沖縄を代表する伝統工芸のひとつ「紅型(びんがた)」は、鮮やかで華やかな色使いや大胆な配色、独特の図柄が魅力的。
多くの人を魅了し続けていますが、高価な手染めの紅型はパッと購入できる価格帯ではなく“お土産”候補として考えることはなかなか難しいのが現状です。
しかし「紅型を日々の暮らしの中で使ってほしい」と制作される若手作家さんも徐々に増えています。
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1.日常使いできる紅型を制作

豊かな緑に囲まれた工房・ショップ「虹亀商店」で活動をする亀谷 明日香(かめがい あすか)さんもそんなひとりです。
亀谷さんは、もともとは住居だったという築50年の古民家で「日常使いできる紅型を」と日々制作。
高級感のある上品なデザインでありながらリーズナブルなオリジナルデザインを創り出します。

北海道生まれ、東京育ちの亀谷さんが沖縄に移住をし、紅型作家になるきっかけとなったのは、高校生の時に旅行で沖縄を訪れたことでした。
沖縄の魅力にすっかり取り憑かれてしまった亀谷さんは「高校卒業後は沖縄に移住をする」と決意。
絵を描くことが好きだったため、沖縄県立芸術大学の伝統工芸科に進学し、その後“染め”の道に進みました。
2.やわらかな明かりを灯す「琉球あんどん」

店内には、花やガジュマルの木、鳥、クジラ、海亀、熱帯魚、珊瑚など沖縄で生きる命をモチーフにしたアイテムがずらりと並んでいます。

一際目を引くのが、紅型を和紙に染めた照明器具「琉球あんどん」。
亀谷さんが描いた生命力に溢れる動植物がやわらかな光で浮かび上がり、疲れた心をほっこり温めてくれます。

彩度の高い照明は、ひとつ置くだけで部屋の雰囲気が大きく変わります。
インテリアスタイルを一新したり家具の配置を変えたり…というのは大がかりな作業でなかなか難しいと思いますが、琉球あんどんならポンと置くだけ。
今の空間に彩りをプラスしてみませんか?
3.紅型の手ぬぐいは使い方いろいろ

沖縄土産を探している方におすすめしたいのは「注染手ぬぐい×紅型」シリーズ。
関西の伝統的な染めの技法「注染(ちゅうせん)」と「紅型」のデザインを掛け合わせた手ぬぐいです。
タオル代わりにするだけでなく、お弁当包みやボックスティッシュケース、テーブルセンター、タペストリーとしても大活躍。
2枚並べると暖簾を作ることもできます。


店内にはそれ以外にもバッグやクッション、ランチョンマット、マスク、ヘアゴム、マスキングテープ、スマートフォンケースなど、さまざまなアイテムが並んでいます。

紅型をおしゃれに、カジュアルに、日常に取り入れてみませんか?
Photo&text:舘幸子
(取材:2022年5月)
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