海鮮料理店 浜の家

沖縄で魚のバター焼きというと、尾頭付きの豪快なスタイルが一般的!

昭和57年創業の「海鮮料理店 浜の家(はまのや)」は、それをアツアツのステーキ皿で提供する、魚のバター焼き発祥の店といわれています。

溶かしバターが注がれると、ジュージューと音を立て、広がる湯気と香り。

なんとも食欲をそそられ、1日100食売れる大人気メニューというのも納得です。

新鮮なネタがたっぷりのった海鮮丼や、ハリセンボンを使ったツウ好みのアバサー汁も絶品。

心地よい潮風が吹き抜ける、海近の好立地も魅力です。

目次

1. 創業40年余り、海人(漁師)がはじめた、恩納村にある海産物専門店

海鮮料理店

沖縄自動車道の石川ICを降りて車で約6分。

恩納村(おんなそん)の人気スポット「おんなの駅」の側に「海鮮料理店 浜の家」はあります。

背には緑豊かな森が広がり、昔ながらの赤瓦屋根も風情が感じられます。

海鮮料理店

木のぬくもりあふれる店内はアットホームな雰囲気。

照明がクバ笠(がさ)という、沖縄で畑仕事などのときにかぶる、クバの葉でできた帽子のようになっています。

海鮮料理店

全125席の広々とした店内には開放的な掘りごたつ席もあり、大人数のグループやファミリーにもおすすめです。

海鮮料理店

窓からのぞく緑に癒される掘りごたつ席。

壁には沖縄の魚が学べるポスターや、大きな海亀の剥製が飾られています。

海鮮料理店

「もともと海人(うみんちゅ:漁師)だった父がおいしい魚料理を食べてもらいたいと40年以上前にはじめたお店です」と店長の長浜厚史さん。

以前は県外で働いていましたが父の善光さんから、少しずつ忙しくなってきた店を手伝ってほしいとお願いされて帰省することに。

「最初は料理人になることにあまり興味はありませんでしたが、昔から家でも海産物をよく食べていたおかげで魚が好きになって、それで店を手伝ううちに調理も好きになって、気がついたら25年経っていました」と笑顔で話してくれました。

店名の「浜の家」は善光さんの実家の屋号が由来。現在はその看板と善光さんの想い受け継ぎ、弟とふたり二人三脚で店を切り盛りしています。

2. 沖縄の近海魚がボリューム満点&リーズナブルに楽しめる

海鮮料理店

多いときは1日に100食も売れる、地元客の人気No1メニュー「魚のバター焼き定食1,980円~2,750円(時価)」。

バター焼きは淡白な沖縄の魚をおいしく味わえる調理法で、食堂や居酒屋でポピュラーな食べ方です。

普通は平皿で提供されることが多いのですが、こちらではステーキ皿を使用。

善光さんが家族でステーキハウスに行ったときに、思いついたアイディアなのだそうです。

海鮮料理店

この日の魚はシチューマチ(アオダイ)。

ボードの「本日のお魚」から種類が選べます。

「浜の家」が扱う魚は、西海岸から東海岸の市場、北は名護の市場まで県内各地で水揚げされた近海魚。

魚を仕入れる仲買さんのほとんどが、もう20年以上の付き合いになります。

海鮮料理店

魚は特製のだし汁にくぐらせ味を整えるなど、ひと手間加えてからステーキ皿へ。

お客さんの目の前でヤカンに入った溶かしバターが注がれると、ジュワーっという音とともに、店内のあちこちから歓声が上がります。

長浜さんがこっそり教えてくれたおいしさの秘訣は、特別な割合で配合したバターとマーガリンの水分を飛ばすこと。

お客さんから何が入っているのかよく聞かれるそうですが、家庭で同じ味を出すのはなかなか難しく、熟練のなせる技です。

海鮮料理店

ステーキ皿からはみ出すその大きさと身の厚さ。

たっぷり添えられたニンニクをのせていたただきます。

表面の皮はカリッと焼け、中の身はふわっと柔らか。

表面の身を食べ終えたら、ひっくり返して裏面へ。

バターがよく染みていてご飯が進みます。

南国の魚はイマイチという方にも、一度は食べてもらいたいおいしさです。

海鮮料理店

観光客の方からのオーダー率が高い「海鮮丼1,650円」。

この日のネタは沖縄県産マグロの赤身と大トロ、近海魚の白身、サーモン、沖縄特産品のセーイカ、甘エビ、トビッコ、恩納村産の海ブドウ、卵。

どのネタもしっかり厚みがあり、引き締まった身に、ほどよく脂がのっています。

ボリューム満点なので最初は全部食べ切れるかな?と心配になりそうですが、ほとんどのお客さんがペロリと食べてしまうそうですよ。

醤油は独自にブレンドしたこだわりの割醤油。

また「味噌汁はその店の味がでるから」と丁寧にとったカツオ出汁を使用。恩納村産モズク酢と漬物、ミニデザートまで付いています。

海鮮料理店

お店のロゴにもなっているアバサー(ハリセンボン)を使った「アバサー汁定食1,870円」は、長浜さんが大切にしている料理のひとつ。

アバサーはフグの味わいに似ていますが、身がさほど多くないので汁物に最適です。

「アバサーはヒージャー(山羊)が食べられる人は食べられると思います。そのくらいクセのある魚。だから魚が本当に好きな方や、その独特の香りが好きな方がよく注文されます」と長浜さん。

鋭い針に気をつけながら捌くなど丁寧に下拵えし、骨付きの身からとった出汁は、余計なものは何も入れないアバサー100%の出汁。

そこにすり潰した肝を加え、肝の甘さと旨みが溶け込んだ濃厚な味わいに仕上げています。

山羊汁や魚汁にも使われるフーチバー(ヨモギ)の豊かな香りも食欲をそそりますよ。

アバサー好きな人は味にうるさい人も多いのですが、そんなツウも唸るおいしさです。

3.「おんなの駅」にある姉妹店にもぜひお立ち寄りを

海鮮料理店

店の向かいにある「おんなの駅」は、新鮮な地元野菜から果物、お土産まで恩納村の特産品が多彩に揃います。

目の前には美しい海が広がりロケーションも抜群。

海鮮料理店

姉妹店の「恩納村水産物直売店 浜の家」は、オープンと同時に多くの客が訪れる繁盛店。

恩納村産の海ブドウやモズク、新鮮な刺身などが購入できます。

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名物の「ムール貝のウニソース焼き1個150円」は濃厚な特製ウニソースがたっぷり。

リーズナブルな価格で贅沢な気分に浸れます。

店の外には食事しながらゆっくりできるテラス席もあるので、ちょっと小腹が空いたときなどにも便利ですよ。

海鮮料理店

この道25年、今までさまざまな苦労もありましたが「お客さんが『おいしい』って言ってくれたり『ここがおいしいって聞いて那覇から食べにきました』『やんばる(沖縄の北部)からわざわざ来たんだよ』とかそんな言葉をかけられると、昔より少しは名前が知られたのかなって、ちょっと誇らしい気持ちになります」とやさしく微笑む長浜さん。

今では県内のみならず、県外や海外からのお客さんからも愛される「浜の家」。

恩納村を訪れたときは、ぜひ足を運んでみてくださいね。

Photo&text: 金城絵里子

(取材:2022年4月)

住所: 沖縄県国頭郡恩納村仲泊2097

電話番号: 098-965-0870

営業時間: 11時~22時(ラストオーダー21時30分)

定休日: 無休

駐車場: あり

その他: ※時短営業中はラストオーダー21時まで

店舗詳細URL: https://www.kaisen-hamanoya.jp

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