世界遺産の首里(しゅり)城から徒歩で約10分。
城下町のスージグヮー(路地)に佇む「caFe 木箱」は、お母さんが家族のために作るやさしい?おうちごはん?のような定食メニューが人気のお店。
古都散策の途中にぜひお立ち寄りください。
1.首里城観光や首里散策のランチタイムに!

首里城のお膝元、儀保(ぎぼ)町の住宅街に佇む「caFe 木箱」。
龍潭(りゅうたん)通りから当蔵(とうのくら)交差点を儀保方向へゆるやかな坂道を下ったところにあります。
すぐご近所には、老舗の「新垣カミちんすこう」さんや首里カステラの「榮椿(えいちん)」さんもあり、最近では、観光客の方にも人気の首里散策エリアです。

モダンな雰囲気の木のランプに施されたお店のロゴ。
レトロ感たっぷりの磨りガラスと相まって住宅街の路地でも、さりげない存在感を放っています。

店内も、テーブルや壁に至るまで木がふんだんに使われていて落ち着きます。
それもそのはず、店主の旦那様が工務店を営む大工さんということで、すべて手作りなのだそうです。
しっかりめの背もたれの椅子もあれば、オフィス用の回転事務椅子があったり、ほどよいヴィンテージ感の気取らず、一見、どこかあえてハズしているようなインテリアが、実は、大人女子ならではの?ゆとり?感をかもし出してくれています。
2.?おうちごはん?のような愛情たっぷりの定食

「caFe 木箱」のメニューは、日替わりで登場するランチメニューが主役。5~6品の中から選べます。
ボリュームや品数によって前後しますが、日替わり定食は780円~ととてもリーズナブルです。
こちらは、「鶏のにんにく照り焼き定食」。
ご飯は、白米か玄米をチョイスできるのもうれしいですね。

こちらは、「エビガーリック定食」。
どの定食メニューにも、栄養のバランスを考えて、煮物やあえ物、サラダ、果物など、その日その日の材料で作る副菜が添えられていて、食べ応えも充分です。

沖縄ではポピュラーな野菜、冬瓜を使った「冬瓜の煮物」。
油揚げを焼いたものが乗っかっていたり、丁寧な手の込んだ料理は、観光客だけでなく、近所の年配の方や、子育て中で忙しい小さなお子さん連れのお母さんにも人気です。

揚げ物もありますよ!「マグロカツタルタルがけ」。もちろん、タルタルソースも手作りです。
カウンター奥の小さな調理スペースで、一体どうやってこんな丁寧なごはんをテキパキと作り出しているんだろう?と不思議なくらい。笑

ウチナーンチュの定番、「沖縄そば定食」は時間のない急いでいる方にもおすすめ。
小鉢2品、デザート、炊き込みご飯のジューシーがセットです。

「私自身、子育てしながらのこのお店をやっているので、やはり栄養のバランスや体にいいものをお腹いっぱい食べてもらいたいという気持ちが大きいですね。自分が家族のためにごはんを作るのと同じ気持ちで料理をお出ししています」と語る、店主の真謝亜希子(まじゃ・あきこ)さん。
普段着の食卓気分で気軽に訪れてほしいという真謝さんのおもてなしは、県産食材を使った愛情たっぷりの家庭料理。
家族を見守る母親のまなざしが、料理ひと皿ひと皿に注がれています。
3.黒糖ぜんざいやスイーツも手作りのやさしい味

「caFe 木箱」のおすすめは、?おひるごはん?だけではありません。
ゆっくりティータイムをくつろげるスイーツも人気です。
ヘルシーな黒糖を使った「黒糖ぜんざい」(350円)はやさしい甘さが自慢。
好きなだけ黒糖パウダーを掛けながら召し上がれ。
木のトレイにこぼれるぐらいおいしく楽しく食べてほしい、そんな店主の母性あふれる心遣いの演出がなんとも小粋です。


お土産にもぴったり、持ち帰りもできる自家製スコーンは1個160円。
チョコチップ、玄米、チーズスコーンなどその時々で何種類か並びます。
丁寧に淹れてくれるコーヒーと共に味わえます。

あいじょうたっぷり
いろどりやさしい
うれしいじかん
えいよう、えがお、まんたん、まんかい
おいしいおひるごはん。
お母さんの玉手箱みたいなカフェ木箱。
やさしいごはんが食べたくなったら、ぜひお出かけくださいね。
Photo&text:鶴田尚子
(取材:2021年2月)
住所: 沖縄県那覇市首里儀保町1-8
電話番号: 070-1945-8908
営業時間: 11:30~17:00
定休日: 土曜日・日曜日・祝祭日
駐車場: あり
座席: 18席
喫煙: 禁煙
店舗詳細URL: https://kibakocafe39.business.site/
