那覇市泊にある「軽食の店 ルビー」は、味よし・コスパよし・ボリューム満点!な料理がそろう大衆食堂。
沖縄食堂ファンの間では「軽食」ではなく「重食の店」と賞賛(?)される人気店です。
今回はなかでもピカイチのボリュームを誇る「Aランチ」に迫ってみましょう。
1.沖縄らしさあふれる庶民派食堂。セルフサービスのアイスティも健在

軽食の店 ルビーは、那覇空港からは6kmほどの国道58号沿いにあります。
慶良間(ケラマ)諸島などの、離島と沖縄本島を結ぶ船が発着する「泊ふ頭旅客ターミナル(泊港)」。
ホテル「かりゆしアーバンリゾート・ナハ」、「よしもと沖縄花月」などが入る「とまりん」から約500mの立地です。
店内にはテーブル席のほか座敷席もあり、家族連れ・勤め人・学生から観光客まで、お昼時や夕食時以外も客足がとだえることがありません。

60品ほどのメニューは、ステーキ・チャンプルー・丼もの・カレーまで多彩!
そのどれもが1000円以下というのが、まさに沖縄食堂スタイルなのです。
入口の食券機まわりに貼ってある写真で、メニューと番号が確認できるので、沖縄食堂ビギナーでも大丈夫。
食券を店のスタッフに渡して注文したら、さぁさ、空いてるお席へどうぞ~。

まずはセルフサービスの、ほんのり甘いアイスティで喉を潤しましょうか。
かつて沖縄の多くの食堂でお冷や代わりに出されていたアイスティ。
今もそのスタイルを守りつづけているのがルビーの萌えポイントでもあるんですね。
2.そのボリュームにひれ伏す!? 昼も夜も食べられる「Aランチ」がヤバい

こちらがお待ちかねの「Aランチ」!
お皿に収まりきれないカツは“わらじ”サイズ…もはや笑えるレベルの品数とボリュームです。
スープとおかわり一杯無料のライスがついて税込880円(2019年12月現在)。
明らかに軽食の店ではないことが伝わりましょうか。
ちなみに一般的な沖縄の食堂では、「Aランチ」はその店で一番ゴージャスなメニュー。
ルビーには「Bランチ」>「Cランチ」と品数少なめでよりリーズナブルな「ランチ」もあり、昼でも夜でも注文OK。
これもまさに沖縄食堂スタイルです。

そのほか沖縄のお麩を使った「フーちゃんぷる」やサンドイッチ、沖縄そばなどなど、比較的ボリューム控えめ(?)なメニューもありますのでガッツリ派でなくても安心くださいね。
3.1962年創業。おふくろの味で老若男女のお腹を満たして半世紀以上

「叔母で創業者の仲村キクが、基地のなかの食堂で働いていた経験を生かして、1962年に始めたお店なんですよ」とルビーのことを教えてくれたのは、笑顔でホールを切り盛りする知念マリアさん。
料理好きだったキクさんがみずからメニューを考案し、長年厨房で腕をふるっていたそう。
トンカツ入りのA・B・Cランチが飛ぶように売れたほか、おふくろの味のフーちゃんぷるなど、常連さんにはそれぞれにお気に入りのメニューがあるそうです。
さらに店の向かいにはかつてタレント養成所があり、その後芸能界の第一線で活躍することになったスターの卵たちがルビーに足しげく通っていたことでも有名なんだとか。
創業から50年以上、息子の淳一さんが店を継いだ今も変わらぬ味ともてなしで地域の幅広い世代の空腹を満たし続けているのです。

近くの泊港から日帰りもできる慶良間諸島は、ダイビングやシュノーケリング、海水浴などのマリンアクティビティに人気の国立公園。
島の自然を満喫するなら腹ごしらえも忘れずに! ということで、泊港と離島を行き来する前後にルビーに立ち寄るのもいいかもしれません。
ルビーのほとんどのメニューは持ち帰りもできますよ。
Photo&text:藤井 千加
(取材:2019年12月)
住所: 沖縄県那覇市泊3-4-15
電話番号: 098-868-1721
料金目安: 440円~950円
営業時間: 10:00~24:00(23:00L.O.)
定休日: 水曜・旧盆・1/1~2
駐車場: 約15台
座席: テーブル席40席/座敷20席
喫煙: 11:30~15:00/19:00~23:00は禁煙・喫煙所あり
その他: 宜野湾市宇地泊(ぎのわんしうちどまり)に宜野湾店あり