沖縄本島北部の名護市(なごし)にある「ネオパークオキナワ」は、たくさんの鳥や動物たちにふれあえる動植物園。
約100種類もの動物が自然に近い環境でのびのびと暮らす、老若男女に大人気のスポットです。
普段の生活ではできない貴重な体験ができますよ。
\ おすすめプラン紹介 /
1.ほぼ放し飼い&エサやり自由!?何かと凄い動物園
「ネオパークオキナワ」は“人と動植物の共存”をコンセプトに初代園長であり、東京農業大学名誉教授でもある故・近藤典生(こんどうのりお)さんが1987年にオープンしました。
単に珍しく美しい動植物を集めるだけでなく、同じ地域に生息する動物と植物をまとめてエリア別に展示しています。
檻も柵もほとんど無い自由な環境で動物たちが暮らしているため、園内を散策していると突然エサを求めて動物たちが集まってくるなんてこともしばしば。
生き生きとした動物たちの姿を間近に感じられるのが魅力です。
入口にあるチケット売り場。
園内は東京ドーム約5個分の広大な敷地でありながら、大人900円、4歳〜小学生500円で入場できるので家族サービスにもぴったりです。
散策が2倍楽しめる「鳥のエサ」はマストアイテム。ぜひ入場前に購入しておきましょう。
やんばるの生き物たちを紹介する展示コーナー。パネルや写真で分かりやすく解説されています。
園内は沖縄の豊かな気候と風土を生かした、世界中の熱帯地方の環境を再現。
アフリカ、アマゾン、オセアニアの3つのエリアに分かれています。いざ、アフリカエリアから出発!
アフリカ大陸のケニアにある、ナクル湖をモデルにした「フラミンゴの湖」。
頭上に張られたネットは大きな鳥かごのようなフライングケージ。
日本最大級の大きさで、その中を約500羽もの鳥たちが自由に飛び交っています。
頭にふさふさのブラシを乗せたようなホオジロカンムリヅル。
その周りにいるのは黒い顔と足に、白い体のアフリカクロトキ。
ネオパークで一番飼育数の多い鳥です。
人懐っこい鳥たちが「待っていました!」と言わんばかりに近寄ってきました。
もっとエサちょうだいとおねだりしているかのようで可愛らしいです。
17時頃のパクパクタイムに、魚を求めて飼育員さんの後ろを行進する姿も必見ですよ。
2.大自然の代名詞!アマゾンのジャングルを探検
アマゾン川の中を通り抜けるような体験ができる水中トンネル。
巨大魚たちが悠々と泳いでいます。
世界最大級の淡水魚のピラルク。全長約2メートルにもなります。
巨大というだけでなく、太古の昔からその姿を変えていない生きた化石としても知られています。
トンネルを抜けた先にいたのはベニイロフラミンゴ。
現存するフラミンゴの中で最も大型で、ジャングルの緑に鮮やかな色がよく映えます。
「ネオパークオキナワ」が日本唯一の展示となるベニヘラサギは、紅色の羽根としゃもじのような形のくちばしが特徴。
木にとまる様子は、まるで木に大きな花が咲いたかのようです。
3.ふれあい広場の人気者たちと一緒に遊ぼう!
次のエリアへ行く途中にある「ふれあい広場」で出会ったカピバラの親子。
仲良く水浴びをしていたのですが、エサのにんじんを見せると近寄ってきてくれました。
アルダブラゾウガメの「かめじろう」は推定60歳。
寿命が人の倍ほどあり150歳〜200歳くらいまで生きるので実はまだ若造です(笑)。
足を触ってみるとプニプニで柔らか。子どもを背中に乗せて歩き回れるくらい力持ちでもあります。
ほかにもヤギや琉球犬、モルモットなどたくさんの動物たちにふれあうことができました。
4.オセアニア地域のユニークな動植物が息づく空間
オーストラリア、ニューギニア、ニュージーランド地域の自然を表現した「オセアニアの花と鳥」エリア。パルマワラビーが出迎えてくれました。
意外と臆病なので近くでしゃがんでじっとしてみてください、ゆっくりと近づいてきてくれます。
大型の飛べない鳥といえばエミュー。
鋭いくちばしを持つ恐竜のような外見ですが、穏やかな性格なのだそうです。
沖縄をはじめ世界的にも希少な野生動物の保護と繁殖を研究する「国際種保存研究センター」。
「ネオパークオキナワ」のロゴにもなっているオニオオハシが放し飼いにされているおすすめのスポットです。ほかにもコモンリスザルやオオサイチョウなどの珍しい動物たちに出会えますよ。
5.沖縄初!迫力満点のバードパフォーマンスショー
人懐っこく賢いハリスホークの流星。見た目だけでなく名前もかっこいいです。
大きな翼は広げると体長1メートル以上になり、鋭い爪を持っています。
その反面、肩に乗って甘えるような声を出すなど、その可愛らしさも魅力です。
大空を舞台に飛び回り、観客の頭上すれすれのフライトを見せる圧巻のパフォーマンスは、鳥との距離の近さにきっと驚くはず。
ふわっと軽やかに飛び立つオオフクロウや、おしゃべり上手のアオメキバタン、愛嬌たっぷりのオウムやインコなど芸達者が勢揃い。
鳥、本来の「飛ぶ」姿を間近に体験できます。
鳥たちがパフォーマーとなって、華麗なショーを披露すべく飼育員さん達をお手伝い。やんばるの自然の尊さを伝えるストーリー仕立てになっていて見応えがあります。
開催場所は入口のチケット売り場2階にあるイベント広場。
午前の部は11時から、午後の部は14時30分から、約15分間のショーが行われています。追加料金なしで楽しめるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
6.かつて沖縄を走っていた軽便鉄道が復活!?
全国で唯一鉄道のない沖縄県。
戦争で失われてしまいましたが、過去には軽便鉄道という鉄道があったのをご存知でしょうか?
実物の約3/4のスケールで再現した軽便機関車と、「デゴイチ」の愛称で親しまれたD51型機関車が、園内を巡る全長1.2キロメートルの線路を、約20分かけてゆっくり一周します。
乗車時間は始発10時、最終17時。乗車料は中学生以上660円、4歳〜小学生440円です。
大きな池に架かる橋を渡ると、眺めがよく気分爽快です。しばし停車して、エサやりタイム。
カモや魚がエサをめがけて勢いよく押し寄せてきました!
乗車前に購入しておくと自分でもエサやりが楽しめておすすめです。
大きな瞳がかわいいリャマがご挨拶。人懐っこい性格で列車の音を聞きつけて近寄ってきてくれました。
鉄道は途中に踏切やトンネルなどもあって本格的。
車内でアナウンスされる動物の楽しい豆知識や軽快なトークもお楽しみに♪
遊び疲れたら、癒しの動物カフェでひと休み。
緑あふれる開放的なカフェスペースは2019年にオープン。かわいいワオレームルたちを眺めながら、軽便鉄道やバードパフォーマンスが始まるまでの待ち時間などにも、のんびり過ごせる空間です。
マダガスカル地方に生息するワオレームルは白と黒のしま模様がチャームポイント。
アニメの人気キャラクターとしてもお馴染みです。
「マンゴジュース300円(M)」と「ネオパンケーキ350円」は、かわいいドリンクホルダーと器に気分が上がります♪暑い日は「いちご練乳かき氷400円」もおすすめ。
帰りはカフェに併設するショップで、お土産をゲットするのもお忘れなく。
人気のオリジナルぬいぐるみは何ともいえない表情で愛嬌たっぷり。
ほかにもマスコットキーホルダーやオリジナルTシャツなどがあり品揃えが豊富です。
隣接するすすめお立ち寄りスポット「なごアグリパーク」は、やんばるの元気野菜が豊富に味わえるレストランや、お洒落なカフェ、パン屋、ショップなど個性豊かなラインナップ。
ぜひ帰りに立ち寄ってみてくださいね。
アフリカや中南米など熱帯地方の動植物とふれあえる「ネオパークオキナワ」。
動物たちが暮らす自然環境の中に入って、生態を学んだり、エサをあげたり、こちらならではの感動体験ができます。沖縄旅行の際は北部の観光コースに加えてみてはいかがでしょうか?
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2020年11月)
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【2021年4月7日:編集部追記】
ワオレムールの双子の赤ちゃん誕生
2021年3月2日、「ネオパークオキナワ」の種保存研究センターにて
6年振りに、ワオレムール(マダガスカル産キツネザル)の双子の赤ちゃんが誕生しました。
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県名護市名護4607-41
電話番号: 0980-52-6348
料金目安: 大人900円/4才〜小学生500円
営業時間: 9時〜17時30分(最終入場17時)
定休日: 無休
駐車場: あり
その他: バードパフォーマンスショーは荒天時・動物の体調により中止変更になることがございます。また屋外開催ですので観覧の際は熱中症対策をお願い致します。ガイドラインに沿った新型コロナウィルス対策を実施致します。
店舗詳細URL: https://www.neopark.co.jp