本部半島沖に浮かび、車で約15分も走れば一周できる古宇利島(こうりじま)。
そんな小さな島をぐるりと包みこむ、青く美しいグラデーションの海が眼下に広がる「カフェt&cとうらく」。
豊かな自然に癒されて、ゆったりとした時間を過ごしませんか?
1.店内からもテラスからも美しい青の世界にくぎづけ

「カフェt&cとうらく」は古宇利大橋を渡り、島へ入ってすぐの海沿いにあります。
南国らしいヤシの木と、青空によく映える白い平屋の建物が目印。

天井が高く開放的な空間。
大きなガラス窓の向こうには美しい東シナ海が広がっています。

潮風の心地よいテラスから、透明度抜群の海がパノラマに広がり、古宇利大橋や伊江島(いえじま)を望む絶景に心が躍ります。

「海と山の景色を眺めながら、島時間をゆっくり満喫してほしいです」と笑顔で話す、オーナーの石井大輔さん(写真左から)と両親の智者子さん、勉さん。
今でこそ観光地として人気の古宇利島ですが、カフェをオープンした当時は古宇利大橋がまだできたばかりの頃。
辺り一面のさとうきび畑で建物はほとんどなかったそうです。
石井さん夫妻は島の豊かな自然に魅せられ、智者子さんの出身地でもある沖縄へ移住し、長年の夢だったカフェをオープンしました。
それから10年以上がたった現在、お店は石井さん夫妻から息子の大輔さんへと受け継がれています。

「とうらく」という店名は「島を楽しむ」「陶芸を楽しむ」の意味を込めて付けられました。
その名の通り、店内には県内外の作家さんの作品がずらりと並び、お客さんの中には陶器をお目当てに遠方からわざわざ訪れる方もいるそうです。
2.沖縄県産の食材にこだわった創作料理を満喫

島素材をたっぷり使った「創作ランチ1,400円(税込)」。
県産ゴーヤの天ぷらや、県産の海ぶどう、県産もずくのコンソメスープ、古宇利島産の紅芋のデザートなどが味わえ、「島の美味しい食材をたくさんの方に知って楽しんでもらいたい」という大輔さんの想いが詰まっています。
天ぷらにはドラゴンフルーツの芽や、熟する前の青いバナナなどの珍しい食材が使われることも。
旬の時期が短いので、もしも出会えたらラッキーな一品です。

肉または魚から選べるメインディッシュは「あぐーロース岩塩焼き」をチョイス。
本島北部の豊かな自然の中で、のびのび育てられたあぐー豚の美味しさを最大限に引き出すため、味付けはシンプルに岩塩のみ。とろける脂の甘さと肉本来の旨みが存分に楽しめます。

11時から15時のランチタイムにはコーヒーと紅茶のドリンクバー付きなのも嬉しい。
食後のティータイムも景色を眺めながら、のんびり過ごすことができます。

暑い夏の日には「沖縄ぜんざい750円(税込)」もおすすめ。
ふっくら柔らかく煮た大きな金時豆と県産の黒糖のまろやかな甘さの手作りシロップが絶品です。
かわいい三色のお団子は県産よもぎと古宇利島産の紅芋というのも心憎い。

忙しい日常からちょっと離れ、輝く海と空に包まれて過ごす島時間。
景色にも料理にも癒されて、帰るころにはすっきり、やさしい気持ちになっているはずです。
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2020年8月)
住所: 沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利1882-10
電話番号: 0980-51-5445
営業時間: 10時~18時(ラストオーダー17時30分)※ランチタイムは11時~15時(売り切れ次第終了)
定休日: 水曜日(不定休あり)
駐車場: あり
喫煙: 全席禁煙