沖縄本島南部は水どころともいわれます。
亜熱帯の森に降った雨が大地にしみ込み、湧き出てくる湧水がたくさんあるのです。
サンゴが堆積して形成された、琉球石灰岩を通って湧き出た水はミネラル分が多く、そうした水で泡盛を作ると酵母の活動が活発になり、甘みのあるおいしいお酒ができるそうです。
そこで、今回は八重瀬町(やえせちょう)でおいしい泡盛を作っているという「神谷(かみや)酒造所」を訪ねてみました。
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1.70年を超える歴史を持つ家族経営の酒造所

神谷酒造所の創業は1949年。
現在の社長、神谷雅樹さんは2022年の4月1日に社長になったばかりの3代目だそうです。

神谷社長は杜氏も兼任し、奥さんが手伝うなど、家族で酒造所を運営しています。

社長によると、神谷酒造所の特徴としては甕(カメ)がたくさんあること。
そのため、できたばかりのお酒を甕に1年間貯蔵して熟成させるそうです。

その後、ステンレスタンクに移すのですが、他の酒造所ではこの工程が逆、というのが普通です。
2.まろやかで口当たりの良い、やさしい味のお酒
ミネラル豊富な水とたくさんの甕、そして70年を超える家伝の技術がおいしい泡盛を生んでいるといえそうです。
お客さんからは「飲みやすくてやさしい味わい、そして甘みも感じられる」という声が寄せられるといいます。
では自慢の商品を見てみましょう。

左は「南光30度720ml」で、水割り、ロック、お湯割りなどがおすすめ。
右は同じく南光の5年古酒40度です。

左は「南光原酒50度8年古酒720ml」で、蒸留の後に水を一切加えず貯蔵しています。
右が「琉球泡盛K10年古酒」で、令和2年度の泡盛品評会で金賞を受賞した逸品。

左は、「はなはな3年古酒25度720ml」で、どんな食事にも合うあっさりした味わいが特徴です。
右は、「はなはなハイビスカス酵母仕込27度500ml」で、フルーティーな味わいです。
3.工場見学OK、試飲・購入も可
神谷酒造所では工場見学も可能で、その後の試飲や商品の購入も可能です。

ただ、前述のように家族のみという少人数でやっており、配達に回っていたりすると不在の場合もあります。
そのため、工場見学の際はぜひ事前に予約してください。
また商品は、八重瀬町内のスーパー、国際通りのお土産品店、イオン那覇店、イオンモール沖縄ライカム、道の駅やえせなど、さらにオンラインショップでも購入が可能です。
代々守り継がれてきた伝統の味わいを、ぜひ味わってください。

Text:吉田 直人
Photo:根原 奉也
(取材:2022年4月)
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住所: 沖縄県島尻郡八重瀬町字世名城510-3
電話番号: 098-998-2108
営業時間: 9:00~17:00
定休日: 土曜・日曜・祝日
駐車場: 約5台
店舗詳細URL: https://awamori.site/
