北谷町(ちゃたんちょう)の宮城海岸(みやぎかいがん)近くにある沖縄そば店「浜屋(はまや)」。
1982年創業で、今年で42年目を迎える老舗の人気店です。
沖縄そばの特集や人気ランキングでその名前を見かけないことはないほど、地元のお客さんや観光客からの支持が厚い沖縄そば店の魅力を紹介します。
1.多くの人をとりこに!人気そば店ならではのこだわり

大人気の沖縄そば店・浜屋。
この日訪れたのはランチのピークを過ぎた15時台でしたが、店内はたくさんのお客さんでにぎわっていました。
お店の前に行列ができていて、駐車場が満車でもあきらめないで。
浜屋のこだわりは「提供の早さ」。
楽しみにしてくれているお客様をお待たせしないよう、「基本2~3分で提供。混雑時でも10分以上お待たせしない」をモットーにしています。
一日でおよそ300~400食の沖縄そばを提供し続けているという回転の早さのおかげで、意外とすんなり入店できますよ。

入ってすぐの券売機で食券を購入します。
沖縄そばだけでも、浜屋そば(軟骨ソーキ)、沖縄そば(軟骨ソーキと三枚肉)、三枚肉そば、中味そば(豚のもつ)、てびちそば(豚足)、ゆしどうふそばと豊富なラインナップ。
おそばは、大か小サイズから選べます。
おそばだけだともの足りない方やファミリーには、おトクな沖縄風炊き込みご飯の「じゅーしぃ」や白ご飯付きのセットもおすすめです。


広々と奥行きがある店内には、テーブル席とお座敷を含めてぜんぶで60席あります。
壁には芸能人、ミュージシャンや野球選手など著名人のサインがズラリ。
名店の人気ぶりがうかがえます。
サインを眺めているとあっという間におそばが到着します。

子ども用の食器や麺カッター、お座敷用のキッズチェアも常備されているので、小さいお子さん連れのファミリーも快適に食事が楽しめますよ。
2.トロトロ軟骨ソーキ&三枚肉入り!あっさりスープの名物・沖縄そば

豚の軟骨ソーキと三枚肉がのった「沖縄そば」。
しっかり味がしみていそうな大きなお肉に、卵とネギ、紅しょうがのコントラストが食欲をそそります。

そばは創業から変わらず中太のちぢれ麺。
もちっと麺がまろやかなスープに絡んでお箸がすすみます。
浜屋秘伝のスープはかつおだしと豚骨だしのミックスで、濃すぎず薄すぎず、ちょうどよい味付け。
子どもから大人まで、万人に好まれる間違いない一杯です。
やさしい豚骨ベースの塩味があっさりしていて食べやすいので、女性でもお腹が空いていたら大サイズはペロリといけちゃいます。

具が大きくてたっぷり入っているのもうれしいポイントです。
大人気の軟骨ソーキはやさしい風味でとにかくトロットロ!
骨まで残さず食べられます。
3~4時間かけて炊いた三枚肉はやわらかく、しっかり味がしみ込んでいておいしい!
少し濃い目の味付けで、あっさりスープとマッチするように計算されています。
お店では、お持ち帰り用の「浜屋そばセット(冷蔵)」も購入できます。
麺、軟骨入りスープ、乾燥ねぎ、紅しょうが入りで、温めるだけで自宅でも浜屋のそばを楽しめます。
全国発送(県内外)もOKなので、お土産にももってこいですね。

軟骨ソーキ、三枚肉、てびち、中味などトッピングメニューも充実。
新登場のアーサ(あおさ)は、ほんのり磯の香りがプラスされて、塩味スープとの相性が抜群。
味変的にスープの味わいを二度楽しめるのでおすすめです。

おそばと一緒に頼みたい「じゅーしぃ(沖縄風の炊き込みご飯)」。
豚肉、にんじん、ひじきを濃厚な豚の出汁で炊きこんでいて、だしの効いたやさしい味わいが、そばと一緒に食べると最高の組み合わせです。
3.手づくりの黒蜜がたっぷり!ひんやりぜんざいでクールダウン

おいしいおそばを堪能したあとは、お楽しみのデザートを。
浜屋は冷やしものメニューも充実。
夏季限定(4月末~10月)の氷ぜんざいや、かき氷(こちらは通年提供)がそろいます。
今回は中でも店長イチオシの「黒蜜きなこぜんざい」をいただきます。
ふわっふわの氷に、素朴でやさしい甘さの金時豆と、コクのある黒蜜&きな粉が絶妙にマッチ。
見た目はボリューミーですが、食後でもペロリといけるおいしさです。

丸一日かけて圧力鍋で炊きあげた、大粒の金時豆をたっぷりと。
じっくり時間をかけて煮込まれているので芯までやわらかく、やさしい甘さが特徴です。

削りたてのふわふわ氷をたっぷり上にのせて、自家製の黒蜜をたっぷりかけて。
手作りのもっちり白玉だんごも入ってます。
黒蜜シロップはスタッフ考案の一品です。

創業42年目を迎えた「浜屋」。
もともと先代の夫婦ふたりで小さなお店から始めて、創業当時、お店の周りは舗装されていない海沿いのデコボコ道だったのだそう。
北谷町にやってきたサーカス団を見に来たお客さんがそばを食べに立ち寄ってくれて、クチコミで人気を呼び、のちにお店を増築。
現在の店舗に至ったそうです。
「浜屋」の店名の由来は、沖縄の方言で「はまやー」からきていて、「がんばり屋さん、何事も一生懸命」といった意味から名付けられたんですよ、と教えてくれました。
お店のスピリットをしっかりと受け継ぎ、常にテキパキと動いてお客さん想いなスタッフさん達。
気持ちがよい接客からも、人気の高さを実感できるお店です。

お店は、ダイバーに人気の宮城海岸(みやぎかいがん)のすぐそば。
冷やしものをテイクアウトして海岸沿いで食べるのも気持ちよさそうです。
間違いないおいしさの沖縄そばはもちろん、居心地のよい店内と明るいスタッフさんのおもてなしが魅力の浜屋。
一度食べたらまたリピートしたくなる、納得の人気店です。
沖縄を訪れた際はぜひ足を運んでみてくださいね。
Text:花城 綾子
Photo:松本 佳恵
(取材:2023年6月)
住所: 沖縄県中頭郡北谷町字宮城2-99
電話番号: 098-936-5929
営業時間: 10:00~17:30(L.O.17:00)
定休日: なし※年末年始、旧盆期はお休み
駐車場: あり(店舗横2台、第2駐車場7台)
座席: 約60席(テーブル席、座敷)
喫煙: 禁煙
店舗詳細URL: https://hamayasoba.gorp.jp/
