
カフェに隣接して、入場料無料のギャラリーが設けられています。
展示されているのは店主の父親が集めた絵や陶器などが中心。
なかにはテレビ「開運・なんでも鑑定団」で本物と鑑定された著名画家の作品もあります。
お食事や飲み物、景色とともにギャラリーで美術品鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
カフェとは別棟になっているこの建物にギャラリーが入っています。
店主の父親のコレクションを中心に200点にも及ぶ作品が展示されています。
中央の絵が、なんでも鑑定団で本物と太鼓判を押された作品。
明治から昭和にかけて活躍した洋画家・吉田博が描いた、100年ほど前の沖縄の風景だそうです。
text:吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2020年11月)
住所: 沖縄県南城市知念知念143-3
電話番号: 098-949-1666
営業時間: 11:00~17:30
定休日: 火曜日
駐車場: あり
座席: 30席
喫煙: 禁煙(テラスは喫煙可)