那覇空港から約22km。
沖縄本島中部エリアにある沖縄市の住宅街に、作りたてのおはぎがたべられる「みやび茶屋・仲元」があります。
埼玉県出身の店主小島雅美(こじま・まさみ)さんが小さい頃から食べてきた祖母のおはぎを再現し、大好きな沖縄で12年前にこのお店をOPENさせました。
沖縄の古民家をそのまま利用しているので、瓦屋根や畳、トートーメー(仏壇)、床の間など、注文を待つ間や飲食の間にゆっくり見学もできますよ♪
1.沖縄市のローカルな住宅街のなかでおはぎが食べられる
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沖縄市の閑静な住宅街で、作りたてのほっこりとしたおはぎが食べられる「みやび茶屋・仲元」。
お店の名前には家主さんの屋号「仲元」が付けられています。
沖縄の古民家をそのまま利用しているので、飲食の前後に瓦屋根や屋敷囲いの石垣、庭に植えられているソテツを見学しても面白いですよ♪
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お店の屋敷を囲っている石垣の一部は、自然の石や岩をそのまま組み合わせた石積み方法「野面(のずら)積み」。
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沖縄を代表する植物の1つ、ソテツ。
観葉植物や飢饉などに備えた食用として栽培されていた植物です。
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お店の玄関そばで見つけたネコちゃん。
野良猫だそうですが、いつもお客さんをお迎えしてくれるとか。
タイミングが良かったら会えるかも♪
2.おはぎと抹茶ドリンクと塩すいとん豚!選びぬいた食材と旨味が光る
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では、さっそく注文してまいりましょう。
みやび茶屋といえば、このセットメニューでしょう。
「おはぎ」+「塩 すいとん豚(とん)」+「ドリンク」が楽しめる贅沢メニュー「塩 すいとん豚のセット1380円」。
メニューとお水とヤカンもいい味を出しています。
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最初に出てきたのは琉球在来豚アグーを使用した「塩 すいとん豚」。
アグーの甘味とコクが味わえる一品です。
「使用している純血アグーは、スーパーやデパートなどでなかなか食べられないものです。アグーの肉の甘みとコクを味わって下さいね~」
とスタッフのジミー矢野さん。
だし汁は、干ししいたけの戻し汁と昆布だしを使用。
大ぶりな大根や人参などの上には豆苗。一口食べるごとにゴマの香りと県産の粗塩のアクセントがたまりません。
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きました!メインメニューの「おはぎ」。
北海道産の十勝産小豆と新潟県南魚沼産のもち米を使用し、沖縄の三温糖と粗塩も加えて上品で素朴な味わい。
作り置きはしていないため、注文を受けてから1つ1つ包みます。
「沖縄はまだおはぎが食べられるお店は少ないと思いますが、希少だからといって狙ったわけじゃないんです(笑)。私はもともと米が好きなので、おはぎに入る「おむすび(お結び)」でご縁がつながっていったらいいなぁと思って」
と店主の小島さんは微笑みます。
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「アイス抹茶」は愛知と京都から取り寄せた抹茶を使用。
新芽を使っているため、苦味はなく甘い口当たりのドリンクです。
3.選べるお持ち帰りメニュー!家族や友人に作りたてのおはぎを
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お店でおはぎを食べて「美味しい!」と感動したら、家族や友人にも教えてあげたいですね。
お持ち帰りメニュー「おはぎ3種 660円」「おはぎ 2種440円」は、「あんこ」「ごま」「きなこ」から組み合わせ自由。
あんこ3個でもいいし、それぞれ1個ずつでもOK。
きなこがよく出るそうですが、「あんこ好きはあんこをぜひ!」と小島さん。
どらやきは、ふわっとした食感でナチュラルな味わいです♪
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お持ち帰りメニューは、注文して店頭で受け取ることも可能。
保存料不使用なので、受け取った当日中に食べられるぶんだけ注文しましょう!
また注文を受けてから包んでいるので、お急ぎの方は先に電話注文がオススメ。
沖縄の年中行事やギフト、差し入れ、バレンタインデー・ホワイトデーのお返しなどでも注文を受けることがあるそうですよ♪
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店主の小島雅美さんは埼玉県出身で、粉物係のジミー矢野さんは(神奈川県)横浜出身。
小島さんは、32年前にはじめて沖縄を訪れたあとすっかり沖縄ファンになり、毎月のように来沖。
その後「第2の人生は沖縄にしたい」と親に頭を下げて、本格的に沖縄に移住。
ジミーさんは特に沖縄にご縁はありませんでしたが、小島さんのプッシュにより共に移住を決意。
実際住んでみたら、(沖縄)沖縄市のゲート通りが地元と似ていて違和感がなくてすんなり住めたそうです。
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小島さんは
「私は飽き性で、お店をやる前はどの仕事も1年しか持たなかったんです(笑)。でもこのお店は12年も持っている。これも、私の性格や好みを分かりきったジミーが『休んだほうがメリハリが付いて生きやすいかも』『おはぎつくったら?』とアドバイスしてくれたおかげ。週4日だけの営業にしていることも、お店が続いている秘訣かも。今までのOL経験も1つも無駄になっていないし、お店に全部生きています!」
とまぶしい笑顔で話します。
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OPENして最初の4年はこども客に支えられたというみやび茶屋。
シングルマザーや夜のお仕事の保護者を持つ小学生がよく150円を握りしめて、秘密基地のようにお店を利用してくれたそうです。
一時期は1クラスの半分の子たちが来店してくれて「まるで学童だった(笑)」小島さん。
「こども客のことを私たちは『みやびキッズ』と呼んでいたのですが、もうみんな大人です。時々来る子もいますが、女の子はメイクして美人になっているので、誰が誰だか分からない」
と嬉しそうに話します。
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小さい頃たくさんお家で食べさせられてキライになったおはぎが、いま自分を助けている。
母も祖母もたくさん時間をかけておはぎをつくっていたことが、いま身にしみてわかる。
亡き祖母の形見の着物を使って叔母が作ってくれた「つるし雛」が、きょうもみやび茶屋を温かく見守っています。
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「いつか あんみつ、アグーで生姜焼きなども挑戦してみたい」と小島さんとジミーさん。
目の前のお客さんに感謝しながら、夢がどんどん膨らみます。
沖縄観光のドライブ途中に、「みやび茶屋・仲元」でゆっくり茶屋タイムはいかがでしょうか?
◆おまけ
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店内にこそっと描かれているジミーさんの名言。見つけてみてね♪
Photo&text:小鍋 悠
住所: 沖縄県沖縄市諸見里3-22-15
電話番号: 098-932-5747
営業時間: 11:00~18:00(ランチタイム11:00~14:30)、19:00~24:00(夜会1日1組限定 要予約。夜会は定休日なし)
定休日: 日・月・火
その他: ※臨時休はブログを要確認
店舗詳細URL: https://miyabi2010.ti-da.net/
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