沖縄ではすっかり馴染みのある料理ジャンルのひとつになった「タコス」。
元々はメキシコを代表するポピュラーな国民食ですが、アメリカ人に人気が高く、米軍統治時代に沖縄県内で広まったそうです。
タコスはタコミートにトマト、チーズなど様々な具材をタコスシェルで包んでいただきます。
ちなみに“タコ”という単語はスペイン語で“軽食”を意味するんだとか。
そんな沖縄では定番のタコスですが、中部・宜野湾市に40年以上もタコス1本のみで勝負し続けている専門店があります。
本格的なタコスの味を求める方、必見ですよ。
1.先代から大切に受け継がれている変わらない味

「タコス専門店 メキシコ」は那覇空港から車で約1時間。
国道58号線を中部方面へ向かい、宜野湾市の伊佐交差点を左折すると見えてきます。
入り口にはメキシコ国旗カラーに可愛らしいサボテンがお出迎え、お店の左側には駐車場があり丁寧な駐車場案内の看板も設置されています。

店内はテーブル席とソファー席があり、家族連れやカップルでもゆったり座れる席数になっています。
歴史を感じさせるシャンデリアの暖かい光が白壁に反射し、なんとも心地よい空間を演出。
壁絵やアイテムなど、どことなく懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。

メキシコの歴史は古く、創業から40年以上が経ちます。
長い年月を経て今もなお愛され続ける理由の一つは、創業から現在に至るまで変わらないその「味」です。
先代のオーナーが大切にしてきた味は現在も人気で、近隣住人だけでなく県外からのファンもいるほど。

三線を弾く先代オーナー

常連客と三線を楽しむ先代オーナー
共に歳を重ねた常連客は変わらない味を求め、また若い世代は本場の味を求め、店内はいつも賑わっています。
月日が流れても変わらないその味を、ぜひ皆さん味わってみてはいかがでしょうか?
2.メニューの種類はタコスのみ

沖縄県はタコスのお店が多く、ほとんどの店舗が“タコライス”を筆頭に色んなメニューを取り扱っていますが、「メキシコ」ではタコスとドリンクのみです。
とても競争の激しい飲食業界で、40年以上タコスのみで勝負しているとはとても驚きです。

タコスと言えばシンプルな料理のイメージなので、仕込みや調理もスムーズかと思いがちですが、実はこの部分が一番難しいところ。
40年以上変わらない味を保ち続けるとなると一朝一夕では出来ません。

具材の大きさやミートの味付け、調理をするタイミング、タコスシェルの揚げ時間などどれもが職人技。
一つでも狂いがでるとメキシコの味ではなくなりますので、従業員一人一人がコンマレベルでひとつのタコスに思いを込め調理します。
先代の味を大切に思うからこそ手間暇かけて調理する、その丁寧な仕事がお客さんに伝わっていくのでしょう。
タコス一本で勝負できるのには、ちゃんとした理由があるのです。
3.通いたくなる美味しさ

メキシコのタコスはミートの味付けとタコスシェルがとても特徴です。
一口頬張るとサクサク食感が訪れ、噛んでいくとモチモチ食感に変化。
生地の程よい弾力は食感だけでなく、具材も包みやすいのでボロボロこぼれる心配もありません。

しっかり味付けされたミートに、トマトの酸味とレタスのシャキシャキ歯応えがプラスされ食べ応え抜群!
自家製ピリ辛サルサソースが絶妙なアクセントを演出し◎。
具材とタコスシェルの隙間に隠れているチーズが、全体の味を優しくまとめてくれるのもいい感じ♪

1人前4個入りで600円とコスパも良く、出来立てアツアツを持ち帰りもできるのでとても嬉しい♪
この味を求め遠方から通うファンも多く、わざわざ県外からお土産持参でいらっしゃるお客さんもいるのだとか!
愛され続ける理由がたくさんあるので、まずはご自身で確かめるのをお勧めします。
本格的なタコスを一度は味わうべし!
Photo&text:松本 圭樹
(取材:2019年12月)
住所: 沖縄県宜野湾市伊佐3-1-3
電話番号: 098-897-1663
営業時間: 10:30~18:00
定休日: 火・水曜日(定休日は変更となる場合がございます。御来店前にお電話にてご確認下さい。)

