1.糸満市定番のスイーツ!SNS映えする沖縄ぜんざい「白くま」
普通“ぜんざい”というと、お餅と小豆の入った甘くて温かい汁物を想像しますが、沖縄のぜんざいは全くの別物。
甘く煮込んだ金時豆の上に、ふわふわの氷がのった冷たいスイーツのことです。
沖縄を訪れたら一度は食べたいのが糸満市「丸三冷し物店」の「白くま」通称“まるみつくん”。
フルーツでかたどった愛嬌たっぷりの表情にほっこり癒されます。
練乳がかかった氷の下には、やさしい甘さの金時豆と白玉も。
一人では食べきることができなさそうなボリュームですが、ふわふわの氷は軽くてペロリと食べられます。
2.創業から約60年、老舗の人気沖縄ローカルグルメ

1960年に先代の金城夫婦が石垣島ではじめた「丸三冷し物店」。
人通りの少ない田舎にありましたが、手作りのおいしいぜんざい屋は、当時珍しかったこともあり、すぐに評判になりました。
1969年には、金城夫婦が家族で、沖縄本島の宜野湾市(ぎのわんし)に引越して、店を再開。
近所の高校生が、“丸三(まるさん)”を“まるみつ”と呼ぶようになったことから、この呼び方が定着したそうです。
1979年には、金城夫婦の出身地である糸満市(いとまんし)の現在の場所に移転。
先代の金城夫婦は、すでに引退していますが、今の店主が当時からある店をそのまま引き継いで営業しています。

部活帰りの地元の高校生や、近所のおじぃおばぁ、連日多くの人で賑わう「丸三冷し物店」。
昔ながらの食堂のような店内には、どことなくゆったりとした時間が流れていて落ち着きます。
昭和レトロな家具やインテリアも相まって、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。

「白くま」や「ぜんざい」は、創業当時からの人気メニュー。
現在は“冷やし物”だけでなく、「沖縄そば600円」や「ゴーヤちゃんぷる700円」なども加わり、幅広いメニューを提供しています。

「まるみつ日記」はいわゆる、お客さんが何でも書き込めるノート。
「おいしかったです!」のようなお店へのメッセージから、クスッと笑ってしまう近況報告まで、ついじっくり読んでしまいます。
駐車場もあり、沖縄旅行の際にはレンタカーでの観光ドライブにもおススメです!
訪れた際には、ぜひチェックして、自由に書いてみてくださいね。
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2019年10月)
住所: 沖縄県糸満市糸満967-29
電話番号: 098-995-0305
営業時間: 11:00~17:00(ラストオーダー16:30)
定休日: 火曜
駐車場: あり
座席: 32席
喫煙: 完全禁煙