BOULANGERIE DAI（ブーランジェリーダイ）｜宜野湾市・沖縄

2023年7月、健康をテーマにしたパン屋さん「BOULANGERIE DAI（ブーランジェリーダイ）」が宜野湾市長田にオープンしました。

ブーランジェリーダイは実店舗オープン前から、宜野湾市の人気ファーマーズ「ハッピーモア市場」にてパンの販売を行っており、その頃から多くのファンがいる人気店。

実は筆者もそのひとりで、はじめてブーランジェリーダイの米粉食パンを買った日は、一口つまんだが最後、気づけば半斤ほど何もつけずにむしゃむしゃ食べてしまったのでした。

身体にやさしいだけじゃなく、抜群においしい。

そんなブーランジェリーダイの実店舗オープンを待ち望んだ人は多かったはず。

満を持して、という言葉がぴったりな実店舗に早速行ってきました。

1.選ぶ幸せ。パン50種、焼き菓子15種類の豊富なバリエーション

入った瞬間から焼きたてパンの香りが漂い、ずらりと並ぶパンからじっくりと今日食べたいものを選ぶ。

パン好きにはたまらない時間です。

ブーランジェリーダイは、グレー基調のシンプルな内装と、入って正面にあるカウンターにずらりとパンが並ぶ光景が印象的。

洗練という言葉がぴったりな空間はまるでブティックのよう。

選ぶ時間を存分に楽しませてくれます。

パンの種類はなんと約50種類！

おかず系からスイーツ系、ハードからソフトまでバラエティゆたかに並びます。

50種類のうち5種類はグルテンフリーで、小麦を控えている方も安心してパンを選べるのも魅力です。

店内入って右側に並ぶ15種類の焼き菓子も、ファンの多い人気商品。

ヴィーガン、グルテンフリーメニューもあり、県外発送も行っています。

2.テーマは「健康」。心と身体が喜ぶパン

ブーランジェリーダイの一番の特徴は、すべてのパンが「健康」をテーマに作られていること。

たとえばパン作りに大切な小麦粉は、ポストハーベスト、プレハーベスト不使用の北海道産契約栽培小麦粉を使用。

厳選した小麦粉にあわせるのは、沖縄県産のキビ糖や塩、オリオンビールなど、地の利を活かしたものを積極的に使います。

また、それぞれのパンにはプライスカードに赤色or緑色のシールが貼られており、添加物の使用／不使用を色で見分けられる仕組み。

赤色のシールは、保存料、発色剤、合成着色料、外国産小麦粉、ショートニング、マーガリン、人工甘味料がすべて不使用の商品で、緑色のシールが貼ってあるパンには、添加物が含まれています。（ソーセージ入りのパンなど）

添加物を気にする人も気にしない人も楽しめて、一目で選別できるのが心地いい。

あらゆるパン好きへの配慮を感じます。

オーナーの上原さんはもともと虚弱体質だそうで、健康こそが一番の財産と考えています

だからこそ自分が作るものは「おいしいだけでなく、心と身体が喜ぶもの」でありたい。

パン作りを通して、世の中をハッピーにしたいのだと教えてくれました。

3.食べる喜び。食材のおいしさをストレートに伝えるパン作り

身体にやさしいだけじゃなく、しっかりおいしい。

ブーランジェリーダイの一番の魅力はそこなのではないでしょうか。

上原さんは長年フランス人シェフからパンや焼き菓子、チョコレート作りを学んできた実力者。

その実力を発揮しながら、妥協なく開発された商品の数々なので、どれも抜群においしいのです。

上原さんが心掛けるのは、食材の味がストレートに伝わるようなパン作り。

粉のおいしさと食材の味をストレートに表現するため、ハード系は固くしすぎず、柔らかいパンはしっかり柔らかく仕上げています。

しっかりおいしいのはグルテンフリー商品も例外ではありません。

一般的にグルテンフリーの食パンは、成分の関係でふわふわさせることが非常に難しいのですが、水分量と焼き方の試行錯誤しつつ、甘酒や県産キビ糖などを使い、ふわふわでもっちり、コクのある食パンに仕上げています。

グルテンフリーだからではなく、食パンとしてのおいしさ目当てに買う人も多いほど。

身体にやさしいことと、おいしいこと。

両方を高レベルで両立しているから、心も身体も喜んでいるのがわかる。

選ぶ楽しみとその香り、身体と心が満足するブーランジェリーダイのパンをぜひ一度食べてみてくださいね。

Photo&text：三好 優実

（取材:2023年9月）