沖縄県内外から器好きが集う那覇市壺屋(つぼや)にある「壼屋やちむん通り」は、沖縄の伝統的な焼き物を購入したり、散策を楽しむ場所として、たくさんの人が訪れる人気観光地。
そんな壺屋やちむん通りにある「うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく」は、沖縄の伝統茶「ぶくぶく茶」をはじめとした喫茶メニューと、ギャラリー観賞を楽しむことができる穴場スポット。どこを見てもわくわくする通りだからこそ、ひと休みする場所も選びたい。そんな方におすすめです。
1.沖縄の伝統茶「ぶくぶく茶」を堪能!事前予約で泡立て体験も

「ぶくぶく茶」とは、明治時代から飲まれていたと言われる沖縄の伝統的な振り茶。硬水でしかうまく泡立たないことから、硬水が豊富な沖縄だからこそ発展したと言われています。
「うちなー茶屋&ギャラリーぶくぶく」の1番人気メニューでもあるぶくぶく茶は、事前予約で泡立て無料体験も可能。(※2020年1月時点)

泡立て体験では、泡立て方をレクチャーしてもらいながら硬水で煮立たせた白米のお茶をひたすら泡立てます。
なぜこんなに泡立てるのかというと、泡の中に閉じ込めた香りを飲む時に楽しんでもらうためなのだとか。泡立て体験中は終始、香ばしい香りが漂います。
泡立てが完了したら、玄米茶の上にこんもり泡を乗せてできあがり。

セットで提供されるちんすこうは、200年以上昔からの製法と味を守り抜いてきた那覇市首里にある老舗菓子店「新垣カミ菓子店」のもの。「ちんすこうが苦手なのに、ここのだけは食べられる」と言って買いに来る人もいるのだとか。
実はぶくぶく茶は「福福茶」とも言われており、飲む時に鼻の頭に泡がつくのを、みんなで笑い合いながら飲んでいたことが由来となっているのだそう。鼻の頭に泡を乗せてインスタ映え写真を撮る観光客も多いそうです。
2.珍しい沖縄メニューはツウにも嬉しい

[提供写真:コーヒーカップは数種類から選択可能]
ぶくぶく茶の他にも、那覇市真地(まあじ)にある人気店「いまいパン」でつくられたケーキや、やんばるで採れた葉っぱで焙煎したほうじ茶、うこんが入った「ゴールデンラテ」や「石垣島ジンジャエール」など、沖縄県内でも珍しいメニューが多数提供されています。

[提供写真]
中でも人気のメニューは、4種類のシロップが選べる「沖縄氷ぜんざい」。(黒糖・黒糖練乳・抹茶・抹茶練乳)

美しいラインと軽い持ち心地のスプーンにふわふわの氷をのせ、口の中に含むほどに幸せな気分に。
3.ギャラリーは県内の職人さんから買い付けた厳選商品

店内に入った瞬間、目の前に広がるかわらしい器たちも人気の秘訣。
ここで販売されているものはすべて、良いと思った作家さんに直接声をかけ、厳選したもの。

なるべくこの通りでは買えないものを買い付けているそうなので、唯一無二のお気に入りが見つかるかも。
食事中もギャラリーを楽しんでほしいと、店内はまるで美術館のように絵画や沖縄の小物が散りばめられています。

お客さんが少ない時間帯を狙って、座る席にこだわってみてはいかがでしょうか。
Photo&text:三好 優実
(取材:2020年1月