首里そば|那覇市・沖縄

沖縄県民がこよなく愛するソウルフード「沖縄そば」。

そのバリエーションは今や多種多様ですが、中でも「首里そば」は沖縄そばと言えばその名が挙がる名店。

シンプルかつ上品な一杯は、他店とはガラリと異なる食感や味わいが楽しめます。

一日に作れる量に限りがあるため売切れ次第終了。

開店前から行列ができることも多いので、11時半の開店直後を狙って行くのがおすすめです。

首里城の近くにあり、観光の途中に立ち寄るのにもぴったりですよ。

目次

1.伝説の沖縄そば屋「さくら屋」の味を受け継ぐ

県内外から連日多くのお客さんが訪れる「首里そば」。

店主の仲田靖さんが子どもの頃から両親に連れられ通っていた名店「さくら屋」の味を受け継いでいます。

沖縄では伝説的なそば屋として知られていましたが、1993年に惜しまれつつ閉店した「さくら屋」。

向田 邦子氏のエッセイに取り上げられたこともあるそうですよ。

仲田さんは「さくら屋のそばをもう一度食べたい、でももう食べられない…。

それなら自分で作ってしまおうと思ったのがきっかけでした」と話します。

仲田さんの熱意も伝わり、さくら屋のおばさんが作り方を教えてくれたのだそうです。

当時サラリーマンでしたが会社を辞め、一念発起して1994年にお店をオープンした仲田さん(撮影は姉妹店「首里そば なかだ」にて)。

お店を長く続ける秘訣は「奥さんが手伝ってくれているから夫婦仲良くが秘訣かな」と、はにかみつつ「お客さんに喜んでいただくために努力を怠らないこと。たまに『美味しいそばをありがとう』と直接言っていただくことがあるのですが、そうした気持ちや言葉が日々の励みになっています」と話してくれました。

2.強靭なコシの自家製手打ち麺を堪能すべし

そばメニューは潔く「首里そば」の1種類のみ。

サイズが(大)600円・(中)500円・(小)400円から選べます(写真は中サイズ)。

まず特筆すべきは、限りなく透明に近い澄みきったスープ。

材料はシンプルにカツオの一番出汁と豚骨、島塩で余計なものはナシ!

沸騰させず時間をかけて丁寧に出汁をとることで雑味のない、カツオが豊かに香る、ふくよかな旨みのスープに仕上げています。

定番の紅生姜ではなく、生の針生姜なのも特徴。

さくら屋は、おろし生姜でしたが、仲田さんの奥さんが細切りにしていて、それを見た仲田さんは「おろし生姜だと溶けてスープの味が変わってしまうけれど、これなら苦手な人は除くこともできるし、スープが赤く染まることもない」と思い、この形になったそうです。

さくら屋のそば打ちの技術を唯一継承した麺。

仲田さんは毎朝3時半から仕込みをはじめ、厳選した小麦粉に、その日の温度や湿度によって繊細に調整しながら、かん水を打ち、丁寧に手でほぐすように捏ね、テコの原理で2時間圧をかけます。

その後、さらに手揉みして5時間寝かせてやっと出来上がります。

しっかりと存在感のある歯ごたえに、はじめての方はきっと驚くはず。

沖縄風炊き込みご飯「じゅうしい250円」は、昆布と豚肉、かまぼこ、椎茸が入って具だくさん。

そばと同じ出汁で炊いているので、そばとの相性も抜群です。

あっさりしているのにコク深い、どこか懐かしい味わいですよ。

豚の三枚肉と赤肉(ロース)、島豆腐の厚揚げ、大根、インゲンが入った「煮付450円」はカツオの一番出汁の旨みが効いています。

お肉は泡盛を入れてトロ火で沸騰させないようにじっくり煮ることで、とても柔らかく仕上がっています。

3.混雑時は比較的すいている姉妹店もおすすめ

本店から車で約3分のところに姉妹店「首里そば なかだ」が2021年にオープンしました。

開店前から行列ができることも多いので姉妹店のオープンは嬉しいですね。

本店が混雑しているときは、比較的すいているこちらを訪れてみてはいかがでしょうか?

◆姉妹店:首里そば なかだ

住所:沖縄県那覇市首里真和志町1-36

電話番号:098-887-4770

営業時間:11時30分~14時(売り切れ次第終了)

定休日:木曜・日曜

駐車場:なし

Photo&Text:金城 絵里子

住所: 沖縄県那覇市首里赤田町1-7

電話番号: 098-884-0556

営業時間: 11時30分~14時(売り切れ次第終了)

定休日: 木・日曜

駐車場: あり

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