数ある沖縄そばの中でも、多くの地元・観光客から支持される「自家製麺 木灰そば とらや」。
スープや麺、ごはんのひとつひとつがおいしい中、やはり一番の特徴は、昔ながらの「木灰(もっかい)そば」を手間ひまかけて製麺していること。
貴重な木灰そばしかり、スープやお肉もしっかりおいしい。
そんなとらやをご紹介します。
1.伝統的な製法で作られた木灰そば

沖縄そばは通常、小麦粉と塩水、かん水(中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液)を使用して麺をつくりますが、昭和30年ごろまではかん水の代わりに木灰(もっかい)が使われていました。
木灰とは、がじゅまるなどの木を燃やして作られた灰を水に浸し、そこから出た上澄み液のこと。
これをかん水の代わりにそば粉のつなぎとして使用するのが、木灰そばです。
木灰にはカルシウムやカリウム、ナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、栄養満点!
かん水とはまた違った、独特の風味とコシも魅力です。

とらやでは、すべてのそばメニューに木灰そばが使われており、麺は中太麺と平麺から選択可能。
おすすめは中太麺です。
2.ソーキは別添え。スープを楽しんでからお肉をIN!

そばは「本ソーキそば」と「沖縄そば」の2種類から選択可能。
本ソーキそばは豚のスペアリブ、沖縄そばには豚のバラ肉の煮つけが添えられていますが、あらかじめそばに乗っておらず、別添えで提供してくれるのもこだわりです。
上に乗せてしまった方がお店的には洗いものが楽なはずですが、あえて別添えにするのは最初にお肉のない状態でスープを楽しんで欲しいから。
かつおと豚の出汁をベースにしたスープは、出汁の風味がありながら透き通っており、薄味でやさしい。
ごくごく飲んでしまいたくなる澄み切った味わいです。

スープをそれなりに楽しんだ後は、ソーキをIN!
お箸ですぐにほぐれるホロホロの本ソーキを木灰そばとスープに合わせながら、味わいましょう。

3.栄養満点のひじきがどっさり!名物ひじきのせごはん

とらやに行くと、必ず食べたいのは名物ひじきのせごはん。
白ごはんに味付けひじきが山盛りになっています。
甘じょっぱく味付けされたひじき煮は、味はしみしみなのに食感はしゃっきり。
ごはんがどんどん進みます。
ひじきのせごはんはそばとセットで平日は100円、土日も200円とお得。
ひじきのせご飯以外にも、きんぴらごぼうのせご飯やちきなーじゃこのせご飯、じゅうしぃもあるので、お好きなものを試してみてくださいね。

お店は基本的に券売機で食券を購入し、席で待つスタイル。
混み合うことも多いので、事前にメニューを決めておくのがおすすめです。
席はカウンターとテーブルがあるので、お好きな席を確保しましょう。

手間ひまかけた伝統の木灰そばと、透き通るスープ、ほろほろのお肉と、具材が山盛りの味わい深いご飯もの。
ここなら大満足の沖縄そば時間が堪能できること間違いなし。
ひらやーちーやビールもあるので、昼から軽く飲みたい時もおすすめですよ。
気になったらぜひ足を運んでみてくださいね。

Photo&text:三好 優実
(取材:2023年7月)
住所: 沖縄県那覇市赤嶺1-5-14 金城ビル1F
電話番号: 098-858-2077
料金目安: 500円~
営業時間: 11:00~17:00(売切れ次第終了)
定休日: 火曜日
駐車場: あり

