沖縄本島南部、南城市(なんじょうし)にある小さな島・奥武島(おうじま)。
小さな橋を渡って車で気軽に行ける離島として人気のドライブスポットです。
奥武島の名物といったら、沖縄のソウルフード「てんぷら」。
島内にはてんぷら店が数店舗あり、中でも元祖てんぷら店として有名なのが「中本(なかもと)鮮魚てんぷら店」です。
1.奥武島のランドマーク的存在!大人気の元祖てんぷら店

中本鮮魚てんぷら店は創業しておよそ38年の老舗店。
奥武島に入ってすぐの場所にあり、橋を渡ると「てんぷら」の看板が目に飛び込んできます。

揚げたてのてんぷらを求める観光客や地元のお客さんでいつも賑わい、お店の前には連日行列ができる人気ぶり。
テイクアウトはもちろんイートインスペースもあるので、揚げたてを楽しめます。

注文用紙にほしい個数を書いてオーダーします。
中国語、韓国語、英語の用紙も完備していて、外国人観光客の方からの人気がうかがえます。
2.創業当時から変わらない、昔ながらのふっくらアツアツてんぷら

笑顔がチャーミングな代表の中本 時枝さん。
奥武島で生まれ育ち、漁業を営む一家とともにてんぷら店を始め、奥武島のてんぷらをメジャーにした元祖です。

時枝さんおすすめのてんぷらを盛り合わせてくれました。
左から、さかな、もずく、ウムクジ(紅芋)、いか、ゴーヤー
すべて税込みで100円とリーズナブル!
高温で揚げているので、衣は外はサクサク、中はもちもちの食感で手が止まらないおいしさ。

スナックのように手軽にパクっと食べられるのでドライブのお供に最適です。
中でもおすすめは奥武島産の「もずく」がたっぷり入ったてんぷら。
時枝さん一家はもずくの養殖業を営んでいて、収穫したもずくは塩漬け保存しているので年中食べることができます。
ビッグサイズで具だくさん!
やさしい味わいが子ども達にも大人気の一品です。

おいしそうな揚げものの香りが立ち込める厨房では、元気な女性スタッフがテキパキと大量のてんぷらを揚げています。
てんぷらは創業以来変わらない昔ながらの味を守り続けていて、衣にもほんのり味があるので、何も付けなくても具材本来の味を楽しめるのが特徴です。
ベースとなるてんぷら粉は水素水と羽衣フーズの小麦粉を、揚げ油はコレステロール0のキャノーラ油を使用し、原材料一つひとつにこだわり抜いています。

身内の方が多いというスタッフさん達で和気あいあいとした調理場では、かき揚げで使うにんじんシリシリや、アーサなどの具材を仕込み中。
人気店なので下ごしらえする具材も大量です。
3.酢もずくが食べ放題!海鮮の定食がおいしい系列食堂・まる天

建物の2階は2022年4月にオープンした系列の食堂「まる天」。
食堂をご利用の方は、1階で買ったてんぷらを持ち込んでお食事と一緒に食べることもできます。

テーブル席にお座敷もあって広々とした店内。
お昼どきは地元の人や観光のお客さんで賑わいます。
さしみ定食や魚フライ定食など海鮮系の定食ランチが楽しめます。

お食事をされた方にはうれしいサービスが!
時枝さん一家が養殖している奥武島産の酢もずくと、生野菜サラダがセルフサービスで食べ放題です。

おすすめの「とびいかの味噌炒め定食」をいただきます。
奥武島で獲れた新鮮なとびいかを甘めの味噌で炒めていて、ご飯がすすむ味付けです。
いかはふわっとやわらかく、お子さんも食べやすい食感です。

テラス席では奥武島のビーチを眺めながらランチが楽しめます。
食堂の営業時間は11時~16時(ラストオーダーは15時)。
何個でも食べられちゃう揚げたててんぷらに、お得でおいしい海鮮ランチ。
南部ドライブの際に立ち寄ってみてくださいね。
Text:花城 綾子
Photo:松本 佳恵
(取材:2023年6月)
住所: 沖縄県南城市玉城字奥武9
電話番号: 098-948-3583
営業時間: 10:30~18:00
定休日: 木曜日(木曜日が祝日の場合は水曜日)
駐車場: あり(建物の前と、裏手に専用駐車場もあり)
喫煙: 禁煙
店舗詳細URL: https://nakamotosengyoten.com/
