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クルミ舎

沖縄本島の真ん中付近に位置する「北中城(きたなかぐすく)村」は、かつて沖縄在住の米軍人が使用していた「外人住宅」と呼ばれる住居が数多く残るエリア。

現在では、外人住宅をおしゃれにリノベーションしたお店が点在しています。

「クルミ舎」もそんなお店の一つですが、普通のおしゃれなカフェとは一線を画す存在です。

スイーツ類は豊富ながら、食事メニューはスパイスカレーのみという潔さ。実に硬派なカフェなのです。

クルミ舎|メイン画像
目次

1.スパイス香る綺麗で粋なカフェ

クルミ舎のある場所は、北中城村の閑静な住宅街。

真っ白な外壁、そこを伝う柔らかなグリーン、さりげなく掲げられた小さな看板などなど、その外観からして”おしゃれ”で”かわいい”カフェそのものなのですが、周囲に漂うのは、鼻を心地よく刺激するスパイスの香り。

クルミ舎|店舗入り口2

扉を開ける瞬間でも、ここで本格的なスパイスカレーが食べられるとはにわかには信じられません。

しかしその思いに反して、一層スパイスの香りは濃くなります。

クルミ舎|店舗内観1

店内の南側一面は大きな窓。

差し込む陽の光、広々とした庭の緑もまぶしく、開放感は抜群です。

そしてゆったりと配置された、アンティークの家具や調度品の数々。ガーリー過ぎず、スタイリッシュ過ぎず。

程よい温かさに満ちています。

クルミ舎|植物がディスプレイされた店内

実は店内のほとんどは、女性店主である知念さんが一人で作り上げたそう。

また、知念さんは花屋で働いていた経験を持つそうで、植物の生け方が美しいのもうなずけます。

クルミ舎|緑の茂る庭とテーブルセット

大きな窓の向こうに広がる庭には、緑豊かな木々が風にさざめいていました。

まるで絵本の中に出てきそうな風景に、おのずと心が和みます。

しかしこの素敵な空間を見ているとなおさら、スパイスカレーのイメージとは結びつきません。

何とも不思議なカフェです。

クルミ舎|棚に並べられた色とりどりのスパイス

そんなことを考えながら店の奥に目をやると、棚には色とりどりのスパイスが整然と並んでいるではありませんか!

ここでスパイスカレーが作られているという、動かぬ証拠を見つけた気がします。

クルミ舎|スパイスカレー

2.野菜、肉、豆たっぷり。付け合わせもおいしいスパイスカレー

先ほどから店の外にも中にも漂う、芳醇な香りの正体はこちら!

クルミ舎のカレーメニューは、チキン、シーフード、キーマの3種類のみ。

コリアンダーやクミンシードなど、およそ10種類ものスパイスやハーブを独自にブレンドして作られています。

クルミ舎|アンティークの器に盛り付けられたカレールー

アンティークの器に盛り付けられたカレールーが、とにかく具沢山なことに驚きます。

チキンカレーにはチキンはもちろん、2種類の豆やレモンなどがこんもり。

元々自身の体質改善のために、スパイスを勉強し始めたという店主の知念さん。

スパイスの奥深さ、面白さにすっかりはまり、カレーに特化したカフェを構えることにしたと言います。

そんな、人一倍体を気遣う店主だからこそ、フレッシュな野菜や栄養豊富な豆類もふんだんに取り入れるのです。

クルミ舎|プレートに盛り付けられた様々な料理

もう一つの皿の上にも、さまざまな料理が盛り付けられています。

野菜の和え物が数種類にサラダ、パパドという塩味のおせんべいなど、味も食感も楽しい付け合わせがたっぷり。

黄色いごはんは「レモンライス」と、ライスにさえも工夫を忘れません。

クルミ舎|ホームメイドプリンのアイス添え

カレーを堪能したら、デザートはいかがでしょう。

3種類の手作りスイーツから「ホームメイドプリンのアイス添え」をチョイス。

クルミ舎|ホームメイドプリンのアイス添え2

しっとり濃厚なプリンは文句なしのおいしさです。

アンティークのお皿も愛らしく、これだけ見ると本当に普通のおしゃれなカフェ。

クルミ舎|手作りグラノーラ

3.家庭でも同じ味を。スパイスをお土産に

カレーやデザートにとことんこだわる店ならば、きっとお土産もおいしいはずです。

レジ近くに並べられたグラノーラはもちろん手作り。

シナモンやフルーツなど、3種類前後のフレイバーが用意されています。

クルミ舎|オリジナルブレンドのスパイスカレーミックス

こちらは、お店のカレーと同様にオリジナルブレンドのスパイスカレーミックス。

クルミ舎|アンティークな雰囲気の商品台

カレーミックスはレシピ付きなので、お店レベルの味を家庭で再現できるかもしれませんよ。

沖縄旅行の思い出に、ぜひ買ってみてはいかがでしょう?

クルミ舎|ディスプレイされた書籍

最後に、なぜ「クルミ舎」と名付けたのかを知念さんに伺うと、高たんぱくなクルミはかつてケルト民族の間では命の象徴とされ、大切にされていたそうです。

「命の源となる食べ物を作るということは、とても尊く大事なこと」という気持ちを胸に、カレー作りにまい進するその姿勢こそ、多くのファンを生み出しているに違いありません。

text:仲濱 淳

Photo:白木 裕紀子

(取材:2020年4月)

住所: 沖縄県北中城村渡口1871−1

電話番号: 098-935-3178

営業時間: 11:00~16:00(L.O.15:30)

定休日: 日・月曜・祝日

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