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琉球銘菓 三矢本舗

「サーターアンダーギー」は小麦粉を卵、砂糖と合わせてこね、油で揚げた沖縄風のドーナツ。

沖縄のお菓子として知名度が高い、伝統的な食べ物です。

リゾートホテルが建ち並ぶ恩納村に、地元で昔から愛されてきたサーターアンダギー専門店「琉球銘菓 三矢本舗」があります。

目次

1.サーターアンダギー専門店ならではのおいしい工夫がいっぱい

「琉球銘菓 三矢(みつや)本舗」は、沖縄の伝統的なお菓子サーターアンダギーの専門店。

丁寧に一つ一つお店で手作りする、昔ながらの味わいは、地元客・観光客問わず人気です。

本店は恩納村・万座毛入口近くの国道沿いにあります。

那覇から向かう際には、沖縄自動車道を屋嘉ICか石川ICで降りると便利です。

琉球銘菓 三矢本舗|本店外観

赤瓦風の屋根が目印のお店は、ドアを開けた瞬間からサーターアンダギーの良い匂いがあふれてきます。

カウンターには8~10種類ほどのサーターアンダギーがずらりと並べられていて、プレーン、黒糖、かぼちゃ、紅芋などの人気がある定番の味から、塩ゴマ、チョコ、チーズ、モカなど現代風の味までさまざま。

パインなど季節限定のフレーバーが登場することもあります。

一口いただいてみると、外側はさっくりと香ばしく、中の生地はふんわり。

油っぽさが抑えられた軽い食感であっという間に完食です。何個でも軽く食べられます。

琉球銘菓 三矢本舗|店舗内観
琉球銘菓 三矢本舗|陳列された各種サータアンダギー

三矢本舗のサーターアンダギーは専門店ならではのおいしさ。

生地は独自に配合したものを使い、自社工場で毎日作っています。

油の種類や温度、揚げ方にもこだわり、高温用・低温用の2台のフライヤーを使用。

前泊知佳取締役専務によれば、こうすることで、日が経っても油が出ず、生地が固くなりにくくなるそうです。

タイミングが良ければ店頭で揚げているところも見られますよ。

「揚げたてのサーターアンダギーは本当においしいです。さらに、うちのサーターアンダギーはたとえ揚げたてでなくても風味が落ちません。お客様の中には、わざわざ買ってから少し日をおいて生地が落ち着いたころに食べるという方もいらっしゃいます」とにっこり。見た目よりもあっさり軽く食べられるとあって、女性や子どもにも人気で、ドライブのお供にたくさん買い込んでいく観光客も多いそう。

琉球銘菓 三矢本舗|前泊知佳取締役専務とスタッフの大城さん

前泊さん(左)とスタッフの大城さん。「初めて食べる方には、オーソドックスなプレーンと黒糖をおすすめしています。おいしいですよ!」

2.小さな子どもから大人まで、老若男女に愛される「三矢本舗」

「三矢本舗」の創業は1992年。

初めは蒸しまんじゅうやカステラを主に作っていましたが、ふと思いつきで工場の軒下にフライヤーを置いてサーターアンダギーを販売したところ、揚げたての匂いに惹かれてか、お客様に好評でよく売れたのだそう。

そこから、サーターアンダギー専門店になったそうです。

ちなみに店名の由来は先代の3人兄弟で店を立ち上げ、それぞれが力を発揮できるように、そして3人ということから「三つの矢」を表現して、「三矢(みつや)」という名前になりました。

2022年現在、県内に5店舗を展開。

直営の恩納店と「おんなの駅」なかゆくい市場店のほか、万座毛周辺活性化施設内の絶景万座毛店、名護市の「道の駅」許田物産センター、うるま市のうるまシティプラザ、南城市の南城市地域物産館でも購入できます(直営店舗以外は、取扱商品、サービス内容が異なります)。

琉球銘菓

前泊さんによれば、県内のお客様は普段のおやつ以外に、結婚式の引出物や内祝いのお返しとしても人気があるそうです。

「サーターアンダーギーは、揚げたときに生地が割れ、花が咲いたような形になります。琉球王朝時代からあり、元は中国から伝わってきたと考えられていて、中国菓子の開口笑(かいこうしょう)や開口球(かいこうきゅう)と似ています。沖縄では、子孫繁栄を象徴するとして、昔から縁起の良いお菓子です。」と、前泊さん。

プレーンと紅芋味を紅白に見立てたオリジナルセットは、沖縄らしいウェディングギフトとして好評です。

琉球銘菓

ほんのり色づいた生地がかわいい紅芋味

また、なんと引出物だけでなく、ウェディングケーキの注文もときどきあるそう!

沖縄版クロカンブッシュのような見た目はインパクト抜群。

新郎新婦、参加された方から喜ばれているそうです。

3.サーターアンダギーだけじゃない、幻の味にも注目!

三矢本舗には、サーターアンダギー以外にもぜひ食べてほしい商品があります。それがこちら、「幻の味三矢ブルース」。

琉球銘菓

見た目はカステラやシフォンケーキのようですが、ふわふわでしっとり・もっちりした生地は独特のやさしい味わい。

数量限定のため、県内でもなかなか流通していません。

「実は、三矢ブルースは偶然生まれた焼き菓子なんですよ」と前泊さん。

先代がいた当時、菓子の製造途中で材料を間違えてしまったのですが、捨てるのはもったいないと食べてみたらとてもおしかったそうです。

ブルース好きだった先代にあやかって名付けられた商品は、今も熱烈なファンがいる人気商品になりました。

ほかにも、タピオカ粉を使ったもちもちの食感がたまらない「琉球三矢ボール」、油で揚げない焼きドーナツ「琉球三矢焼きリング」もおすすめ。

どちらも素朴な甘さが味わい深く、小さいころ食べたおやつを思い出して、ついもう一個と手が伸びてしまいます。

琉球銘菓

琉球三矢ボール

琉球銘菓

琉球三矢焼きリング(写真提供:三矢本舗)

店内にはギフト用のセットや、詰め合わせも用意されています。

特に数種類の味がセットになったものはお土産に喜ばれそうです。

商品はすべて手作業で詰めているので、もしたくさん注文したいときは事前に予約をしておきましょう。

琉球銘菓
琉球銘菓

通販サイトもありますが、お店であれこれと好きな味を選ぶのも醍醐味のひとつ。

沖縄の旅の思い出に、三矢本舗のサーターアンダギーはいかがですか?

(取材:2022年4月)

住所: 沖縄県国頭郡恩納村字恩納2572-2

電話番号: 098-966-8631

営業時間: 平日10:00~17:30/土日祝10:00~18:00

定休日: 不定休(年末年始のぞく)

駐車場: あり

店舗詳細URL: https://ryukyumeikamitsuyahonpo.hp.gogo.jp/pc/index.html
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