戦後すぐに建てられた風情ある建物が印象的なお店です。
そばのスープはやさしい味わいでリピート必至。新鮮な魚介を使った海産物料理も自慢です。
静かな住宅街にあって店内は広く、ゆったりと料理に舌つづみをうつには絶好の環境といえます。
1.3種のダシを使ったそばのスープが絶品

写真は「楚辺のまかないそば」。その名の通りもともと従業員のまかない用だったメニューで、三枚肉と軟骨ソーキの2種のお肉やかまぼこが乗っています。
スープのダシは豚骨7、鰹が3ぐらいの割合で、鶏ガラも少し使っているそうです。
これらのバランスが絶妙でコクを生み出す一方、スープを飲み干したくなるほどあっさりまろやかな味わいを実現しています。
麺はやや細めのストレートタイプ。
ツルっとしたのど越しで食べやすく、お子さんや高齢者にも安心してすすめられます。

こちらのお皿は直径65cmほどの特製品。
お祝いのパーティの際にそばの麺などを盛り、ひとつの皿を囲んでみんなで食べてもらうという企画を考えているそうです。
ちなみに、そばの麺なら15~20人前が載るとか。
2.店主自身が食材を買いつけてくる海産物料理がうまい

海鮮丼はマグロ、白身魚、サーモン、イカ、たこ、イクラが載っていて、モズク酢、小鉢、ミニそばも付いています。
店主の弟さんが漁師をしている関係で、捕れた魚を素材にした料理を出したのが、海産物料理を提供するようになったきっかけでした。
現在は市場からの仕入れがメインですが、店主自らが市場に出向き、新鮮な素材を選んでいるそうです。

オススメのデザートは黒糖ぜんざい。
「沖縄産の素材で作りたい」という店主の意向もあって、値段の安い海外産を避け、宮古島産の黒糖を使っているそうです。
おいしさだけでなく、安心も提供する姿勢が垣間見られます。

店主の國吉真さん。「いい食材を使い、味は基本あっさりを心がけている」と話します。

笑顔でお客さんを迎える、スタッフのあいりさん。
3.築70年を超える建物は雰囲気抜群

もともと銀行幹部の社宅だった建物は築70年を超えるといいます。
赤瓦が沖縄らしさをかもし出し、隠れ家的な雰囲気も感じられます。
まるで、おばあちゃんの家に来たような気分になれます。

この部分は増築されたスペースで、明るく広々としています。
畳とシャンデリアの組み合わせがおもしろいですね。
text: 吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2020年4月)
住所: 沖縄県那覇市楚辺2-37-40
電話番号: 098-853-7224?
営業時間: 11:30~21:00
定休日: なし
駐車場: あり
座席: 90席
喫煙: 全席禁煙
店舗詳細URL: http://sobe.main.jp/