沖縄には本土と大きく異なる独自の食文化がありますが、沖縄料理にも庶民料理から宮廷料理までさまざまなものがあります。
かつて琉球王国の中心であった那覇市首里で、伝統的なうちなー料理(琉球料理)を味わえるお店「首里いろは庭」をご紹介します。
1.丁寧に作られた伝統的な琉球料理

いろは庭で出されるお料理は全て手作りにこだわり、時間をかけて丁寧に調理されています。
沖縄の言葉では、心が癒されるような美味しいお料理のことを「ぬちぐすい(命の薬)」と言います。
体にやさしいお料理で自然と心と体が元気になる、いろは庭のお料理はまさにぬちぐすいです。

おすすめはランチの石畳定食(1,500円)です。
古代米を使ったごはん、甘めの味噌を使った具沢山の味噌汁「イナムルチ」、にがりを入れて型に入れる前に取り出して作られる「ゆし豆腐」、さつま芋のデンプンを揚げた「うむくじあんだぎー」、二ガナの白和えなど、この品数とボリュームでお腹いっぱいになります。

ディナーメニューはさらに豪華に。お料理にぴったりの泡盛も楽しめますよ。
2.親戚の家に遊びに来たような、落ち着きのある一軒家

いろは庭は30年ほど前に、オーナーの自宅だった一軒家の1階を改装してできたお店。
廊下で繋がっている離れは個室になっており、落ち着きのある畳の部屋でお料理をいただくことができます。

お店はオーナーのご家族で切り盛りされており、とてもアットホームな雰囲気の中で、お店の方とゆんたく(おしゃべり)するのも、訪れる楽しみ方のひとつ。
観光客の方だけでなく、地元の方の常連さんも多いのだそう。

お庭の緑をのんびりと眺めながら、ゆっくりと流れる時間が心地よい場所です。
3.沖縄県産食材にこだわった創作料理も提供

「沖縄にある様々な食材とその料理を見てもらいたい」「味わってもらいたい」との想いで、調理を担当するオーナー自ら、日々おもしろい食材を求めて市場を走り回っているとのこと。
ディナータイムの前菜は、沖縄の方も食べたことのないような食材を使った創作料理も楽しめます。(内容は日によって異なります。)
[ 写真奥、左から ]・地漬(ジージキ、黒糖を使った甘い漬物)
・ドラゴンフルーツのつぼみの天ぷら
・バンシルー(グアバ)のカプレーゼ風
・ンジャナバー(二ガナ)の白和え
・モーイ豆腐(いばらのりの寄せ物)
[ 写真手前、左から ]・ミヌダル(豚肉の黒ごまだれ蒸し)
・宮古ぜんまいの天ぷら
・オオタニワタリの酢漬け
・ウカライリチー(おからの炒め煮)
・モーイ豆腐(いばらのりの寄せ物)

やさしい味の煮物や、マグロと島らっきょうのタルタルも人気です。
Photo&text:上田 佳恵
(取材:2019年11月)
住所: 那覇市首里金城町3-34-5
電話番号: 098-885-3666
営業時間: 11:30~15:00 / 18:00~22:00
定休日: 水曜日(祝祭日は営業)
駐車場: あり(15台)
座席: 30席
喫煙: 分煙(庭に喫煙所あり)
店舗詳細URL: http://www.irohatei.com/