片手でパクッと食べられる手軽さがウケ、沖縄にはタコス専門店があちこちに。
お洒落な街、那覇新都心おもろまちにある「タコス屋 新都心店」は多くの地元客で賑わう人気店です。
メキシカンな気分に浸りながら、地元沖縄県民の気分でどうぞ召し上がれ♪
1. カラフルな楽しい色使いのメキシカンな空間

那覇空港から沖縄都市モノレール「ゆいレール」で約20分の “おもろまち(新都心)”にある「タコス屋 新都心店」。
白い平屋の建物に、ターコイズブルーとオレンジの看板が目印です。
近くには免税店や大型ショッピングセンターなどのお買い物スポットがあり、人気観光スポットへのアクセスも抜群。
沖縄へ到着直後や観光前にレンタカーで立ち寄っての腹ごしらえにもおすすめです。

メキシコの街にありそうなカラフルで可愛らしい空間に心がくすぐられます。

赤、青、緑、黄色etc…これだけたくさんの色が溢れていたら、ごちゃごちゃした雰囲気になってしまいそうですが不思議といい感じです。
まずは奥のカウンターで注文とお会計をしてから席に着きましょう。

カウンターのメキシカンタイルは素朴で個性的なデザイン。
一枚一枚見てみると、サボテンや花などのモチーフに思わず笑顔がこぼれます。

木のボードに描かれたメニューも目を引きます。
タコスは1ピース200円から注文できる(テイクアウトは2ピースから注文可)ので小腹が空いたときや、ほかにもいろいろ食べてみたいという方にもぴったり。
「タコライス620円」とリーズナブルなのも嬉しいですね。

お洒落なメキシカン雑貨がセンスよく並んでいます。
地元の高校野球チームやアーティストを応援するポスターも貼られていて地域に根付いた様子が伺えます。
愛嬌たっぷりのシーサーは沖縄らしさもしっかり感じられますよ。

メキシコのドクロは明るい色使いがラテンらしい陽気な雰囲気。繊細なデザインも魅力です。

著名人が訪れることも多く、壁のサインは人気店の証。沖縄県内外からお客さんが訪れています。

ちなみに「タコス屋」を利用された方はレジで1時間無料券がもらえるので、お店の駐車場が満車のときは隣のコインパーキングに停めてくださいね♪
2. シンプルを極め、沖縄タコスの王道をいく

お客さんの半分以上が注文するという「タコスヤプレート700円」はタコスとタコライスの両方が楽しめてお得。初心者の方にもおすすめです。
タコスは大きめサイズなので1ピースでも十分な満足感があり、オニオンリングとフレンチフライも付いています。
ドリンクはプラス110円でアイスティー、コーヒー、炭酸水から選べて、プラス160円でオレンジジュースなどのソフトドリンクからも選べます。
オーナーの有銘盛和(ありめもりかず)さんは昔からタコスが大好きで高校生のときにはタコスのお店でアルバイトをし、調理も好きだったことから、いずれは自分のお店を持ちたいと思っていました。
20代の頃は米軍基地で働いていましたが、今から30年以上前に「タコス屋」をオープンさせて高校生のときからの夢を叶えました。
また沖縄本島の中部エリア、北谷町(ちゃたんちょう)には「タコス屋 北谷店」があり、そちらは妻の妙子さんに任せています。
スタッフさんの中には長年勤めている方もいて皆さん仲がよく家族のような付き合いなのだそうですよ。

企業秘密のタコスの皮は専用の工場で手作り。
注文を受けてから、生の皮を揚げてくれます。
ガリっとしたハードタイプではなく、もっちり&サクサクとした食感が特徴です。
「食感を楽しむのなら店内で揚げたてを食べるのが一番おいしく召し上がっていただけると思います」と有銘さん。
時間が経つと天ぷらのサクサク感が減ってしまうのと同じなのだそうです。
タコミートは牛と豚の合い挽きでお肉の旨みが凝縮。
タコミート自体は辛くないので辛いものが苦手な方や子どもも食べられます。
濃厚な味わいのチーズは厳選したチェダーチーズを使用しています。

辛さは自家製のサルサソースを自分でかけて調整でき、爽やかでフレッシュな味わいが食欲をそそります。
赤唐辛子やトマト、玉ねぎなどをベースに調味料も含めると10種類以上の材料を使い、フレッシュさを保つため使用期限を決めて提供しています。

皮と具材とソースのシンプルかつ、スタンダードな沖縄タコス。
このときばかりは周りを気にせず思い切り頬張りましょう!
揚げたての皮と、お肉の旨み、レタスのシャキシャキ感、チーズのコク、ピリ辛のサルサソース、全てが絶妙なバランスでクセになるおいしさです。
本場メキシコを訪れて実際にタコスを食べ歩いたという有銘さんは「メキシコのタコスと沖縄のタコスは全くの別物なんです。メキシコのタコスはレタスもチーズも入っていません。代わりに玉ねぎやパクチーがトッピングされていたりします。皮もメキシコのトルティーヤは焼きますが沖縄では揚げたものが主流。それだけ違いがあるので、もしかしたらこれはタコスじゃないっていう人もいるかも知れません。だから自分は“沖縄タコス”と呼ぶようにしています」と教えてくれました。
また続けて「もちろんメキシコで食べるタコスもおいしいけれど、沖縄タコスもこれはこれでおいしいって自分は思います。実際にメキシコ人の方が食べてもおいしいって言ってくれるんですよ」と笑顔を見せました。
3. タコスとタコライスあなたはどっち派?

初めての方に「タコスヤプレート」がおすすめなように、2回目以降の来店の方におすすめなのが「タコス3ピース600円」と「タコライス620円」です。
なぜなら「タコスヤプレート」を食べた方なら、タコスとタコライスのどちらが好みなのか、きっと選びやすくなっているからです。
ちなみに常連さんの場合はタコスを注文される方が少し多いそうですよ。

タコスと同様に沖縄旅行で一度は絶対に食べておきたい「タコライス620円」は、かつてタコスの皮が売り切れたときに、まかないメニューとして誕生したといわれています。
タコスの具材がご飯の上にのってボリューム満点。
ジューシーなタコミートやサルサソースがご飯と相性抜群です。

タコスの生地でタコミートとチーズを棒状に巻いた「タコススティック5ピース390円」。
サルサソースの味わいも感じられるピリ辛味でビールのおつまみにもぴったりです。
1本70円で「タコスヤプレート」にトッピングすることもできますよ。

「タコスヤプレート700円」は同じ価格でテイクアウトも可能です。
時間の無い方や、ホテルでゆっくり楽しみたい方にもおすすめ。
お店から歩いて行ける公園でピクニック気分を味わうのも一案です。

沖縄タコス&タコライスは旅に欠かすことのできないご当地グルメ。
「タコス屋 新都心店」なら異国情緒ただよう雰囲気で、まるで海外へ旅行に来たかのようなワクワク感も味わえます。
気軽に立ち寄って絶品タコス&タコライスを堪能しませんか?
Photo&text:金城 絵里子
住所: 沖縄県那覇市おもろまち4-12-13
電話番号: 098-867-2644
営業時間: 11時~22時(ラストオーダー21時45分)
定休日: 無休
駐車場: あり