那覇空港から国道58号を車で北上し、読谷村まで車で約1時間。
伊良部(いらぶ)より国道6号線を直進すると左手にあるのが、魚料理がおいしいと有名な大木海産物レストラン。
読谷村で鮮魚店から始まり40年の歴史がある居酒屋です。
今回は、上地 利一さん、利美さんのご夫婦と息子の陽造さんが営む、大木海産物レストランへ取材してきました。
1.座敷席がメインのアットホームな店内

居酒屋では珍しく、開店は夕方4時。
早めに夕食を楽しみたい人に喜ばれています。
店内には座敷席やテーブル席、掘りごたつ席、カウンター席といった、さまざまな席があり、居心地のよい雰囲気です。
壁には、昔懐かしい居酒屋を感じさせる、魚のポスターや海老の標本が飾られています。

天井を見上げると、青いガラスの浮き玉や貝が多くぶら下がり、鮮魚店を営んでいた頃の面影を感じられます。

夫婦で始めた鮮魚店は、お客様の要望に合わせて居酒屋へと変わっていきました。
大木海産物レストランの棚には、常連客の泡盛のキープ瓶がずらりと並び、その横には、三線やギターが掛けられています。
地元で愛されるアットホームな居酒屋であることを物語っているよう。
お客さんがお酒を楽しみながら、三線を弾く姿が目に浮かびますね。
2.名物の魚のバター焼きは必食!

ジュージューと音をたてながら、鉄板皿で登場したのは人気メニューの魚のバター焼き。
魚は仕入れによって異なり、本日の魚は連呼鯛(れんごだい)です。
1日30食以上の注文が入るという魚のバター焼きは時価で、2,000円から。
魚一尾をまるごと使い、バターとガーリックで味付け。
白身魚の身はふわっと柔らかく、途中で醤油を少し垂らして味変を楽しむのもいいですね。
3.女将さんおすすめの、もずく天ぷらと刺身

魚のバター焼きと一緒に楽しみたいのは、刺し盛1,800円、沖縄風島だこ天880円、沖縄風もずく天660円。
なかでも、女将の上地利美さんがイチオシなのは沖縄風もずく天ぷら。

利美さんが揚げる沖縄風もずく天ぷらは、地元JAの直売所に約8年間も卸していたとか。
「もずくに油を吸わせない揚げ方は、私にしかできないのよ~」と笑顔で話す利美さん。
天ぷらにウスターソースをつけて食べるのが大木海産物レストラン流です。

「いつでも食べにおいでね」。
帰り間際の客に声をかける上地一家が営む大木海産物レストランは「またあちゃーやー(また明日ね)」と、お客さんを見送ってくれる、心温まる居酒屋です。
Photo:藤井 千加
Text:平良 美由紀
(取材:2024年2月)
住所: 沖縄県中頭郡読谷村字大木427-2
電話番号: 098-956-5692
営業時間: 16:00~22:00
定休日: 月曜・旧盆・お正月
駐車場: あり
喫煙: 禁煙