沖縄本島北部、名護(なご)市と今帰仁(なきじん)村の境あたりに位置する「嵐山展望台」は、地元でも知る人ぞ知る絶景の名所。
小さな展望台の階段をのぼると目の前にひろがるのは、沖縄の?松島?や?瀬戸内海?とも称される「羽地(はねじ)内海」。
その圧巻のパノラマは、しばし息を飲むほどの美しさです。
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1.沖縄八景のひとつ「羽地内海」を満喫できる穴場スポット

本島北部・やんばるの玄関口、名護市の許田(きょだ)から国道58号線を北上、古宇利(こうり)島方面へ向かう途中で左折して国道505号線へ進むと、嵐山展望台の案内板が見えてきます。
くねくねとした山道を登り切った高台にある、ガイドブックにもほとんど載ることのない小さな展望台は、時折、遠方からのドライブ客や地元の人が立ち寄るぐらい。
1階の売店はオンシーズンのみの営業のようで、のどかすぎるくらいの雰囲気に逆にホッとさせられたりもします。

2階の展望スペースに立つと、視界に飛び込んでくるのは、コバルトブルーの海と緑の島影が織りなす見事なコントラスト。
石垣島の川平(かびら)湾や恩納村の万座毛(まんざもう)などの景勝地と並び、沖縄八景のひとつにかぞえられる「羽地内海」です。
本部(もとぶ)半島や古宇利島や屋我地(やがじ)島が見渡せ、晴れた日には、遠くに伊是名(いぜな)島や伊平屋(いへや)島を望むこともできます。
右手奥には、沖縄本島最北端「辺戸(へど)岬」へと続くやんばるの山並みが見えます。

波の穏やかな内海に浮かぶ島々。
本部半島と屋我地島を結ぶワルミ大橋のアーチや、沖縄版「アダムとイブ」の伝説がのこる古宇利島が、まるでジオラマのように浮かび上がります。

お天気や日の当たり具合で、刻一刻と違った表情を見せる青い海のグラデーション。
写真を撮るなら、太陽がちょうど真上あたりにくるお昼頃がおすすめです。
2.ミニマムながらSNS映えするフォトジェニックな展望台


展望台は、小さなスペースながらゆっくり腰かけて休憩できるつくりになっているので、リラックスして景色を満喫できます。
そして、壁面にはこんな遊び心がほどこされていますよ。
天使の羽根やかわいらしいペインティングをバックに、ちょっとした撮影タイム!
3.パイナップル畑や茶畑がひろがるのどかな山道を走る

嵐山展望台へのアクセスは、名護方面から本部半島に沿って国道505号線を通るルートと、今帰仁村・本部町方面から、本部半島を横断するルートがありますので、「沖縄美ら海水族館」や「古宇利大橋」など、沖縄本島北部観光の途中に、ぜひお立ち寄りください。


嵐山展望台の周辺はパイナップルやお茶の産地としても知られています。
茶畑の向こうに琉球松の林がたたずむ光景や、一面にひろがる赤土のパイナップル畑は、海沿いのドライブコースでは味わえない、また違った沖縄らしさを見せてくれます。
Photo&text:鶴田尚子
(取材:2020年11月)
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住所: 沖縄県名護市呉我1460-2
駐車場: あり
その他: トイレ:あり/バリアフリー対応:なし

