沖縄旅行の楽しみのひとつが、大自然を満喫できるアクティビティ。
中でも、ひと味違った体験をしたいという方におすすめなのが、緑豊かな沖縄本島南部エリアにある「ガンガラーの谷」。
太古の昔から続く、様々な人が関わってきた自然あふれる谷間の森で、非日常の癒しと感動が待っています。
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1.ガンガラーの谷とは?

豊かな自然を生かした沖縄らしい観光名所が点在する南城(なんじょう)市。
那覇空港から車で約30分、県内外から多くの人が訪れるテーマパーク「おきなわワールド」の向かいに「ガンガラーの谷」はあります。
ガンガラーの谷は、数十万年前の鍾乳洞が崩落してできた谷間に、古代から人々か?関わってきた亜熱帯の森が広がっています。
約2万年前に生きていた港川人の居住区の可能性から、今も発掘調査が行われる、人類の歴史的にも重要な場所です。

ガンガラーの谷の歴史と伝えたい想い
「おきなわワールド」などを運営する「株式会社 南都(なんと)」執行役員兼、「ガンガラーの谷」事業所長を務める高橋 巧(こう)さん。
「カ?ンカ?ラーの谷」は 1972 年に「玉泉洞(き?ょくせんと?う:現おきなわワールト?内)」とともに自然公園として公開されました。しかし そのわす?か数年後、谷内を流れる河川に上流から畜舎汚水か?流れ込み公開を中止。
それから30年以上か?経った2007年、河川環境改善の兆しから再公開の話か?持ち上か?り、その際 創業者の大城宗憲会長から計画を任され、現在のスタイルを構築したのか?高橋さんて?す。

2008年の再公開前は30年以上の閉鎖を経て、「谷の魅力」をほとんと?の人々か?忘れかけていたそうて?す。そこて?高橋さんは同僚とともに、谷の面白いこと探しを始めました。
見つけた面白いことを紙に書いて壁に貼ると壁一面いっは?いになったそうて?す。
現在て?はそこから厳選した様々な分野の魅力を一つのストーリーにして、専属のツアーカ?イト?か?伝えています。
「人か?人に伝えること」を大事にしているという高橋さん。
「スタッフみんなの力て?お客様へ魅力を伝え、谷を守っていく。3万年前の人々から受け継いた?場所なのて?、3万年後の人々にもしっかり受け渡したい。」と想いを語ってくれました。

本物の鍾乳洞の中にある洞窟カフェ
天然の鍾乳洞をそのまま利用した「CAVE CAF?(ケイブカフェ)」は、「ガンガラーの谷」への入り口。
予約したツアーの集合場所になっており、こちらで受付をしてから谷へ入ることができます。中は谷を知り尽くした専属のガイドさんが案内してくれますよ。
いよいよ、生命の神秘をたどる旅へ出発!

太古の世界へタイムスリップ
ひとたび足を踏み入れると、そこは亜熱帯の植物が生い茂る森。日本本土とはひと味違う風景に驚かされます。
少し歩くと荒々しい大きな岩肌が見えてきました。ゴツゴツと尖った岩が鍾乳石であることから、ここが鍾乳洞だったことが分かります。崩落した鍾乳洞の名残です。

多種多様の植物が息づく森には、見たこともない大きさや形の木が。
ヒゲのように木根が垂れ下がったガジュマルもどっしり佇んでいます。
傘にできそうな大きな葉のクワズイモなど、あちこちで個性的な植物を見ることができます。

小川のせせらぎや、風に揺れる木々の音、鳥のさえずりに耳をかたむけながら森林浴を楽しみます。おいしい空気を胸いっぱいに吸い込んでみると気分爽快!
2.神秘の森に点在するパワースポット

川沿いを進むとある「イナク?洞」。
イナク?は沖縄の方言て?、女性を意味し、女性の神か?いるとされています。
洞窟の中に入ることはて?きませんか?、カ?イト?さんによると女性の乳房や 臀部の形をした鍾乳石か?あり、安産や良縁にこ?利益か?あるといわれているそうて?す。

さらに川沿いを進むと、深い洞窟への入り口が。ここから先はランタンを持って歩きます。

洞窟の中には川か?流れ勢いよく水か?流れ込む音か?響いています。
そして、ランタンの光に照らされた先にはこ?神体と呼は?れる大きな鍾乳石か?。
この洞窟は「イキカ?洞」。
イキカ?は沖縄の方言て?男性を意味し、「イナク?洞」と同様に命の誕生を願う聖地として大切にされています。

森の中には、岩壁むき出しのトンネルも。探検気分て?ト?キト?キしなか?ら進みます。
カ?イト?さんか?案内しなか?ら、カ?ンカ?ラーという名前の由来を教えてくれるのて?お楽しみに。

古代の姿か?よく分かる岩壁。
横に入った線は、大昔ここに川か?流れていたときにて?きた跡なのた?そうて?す。

谷の奥深くて?出会えるのは、森の賢者「大主(ウフシュ)カ?シ?ュマル」。
自然と背筋か?ヒ?ンと伸ひ?るような神聖な空気か?漂っています。

心地よい木漏れ日とともに、木根がロープのように垂れ下がっています。
高さ約20メートルのガジュマルの下から上を見上げると、その大きさと迫力に圧倒されます。

大主ガジュマルのある場所は、かつてここが鍾乳洞だったことがよく分かるスポットでもあります。
3.日本人のルーツ、古代のロマンに思いを馳せて

周辺が見渡せるツリーテラス。秘密基地みたいな場所です。
なんとスタッフさんの手作りなのですが、しっかり頑丈に作られていましたよ。

吹き抜ける風か?心地よく、遠くには古代の港川人の骨か?発見された港川フィッシャー遺跡も見えます。
港川人は森の中を歩き回り、狩りをしなか?ら生活していたのかもしれませんね。

旅の終着地点は、古代人の痕跡か?残る「武芸洞」。

「武芸洞」では、約3千年前の石棺と埋葬された人骨が発見されています。
ほかにも、数々の土器や化石が発掘され、古代人の生活の拠点として利用されていたことが明らかになりました。
詳しくはガイドさんが解説してくれる日本人のルーツの謎をお楽しみに。

谷の出口は向かいにある「おきなわワールド」に繋がっているので、そのまま「おきなわワールド」を巡る方も多いそう。

余談ですが、谷から出たところにあるガジュマルに、ヒスイカズラが咲いていました。
名前の通り、きれいな翡翠色。一部の熱帯雨林地域にしか自生しないとても貴重な植物です。
3月~5月に開花の時期を迎えますが見られたらラッキーですね。

まるで別世界にいるような亜熱帯の森が広がる谷。
そして、そこで暮らしていたであろう古代人に思いを馳せる。
時を超えた、一生モノの感動体験をしてみませんか?
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2020年4月)
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住所: 沖縄県南城市玉城字前川202
電話番号: 098-948-4192(予約受付:9時~17時30分)
料金目安: 1名2,500円/中学生以上の学生1名1,500円(要学生証提示)/保護者同伴の小学生以下無料※当日のキャンセル、時間変更につきましてはキャンセル料が発生します。
営業時間: 所要時間:約1時間30分/ツアー出発時刻:(1)10時 (2)12時 (3)14時 (4)16時
駐車場: あり
その他: 集合場所:ガジュマル広場奥の洞窟(ケイブカフェ)内 ※ガンガラーの谷へはツアー以外での入場はできません。予約やキャンセル料の案内、注意事項に関しては公式HPを事前にご確認ください。
店舗詳細URL: http://www.gangala.com
