海の見えるカフェのランチやインスタ映えなお店でスイーツもいいけど、おいしいおにぎり片手に好みのビーチで軽々と食事を楽しむのも沖縄旅の醍醐味。
自然美に溢れる沖縄で、身軽にラフに楽しむなら、お昼ごはんや軽食におにぎりはいかがですか?
宮城海岸から徒歩圏内の場所にある「CHATAN PARLOR(チャタンパーラー)」は、海を眺めながら食べるのにぴったりな、おいしいおにぎりとお惣菜を提供するパーラー。
ふらり立ち寄り、おにぎりを買い、そのまま海辺へ直行しましょう!
1.こだわりのお米と新感覚の具材。唯一無二のおにぎりを提供

CHATAN PARLORは、北谷町宮城の海岸沿いの道から一本入った場所にあるおにぎり専門のパーラー。
店内には約10種類のおにぎりとお惣菜が並び、自家製のレモネードやコーヒーなどドリンクも販売しています。

販売されるおにぎりは、上品な香りとぴりっとした辛みが癖になる「大人のオリーブオイルわさび」や、沖縄やまやの辛子明太子を使った「クリチー明太」、たぬきうどんのおにぎり版「北谷たぬき」など一風変わったランナップ。
大人スパイシーなものから子どもが好む味まで、幅広く楽しめます。

アイディアが光る具材には、それぞれにこだわりの食材を使用。
なかでも定番人気の鮭は、北海道の秋鮭を塩こうじに漬け込み、オーブンでじっくりひとつひとつ焼き上げたあと、骨を取り除くというとんでもない手間ひまがかかった逸品です。
お米には、北海道の農家さんから直接仕入れた特別栽培米「ふっくりんこ」を使用。
JAL国内線のファーストクラスでも提供されているお米で、名前のとおりふっくらとした炊き上がりと、一粒が大きくつやつやしているのが特徴です。

2.お米のおいしさを大切に。ほとんど握らず、ふわりと仕上げる

具材やお米を引き立てるため、握り方にもこだわります。
まずお米を潰さないようふわりと広げたごはんに具材をのせ、高級有明海苔で支えるように包み込んだら、あとは整える程度で完成。
力を入れずにやさしくむすぶことで、お米や具材の食感を大事にしているそう。
ギュッと握られたおにぎりもおいしいですが、こだわりのお米と具材を想うと、この握り方がベストだといいます。

お客さんに「ここのおむすびは食べた感じが全然違う」と言われることが多く、握り方を教えると「こんなに握らないの?」と、びっくりされることも多いそうです。
3.地元の幼馴染が3人で始めたお店。地域の子ども達が喜ぶ取り組みも

CHATAN PARLORを切り盛りする3人は、実は幼馴染。
お店からすぐ近くの小学校に通っていたそうです。
「昔は地域の見守りをするお店がたくさんありましたが、最近はめっきり減ってしまいました。せっかくお店をやるのなら、私たちが子供の頃、地域のお店にしてもらっていたことをやれたらと思い、小学校からすぐ近くのこの場所でやることにしたんです」

地域の目となるだけでなく、子ども達が無料でおにぎりが食べられる「みらいチケット」も活用。
みらいチケットは、おにぎりを買いに訪れた人がチケット(1枚200円)を購入すると、あとに訪れた子どもがそのチケットでおにぎりを食べられるというもの。
旅をしながら地域の小学校に貢献できるって、なんだか素敵じゃないですか?
あしながおじさんのようなシステムなので、子ども達には誰からのプレゼントか明かされることはありませんが、ノートにみらいチケットでおにぎりを食べた子ども達から、手描きのお礼がたくさん描かれていました。

子どもだけでなく、子育てをするママやパパの味方でもあります。
お惣菜コーナーには、ひじきがたっぷり入ったサラダや卵焼きなど、栄養価の高いお惣菜がずらり。
「子どもも大人も楽しめる味付けにしているので、ひじきが苦手な子どもが、ここのだけは食べるんですと言ってもらうことも多いんですよ」

シンプルなようで奥深いおにぎりを提供しつつ、地域の子どもを見守るCHATAN PARLOR。
おいしいおにぎりを買い、地域の子どもたちに少しわけてあげて、近くの海でそのおいしさを噛み締める。
旅の合間に、そんなひとときを作ってみるのはいかがでしょう。

Photo&text:三好 優実
(取材:2023年8月)
住所: 沖縄県中頭郡北谷町宮城1-466
電話番号: 080-2163-9906
料金目安: 180円~
営業時間: 9:00~15:00(売り切れ次第終了)
定休日: 日曜・月曜・火曜
駐車場: なし
店舗詳細URL: https://www.instagram.com/chatan_parlor/
