読谷村(よみたんそん)高志保(たかしほ)。
繁華街とはかけ離れた静かな住宅街にたたずむ、古民家居酒屋といった風情のお店です。
実際、建物は築70年になる赤瓦の古民家をリノベーションしたそうです。
そんなぬくもりのある古民家で、ぬくもりのある料理を味わいながら楽しい時間を過ごしてもらう。
そして質の高い沖縄食材をふんだんに使い、「沖縄料理っておいしい」と思ってもらえることを目指していると店主はいいます。
1.芸能活動の中で料理に興味を持ち始めた店主
店主の比嘉直美さんは、「沖 直未(おき なおみ)」の芸名で活躍してきた女優さんです。
35年の芸能界生活では民放の朝ドラや映画など、数多くの作品に出演しています。
ドラマ出演をきっかけに20代から料理に興味を持ち始めたという比嘉さんが、沖縄食材をメインとした和洋折衷の料理を提供しているのがこのお店というわけです。
調理では、鮮度のいい食材を使い、それを生かすために手をかけすぎないようにしているといいます。
2.海の幸、山の幸、沖縄のおいしいもの
では、その自慢の料理を見てみましょう。
久米島の車海老(海洋深層水)一本素揚げ。
大きさによって値段は変動しますが、写真のものは1尾850円です。
ちなみに塩はシークヮーサーを混ぜ込んだ自家製です。
その塩を適宜使いながら、頭からかじるのがおすすめ。味噌のおいしさもたまりません。
てびち(豚足・チマグー)の唐揚は830円。
このタレを作るのに試行錯誤を繰り返し、やっとここまで来たと比嘉さんは話します。
いわば秘伝のタレ。
仕込みにも時間をかけています。
島らっきょう塩漬け550円は季節限定メニュー。
読谷村や恩納村などの地元産を、注文をもらってから塩漬けするという逸品。
15分から20分くらいでほどよく漬かり、しかも鮮度の良さも楽しめます。
3.隠れ家的な居心地の良さ
前述のように都会の喧騒からは離れた住宅街にあるため、隠れ家的な雰囲気もあります。
おかげで居心地がよく、心からリラックスできるのも特徴です。
木を多用した、ぬくもりある雰囲気の店内。
ゆったりくつろげそうです。
ちなみにこのお店、店主のお酒好きもあって、泡盛やビールはもちろん、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワイン、シャンパンに各種カクテルまでそろえています。
離れのようになった貸切専用の個室もあり、ほかのお客さんとは隔絶された宴会も楽しめます。
庭では猫が気持ちよさそうに昼寝していますが、庭造りには8年かけているそうで、緑の木々や花が咲き乱れる光景も楽しめます。
ぬくもりに溢れた「マジュン・リッカ」で、味わい豊かな琉球料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Text:吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2022年4月)
住所: 沖縄県中頭郡読谷村字高志保122
電話番号: 098-989-8333
料金目安: 久米島の車海老(海洋深層水)一本素揚げ1尾850円(大きさにより変動)、てびち(豚足・チマグー)の唐揚830円、島らっきょう塩漬け550円
営業時間: 17:00~22:00(23:00まで延長の予定あり)
定休日: 月曜・火曜(ただし年末年始やゴールデンウィークは無休)
駐車場: 約5台
座席: 約40席
喫煙: 禁煙(テラスは喫煙可)