沖縄美ら海水族館や今帰仁城跡など、沖縄らしい観光名所が豊富にある、沖縄本島北部の本部(もとぶ)町。
オシャレなカフェも多く、ドライブにぴったりの人気エリアです。
そんな本部町の高台にある「亜熱帯茶屋」は誰もが息をのむほどの絶景で旅人たちの心を惹きつけています。
1.絶景の丘にたたずむ非日常的な癒しの空間

沖縄美ら海水族館から車で約10分。大通りから外れて「ここでいいの!?」と思うような細い坂道をうねうねと上りますが、看板の通りに進めば大丈夫。
しばらくすると大きなヤシの木と赤い屋根の建物が現れます。

入口では水に浮かべたハイビスカスなどの鮮やかな花々が出迎えてくれます。
こういうちょっとした心遣いがうれしい。お花はスタッフさんが毎日摘んで飾っているそうです。

ヒーリング系のBGMが流れ、アジアンテイストな癒し空間が広がっています。
数々のガイドブックにも掲載され、日本人だけでなく外国人の観光客も訪れる人気カフェ「亜熱帯茶屋」。
週末や夏休みなどのハイシーズンは行列ができることもあるので早めの時間に訪れるのがおすすめです。

店内からそのまま行けるテラス席。
ここにもハンモックはありますが、テラスからも見える庭に、お目当てのハンモック席があるということなので早速行ってみましょう!
2.亜熱帯の緑あふれるアジアンガーデン

愛嬌たっぷりの石像が立つ入口。ここから庭へ入ります。
大きな赤いパラソルとベンチがあるので、行列ができている場合はここでゆっくり過ごすこともできます。

庭への入口を進むと、南国らしいソテツの木でできたアーチをくぐります。
珍しい亜熱帯の植物に囲まれた敷地内を歩くだけでも、沖縄の情緒が感じられて癒されますね。
3.理想をカタチにした、絶景オーシャンビュー

目の前にパノラマの海が広がるハンモック席。
おいしい空気と心地よい風が流れ、やさしい陽光が降り注いでいます。
ハンモックに揺られながら、美しい景色をただ眺め、ゆったりと流れる島時間に身を委ねる。
一度味わったら動きたくなくなるほどの極上のリラックスタイムです。
神奈川県出身の坂本オーナーは、バックパッカーをしていたときに訪れたアジアに似た、温暖な気候と豊かな自然に魅せられて沖縄へ移住。
沖縄県内の名店で10年ほど修行をして、念願のお店をオープンさせました。
青い空と海、亜熱帯の植物に囲まれた風景は、坂本オーナーの好きな沖縄の自然が贅沢に楽しめる空間。
「きれいな景色を眺めながら、おいしい料理を食べて、島時間をゆっくり楽しんでほしい」という想いが込められています。

沖縄の自然を愛する気持ちは、スタッフさんもまた同じ。
ハイビスカスなど鮮やかな季節の花々が咲き、ヤシの木やバナナの木などの生命力あふれる庭は、坂本オーナーとスタッフさんによる、日々のていねいな手入れの賜物です。

クバの葉屋根のハンモック席も全て坂本オーナーとスタッフさんの手作りなのだそうです。
可愛らしい季節の花々が添えられ、さりげないおもてなしに心が安らぎます。
日頃の忙しさや慌ただしさが遠い昔のことのような気分にさせてくれるはず。

晴れた日に遠くに見える、伊江島の「タッチュー」と呼ばれる山。
どこまでも続く空と海、青の世界を眺めていると心が洗われるようです。

ハンモック席ももちろんいいのですが、よしずの屋根がすてきなテラス席もおすすめ。
緑の庭から海へと連なる絶景は、このカフェの醍醐味。
ありのままの自然美に思わず時を忘れてしまいます。

庭の一番奥にあるテラス席。
伊江島から、瀬底島、水納島までが一望でき、思わず長居したくなる美しさです。
西海岸にあるので、海に沈む夕日が見られるサンセットタイムも楽しめます。

瀬底島と瀬底大橋は、那覇から北上して国道58号線沿い、お店に向かう途中にも見ることができますが、高台から見る風景はまた格別です。

庭のあちこちに置かれている石像も可愛い。赤い花飾りが茶目っ気たっぷりです。
4.おしゃれで美味しい!フォトジェニックな料理

一番人気の「ヤンバルハーブの鶏肉ガパオライスとドリンクのセット」は、沖縄の地鶏「やんばるハーブ鶏」が味わえる一皿。
ピリ辛のお肉は、半熟の目玉焼きとご飯を混ぜるとまろやかな味わいに。
お好みでレモンを絞ってみてくださいね。
ガパオライスのほかに、「海鮮焼きビーフン」や「島野菜のフォー」などのエスニック料理も提供。
どれも日本人の口に合うような味付けになっており、それはシェフとしても腕を振るう坂本オーナーのこだわりのひとつです。
ドリンクは暑い日にもぴったりの「ハイビスカス&ローズヒップティー」。
きれいな色と、甘酸っぱくて爽やかな美味しさに感動です。

旬のフルーツをたっぷりトッピングした数量限定の「フレンチハニートースト」。
香ばしくて、ふわふわのフレンチトーストが、バニラアイスや生クリームと相性抜群。
デートやグループなどでシェアして食べるのも楽しそうです。
どこを切り取っても絵になる、南国ならではの情景が感じられる場所。
沖縄の豊かな自然に包まれて、おしゃれなカフェでオーナーこだわりの美食を味わえば、かたくなだった心もみるみるほどけていきます。
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2020年4月)
住所: 沖縄県国頭郡本部町野原60
電話番号: 0980-47-5360
営業時間: 11時~日没まで
定休日: 木曜(台風などの悪天候時)
駐車場: あり
座席: 40席
喫煙: 店内全面禁煙(店外・屋外に喫煙スペースあり)