ドライブコースとして人気の高い、沖縄本島中部にあるうるま市の「海中道路」。
太平洋やそこに浮かぶ島々が織りなす絶景を眺めながら走り、平安座島(へんざじま)に入ると右手にある漁港内に、「味華(あじけー)」という海鮮食堂があります。
観光客からも地元客からも人気が高いというこのお店。
その秘密を探るため、初夏の爽快な海風に吹かれながら車で平安座島を訪ねてみました。
1.隣のセリ場で直接仕入れるから新鮮で安い
店内は清潔感のある広い空間。
しかも窓から光がたっぷり入って明るい雰囲気です。
ロングドライブの後にもゆっくり休憩できて、心も体もリラックスできます。
味華の人気の背景にあるもの、それは平安座漁港内にあるセリ場です。
つまり近海で採れたばかりの魚がセリにかけられ、それを素材にするため、新鮮でおいしい料理が提供できるというわけです。
もうひとつ、人気の理由があります。
前述のようにセリで素材を直接買い付けるため、仲買などを通しません。
その分、仕入れコストがおさえられ、料理も安く提供できるのです。
2.味も値段もほとんど感動的
では実際どんな料理が楽しめるのか。
おすすめの品をいただいてみましょう。
海鮮といえば、まずはお刺身でしょう。
というわけで、こちらは「海鮮丼」です。
出てきた途端、頭の付いた大きな赤エビが目を引きます。
そしてメバチマグロ、カンパチ、マチ、ガーラ、イクラ、厚焼き玉子、海ぶどうと、大変ゴージャスな内容。
もちろんみそ汁や酢の物が付きます。
これで1,400円とはお得です。
こちらは「いま魚(いゆ)バター焼き定食」。
魚は体長20cm以上あるイソフエフキです。
これも新鮮で抜群のおいしさ。
マグロのお刺身まで付いて1,500円は感動的とすらいえます。
他にも魚汁や沖縄そばなどのメニューが並びます。
3.リゾートホテルの料理長も務めた店主
味華は、以前別の店名で営業していましたが、それを現店主の浦崎重雄さんが引き継ぎました。
浦崎さんは近くの伊計島にあるリゾートホテルで料理長を務めていた人です。
「とにかく素材が新鮮だから、塩にしてもしょうゆにしても調味料は極力少なくして、魚そのもの味わいを生かすようにしています」
Text:吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2022年4月)
住所: 沖縄県うるま市与那城平安座9396-6
電話番号: 098-977-7783
料金目安: 海鮮丼1,400円(税込)/いま魚バター焼き定食1,500円(税込)
営業時間: 11:30~14:30
定休日: 月曜
駐車場: 約30台
喫煙: 禁煙