南城美術館に併設する伴山(はんやま)カフェが、5月にフルリニューアル!
これまではオムライスやハンバーグを提供する定番のカフェスタイルでしたが、リニューアル後は一新。
店内にアート作品を散りばめ、料理は本格フレンチとイタリアンを品数豊富に揃え、食事時間も五感が満たされる空間として生まれ変わりました。
すばらしいアート作品と景色に囲まれて、経験豊富なシェフがつくる美食をいただく時間。
さぞかしお高いのでは…と思いますが、実はお値段はかなり良心的。
五感に、そして財布にもうれしい空間で、素敵なひとときを過ごしませんか?
1.まるで美術館。洗練されたアート空間

大幅なリニューアルは、南城美術館と伴山カフェを経営するオーナーが「カフェもアートを楽しめる空間にしたい」と思ったことがきっかけ。
フェ内も美術館のようにアートや絵画を配置し、美術館のコンセプト「美は生活の中、暮らしの中に存在する」を食事空間でも再現しています。

お店は1階2階それぞれにテラス席があり、中でも2階のテラス席は、視界いっぱいに広がる海と空、緑が一望でき、まるで天然のアートのよう。

1階に降りると雰囲気がガラリと変わるのも伴山カフェのおもしろさ。
1階はお店のテーマカラーである赤と建物のグレー、周囲の緑が混じり合い、アジアを思わせる鮮やかな空間です。

その日の気分やシチュエーションにあわせて、座る場所を決めても楽しそう。
料理だけでなく景色を選ぶ楽しみがあるのは、とても贅沢な気がします。
2.経験豊富なフランス人シェフが作る本格フレンチ

運ばれてくる料理は、まるで美術品の一部のような完成度。
料理は、2種類のコース料理とフレンチ・イタリアンのアラカルトが選択可能です。
写真のコース料理は、琉球フレンチスペシャルコース(肉)(2480円)。
沖縄の旬の食材とフレンチを掛け合わせた料理が、色とりどりの器に盛り付けられた贅沢なコース料理です。
食前ドリンク、スープ、サラダ、フォカッチャ、メインディッシュ(肉/魚)、デザート、珈琲がセットになっており、一品一品、アートを鑑賞するように運ばれてくる料理に舌鼓するひとときは至福。
視覚も味覚もよろこびます。

料理長をつとめるのは、アメリカ公使館で14年シェフを務めた経験豊富なフランス人シェフ、クリストプさん。
フランスとイタリアのハーフであり、イタリア料理を学んだ経験もあるため、伴山カフェではイタリアンメニューも充実しているのです。

スイーツの単品注文もOK。
写真のパンナ・コッタオリジナル(980円)は、一番人気のスイーツです。

ドリンクも豊富で、写真のカプチーノ(750円)は機械で描かれているのかと思いきや、なんと1から人の手によって描かれたもの。
隅々まで完成度が高く、少しのカフェタイムでも感性に大きな刺激を与えてくれる時間になりそう。
3.沖縄の作家さんを応援する、購入可能なアートショップも

1階の奥には、作品が購入できるアートショップを併設。
南城美術館では基本的に作品の販売は行っていませんが、伴山カフェでは沖縄の作家さんを応援したい気持ちから、購入もできるスペースを設けているそうです。

現役芸大生の作品を置くこともあるのだそうで、沖縄から生まれる美術品を見に、足を運ぶのも楽しそうですね。

伴山カフェの「伴山」は、“ともだち”や“仲間”を意味する「伴」と、変わらない景色の象徴である「山」を掛け合わせたもの。
国を超えて、さまざまな人と永遠に変わらないものを、この素晴らしい場所とともに共有したいという想いが込められています。
そのためスタッフもアート作品も、さまざまな国から集結。
ベビーチェアもあり、美術館だから子どもNG、ということもありません。
国境や年齢、美術と食事という境界線を軽々と超えていく、ボーダレスで洗練された伴山カフェ。
ぜひ友だちと、家族と、ひとりでも、足を運んでみてくださいね。
Photo&text:三好 優実
(取材:2023年11月)
住所: 沖縄県南城市知念安座真865
電話番号: 098-988-9790
料金目安: 700円~
営業時間: 11:00~17:00(ランチ11:00~16:00/デザート&ドリンク15:00~17:00)※ラストオーダーはどちらも終了30分前まで
定休日: 火曜
駐車場: あり
店舗詳細URL: https://njamuseum.com/language/jp/coffee.html
