沖縄本島北部の名護市には、ビール工場や泡盛酒造所、桜の名所やビーチ、リゾートホテルなどが数多く点在しています。
沖縄旅行の楽しみ方はいろいろですが、欠かせないのは「地元グルメ」。
肉好きな方にオススメしたいのは、名護市営市場内で地元産の豚肉と鶏が楽しめる「ぽんぽこ居酒屋ぽこぽん」です。
1.地元客から観光客まで!地元産の肉の旨味を引き出した多彩なメニュー
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「デカい串!地鶏の炙り焼き480円」は、巨大なネギマ!名護の地鶏の旨味を味わってほしいから、味つけはシンプル。
一口かむごとに地鶏のジューシーさが口いっぱいに広がります。
温玉やチーズフォンデュ(別注文)につけて食べると、さらに美味しさ倍増。お試しあれ!
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今帰仁村(なきじんそん)の豚肉を使った「あぐー豚のカツ煮680円」。
生産者から直接仕入れた豚肉を、群馬県の正田醤油(しょうだしょうゆ)を使った濃いめの甘辛いだしで揚げ煮。
「カツ煮にかかったタレは、洋食屋をやっていた祖父直伝のたれ。昔ながらの味です。祖父は1985年から長年、洋食屋を営んでいたのですが、私も小中学生のころまでは店の仕込みを手伝わないと怒られていたなぁ(笑)」と、群馬県出身のオーナー 神谷康弘(かみや やすひろ)さん。
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地元名護産の地鶏を使ったモチっと食感の「名護餃子(焼き餃子)400円」。
生地に正田醤油が練り込まれているため、少し茶色っぽいのが特長です。ヘルシーだけどしっかり味が付いているので、まずはそのまま食べるのがおすすめ。
大きめサイズの餃子ですが、「焼いているうちに勝手に大きくなっているだけ(笑)」との事。
ビールとセットで頼むお客様が多いとか。
一品料理以外にも丼ものや麺類、カレー、「ぽこ飯定食」などの定食メニューも豊富にご用意。
日曜日のみ「ランチライム」(12時~14時)もやっています。
※コロナ禍での対応なので、今後変更になる場合があります。事前に直接ご確認下さい。
2.群馬~国内各地の日本酒が沖縄で味わえる!一合も利き酒セットもそろっています
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「ぽこぽん」では、オーナーのふるさと・群馬県の日本酒が飲めます!
山田錦100%で醸造した「純米大吟醸 尾瀬の雪どけ1合900円」は、なめらかな口当たりで、ほのかな米の甘味が特長。
一年熟成の「群馬泉」(1合800円)は、まさに熟成された円熟の極み!常温または燗(あつかん)でどうぞ。オーナーの実家のすぐ近くの酒造所でつくられた清酒「純米吟醸 分福」もおすすめです。
そのほか新潟県、宮城県、山形県をはじめ国内各地のおさけ日本酒も楽しめる「ぽこぽん」。
利き酒セットもあるそうなので、いろいろ飲み比べてみてはいかがでしょうか?
3.日本地ビール協会認定のビアテイスターが名護のビールと泡盛を紹介
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実はオーナーの神谷さん、名護市・オリオンビールがはじめて発売したプレミアムクラフトビール「75BEER(ナゴビール)」の企画者のひとり。
店内には自ら集めた「75BEER」瓶ビールの歴代ラベルが並びます。
名護限定販売、初代ラベル、名護市政50周年記念ラベルと、3つのラベルが一挙に見られるのは、なかなか貴重。
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日本地ビール協会認定の「ビアテイスター」資格保持者でもある神谷さん。
「75BEERサポーター講習」を随時店内で開催していて、講習を予約した人には「公式認定バッジ」をプレゼントしています。
受講者は全国から訪れるほど人気なのだとか。

オリオンビールに合う「ハイケイ(卵を産まなくなった親鶏)料理」を競った地元イベント「75-1グランプリ」で、第1位を受賞した自慢の「ハイケイ チャン小鍋780円」も店内で食べられますよ!
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こちらは、市内3ヶ所の酒造所が共同でつくったオリジナル泡盛「Nago Majun(ナゴ マジュン)」。
名護市政50周年を記念して、ヘリオス酒造「轟」、津嘉山酒造「國華」、龍泉酒造「龍泉」の新酒が均等にブレンドされた琉球泡盛です。
「この泡盛は『奇跡のブレンド』。記念の年にあわせてつくられたお酒だから、2度とつくれない泡盛。ぜひ飲んでみてください!」と神谷さん。
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もともと外資の保険会社のサラリーマンとして転勤で沖縄にやってきた神谷さん。
リーマンショックをきっかけに独立し、沖縄でゆっくりすごそうと、こちらの「ぽこぽん」や本部町の宿「かぬたん」などを営んできたそうです。
2015年に「ぽこぽん」をオープンさせるきっかけとなったのは、「ここの物件、5年ぐらい空いているけど入ってみない?」という知人からの誘い。
オープン時には、自分の出身地・群馬県に、童話「ぶんぶく茶がま」のもととなった館林市があることから、主人公のたぬきをイメージしたものを制作。
神谷さんは「偶然にも名護市と館林市が友好都市だったので、びっくりしましたが、縁を感じましたねぇ。祖父の洋食屋が閉まった後、使っていた機械が全部ウチにやってきました。ですので、このお店でつくるラーメンの麺は、祖父が1972年から使ってきた機械を使った自家製麺です」とニヤリ。
◆おすすめの1枚
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トライアスロンが趣味の神谷さん。
よく開いていた木練(木曜日練習)の打ち上げの際、盛り上がって仲間の玉城さん(玉城薬局店主)に「コラボしよう!」とお誘い。
それから「お酒を飲みながら健康を!」をコンセプトに、数々の薬局とのコラボメニュー(処方箋不要)を考案し、店内で出しはじめました。
「玉城薬局サワー450円」、「メガハイパー450円」「あすよくでーる450円」ほか、市内の各薬局とコラボしたビール、ワイン、カクテルが豊富に揃います。
「名護は本当に水にめぐまれた地域なんです。1つのエリアでこんなに泡盛もビールもつくられているってすごい。これからも、名護の特色を生かしながら、自分が食べて飲んで美味しいと思ったものをお客様に提供していきたいです」。

今日も大きなたぬきのキャラクターがお客様を迎えます。
Photo &text:小鍋 悠
(取材:2020年9月)
住所: 沖縄県名護市城1-4-11 2F
電話番号: 070-5416-1129
営業時間: 18:00~23:30(L.O.23:00)/テイクアウトOK
定休日: 月曜日/火曜日
駐車場: 駐車場2時間無料(名護市営市場P)
座席: 全24席
喫煙: 完全禁煙
その他: ※コロナ禍の影響で営業時間等急な変更もあり得ます。店舗へ直接事前確認をお勧めします。