琉球王国時代に、歴史と文化の中心地として栄えた那覇市首里。
今でも昔ながらの赤瓦屋根や石畳の街並みが広がり、ノスタルジックな風景にふれることができます。
首里の街を散策した後は、琉球の歴史に思いをはせながら、沖縄料理を味わってみませんか?
1.金城町石畳道など、琉球の歴史を感じられるスポットが点在

「首里殿内(すいどぅんち)」があるのは、金城町石畳道(きんじょうちょういしだたみみち)の入口。
日本の道100選にも選ばれた県指定の名勝です。
琉球石灰岩が敷きつめられ、城下町の風情を残しています。
少し歩くと、国の天然記念物「首里金城の大アカギ」もありますよ。

300坪の広大な敷地内にある、民族資料館と泡盛資料館。
沖縄の一般家庭で使われていた民具や、県内48酒造所の泡盛が展示されています。
無料で見学できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
2.緑豊かな庭園に包まれた趣のある佇まい

琉球王国の王族の邸宅である「殿内(どぅんち)」をイメージした建物は伝統的な造り。
琉球家屋の特色のひとつでもあり、お客様をお迎えする一番座(いちばんざ)と呼ばれる部屋もあります。

緑あふれる情緒豊かな庭園と池に囲まれ、沖縄の原風景のような美しい景色が広がっています。

離れにある開放感たっぷりの個室は、伝統を感じさせるくつろぎの空間。
10名以上の団体や、大切な接待にも重宝します。
3.アグーや島野菜など県産食材を使った絶品の沖縄グルメ

沖縄の在来豚で、幻の豚とも呼ばれるアグー豚の「しゃぶしゃぶ(一人前2,178円)※写真は四人前」。
豚肉特有の臭みがなく、さっぱりとした味わいで、甘く香り高い脂身が絶品です。
「首里殿内」では、沖縄本島北部にある自社のおもろ牧場で、豊かな自然に囲まれ、ていねいに育てられた「おもろアグー」が、しゃぶしゃぶやステーキ、ハンバーグなど多彩な料理で楽しめます。

ランチの人気メニュー「煮付け定食(汁物・ご飯・もずく酢付)1,078円」。
トロトロに煮込まれたてびち(豚足)や野菜が具だくさんでボリューム満点です。

豊富な泡盛は、離島も含めて、県内各地の酒造所の銘柄を取り揃え。貴重な古酒(くーす)も楽しめます。
なんとハブ酒まであるので、勇気のある方はチャレンジしてみてください。

お店でも楽しめる県産フルーツを使ったオリジナルの果実酒や、手作りのラー油は、購入できるので、お土産にもぴったりです。

沖縄出身の比嘉店長は、創作沖縄料理店を手掛ける「おもろグループ」全店舗で、料理人として腕を振るい、その実績から「首里御殿」の店長を任されています。
この仕事の魅力は「お客様からの“おいしかった、また来るね”の言葉に尽きる」といいます。
首里を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
沖縄ならではのゆったりとした民家の雰囲気も味わえ、おいしい料理とお酒を堪能することができますよ。
Photo&text:金城 絵里子
(取材:2019年11月)
住所: 沖縄県那覇市首里金城町2-81
電話番号: 098-885-6161
営業時間: 1時~16時30分(L.O.16時)/17時~24時(L.O.23時)
定休日: なし
駐車場: 共同駐車場あり
店舗詳細URL: https://omorokikaku.com/sui/
