沖縄本島中部・嘉手納(かでな)町の「GORDIES OLD HOUSE」へ。
沖縄が誇るハンバーガーの名店「GORDIES(ゴーディーズ)」の2号店で、1920年代のアメリカがコンセプトの本格アメリカンダイナーです。 映画で観た、古き良きアメリカにタイムスリップしたかのような異国情緒たっぷりの空間で、ここでしか味わえないサンドウィッチはいかが?
1.映画の世界にトリップ!本格アメリカンダイナー

向かいには嘉手納ベースが広がる嘉手納町・水窯(みずがま)。
国道58号線沿いを気持ちよくドライブしていると、渋くておしゃれな佇まいの建物に目が留まります。
沖縄の人気ハンバーガー店「GORDIES」の2号店・「GORDIES OLD HOUSE」です。
2015年にオープンして9年目を迎えます。

1950年代のレトロポップなアメリカがコンセプトの「GORDIES」砂辺店とは異なり、こちらはインダストリアルで無骨ささえも感じさせる、渋めの雰囲気。
時代をさらに遡り1920年代のアメリカをイメージした店内では、サンドウィッチやハンバーガーをはじめ、BBQプレートなど本場のアメリカンダイナーの食事を楽しめます。
オーナーの小林瞬治さんは、子どもの頃から生粋のアメリカカルチャーオタク!
店内に飾られた輸入雑貨やヴィンテージ家具はすべて、小林さんがコツコツ集めてきたもの。
趣味が高じて誕生した、遊び心あふれる空間です。
壁に飾られたレトロなゾンビ映画のポスターは、ヨーロッパの映画館で公開当時に飾られていたというレアなヴィンテージ品です。

「GORDIES」というと、ハンバーガーをイメージする方も多いのではないでしょうか。
北谷町・砂辺の「GORDIES」はハンバーガー専門店ですが、ここ嘉手納の「GORDIES OLD HOUSE」は、ハンバーガーはもちろんのこと、本場アメリカンなサンドウィッチやスイーツメニューが豊富に楽しめる“アメリカンカフェ&レストラン”なのです。
そこで、今回はハンバーガーはあえて無し! お店イチオシの本格派サンドウィッチメニューを紹介していきます。
2.炭火で焼いた絶品サンドウィッチに舌鼓

まず試してほしいのが、定番の「ハムチーズサンドウィッチ」1,430円(税込)。
見た目からすでに本格感を醸し出していますが、ひと口食べると、きっとほとんどの方がハムチーズサンドの概念を覆させられることでしょう。
まず、ステーキのように分厚くて肉肉しいハムのジューシーさに驚きます。
炭火焼きの香りがスモーキーでおいしい…!
トロットロにとろけた濃厚チーズと、サクッとやわらかなパンのコンビネーションが抜群です。
朝、パパっと作るハムチーズサンドとは全然別物です。
「今まで自分が食べてきたハムチーズサンドって何だったんだ…」と思うほど、自分史上ナンバーワンのハムチーズサンドに出合えます。

ゴーディーズのサンドウィッチのおいしさの秘訣を覗かせてもらいました。
最大の特徴は、具材を炭火で丁寧に焼いていること。
ガブッとかぶりつくと、口の中にふんわり広がるスモーキーな香りに心満たされます。
具材をあれこれ足すのではなく、丁寧に手間ひまを掛けて、シンプルに素材の良さを引き出すのが“GORDIES”流。

バーナーで炙って焦げ目をつけたチーズの上に、分厚いハムを乗せていきます。
こだわり抜いた具材はシンプルながら、丁寧な工程にもおいしさの秘訣が詰まっています。

こちらはハンバーガーの牛100%粗挽きパティを贅沢に使用した「クラシック オールドハウス サンドウィッチ」1,430円(税込)。
GORDIESハンバーガーのサンドウィッチバージョンといった感じで、肉肉しさ全開!
具材は牛肉パティ、チーズ、グリルオニオンとシンプルながら、粗挽きの限界を攻めた9ミリのミンチ肉はまるでステーキを食べているかのよう。 ガツンとジューシーで、食べごたえ抜群の逸品です。

GORDIESはパンまで自家製です。
バンズはパン屋さんで特注で作っているハンバーガーショップが多い中、ゴーディーズでは創業当時から手づくりしています。
試行錯誤の上に生まれたというサンドウィッチのパンはふわふわで、炭火焼きのこんがりサクッと食感が食べやすく、ジューシーなお肉をやさしく包み込みます。

お食事のあとは、お楽しみのスイーツをどうぞ。
The・アメリカンなアイスクリームは、ローカルな外国人のお客さんにも人気のメニュー。
トッピングが楽しく充実していて、食後でもペロリといただけます。
他にも、ソースがたっぷりかかったサンデーやフレーバーが豊富なミルクシェイクなどスイーツメニューも充実しています。
3.ゲストを魅了するヴィンテージコレクションの数々

「GORDIES OLD HOUSE」の魅力は、おいしい食事はもちろんのこと、オールドアメリカンな気分を堪能できる独特の空間にあります。
お店の端々に時代を感じるヴィンテージ雑貨が並び、食事をしながらアメリカンなインテリアに想いを馳せるのもお楽しみのひとつです。

子どもの頃から変わらず、アメリカンカルチャー・フリークだというオーナーの小林さん。
店名「ゴーディーズ」の由来は、何百回も観賞してセリフまで完コピしたという名作「Stand By Me」の主人公・ゴーディーからとったもの。
愛車はランドクルーザーの40年式。
雨にも風にも沖縄の台風にも負けず、18年間大事に乗り続けて走行距離は驚きの30万キロ超え!(笑)
映画の少年たちのような冒険心を持ち続ける小林さん。
その遊び心がお店の随所に表れていて、訪れるお客さんを楽しませています。

店内には小林さんのヴィンテージコレクションが所狭しと並びます。
トイレにもおしゃれで珍しいインテリアが飾られているので、要チェックです。
店舗の外装・内装はすべて小林さんとスタッフさんによる手づくりというから驚きです。
細部まで“好き”が詰め込まれた空間はとても居心地がよく、雰囲気も相まって食事もよりおいしく感じます。

アットホームで、和気あいあいとした小林さんとスタッフさん達。
2023年冬には、読谷村に3店舗目となるアメリカンダイナーをオープン予定。
次はどんなGORDIESワールドを魅せてくれるのでしょうか。乞うご期待です!
本場の味わいとアメリカンな雰囲気、両方を満喫できる「GORDIES OLD HOUSE」のサンドウィッチ。
大切な人とのおいしいひと時を味わいに、ぜひ訪れてみてください。
Text:花城 綾子
Photo:松本 佳恵
(取材:2023年10月)
住所: 沖縄県中頭郡嘉手納町水窯189-1
電話番号: 098-956-7570
営業時間: 11:00~20:00(L.O. 19:30)
定休日: 不定休
駐車場: あり(6台)
座席: 約35席
喫煙: 禁煙
店舗詳細URL: https://www.instagram.com/gordiesoldhouse/
