「ムーチー」や「ナントゥ」、「松風(まちかじ」、「こんぺん」、「ふちゃぎ」など、本土では聞き慣れない名称だと思いますが、一体何のことだか分かりますか?
実はこれらは沖縄の伝統菓子です。
沖縄の伝統菓子は素朴でちょっと独特。
県外では見かけないものも多いので、ぜひ沖縄旅行中に味わってみてください。
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1. 創業70年以上の老舗店

沖縄の伝統菓子が購入できるのは、国際通りから入るアーケード街「市場本通り」にある「松原屋製菓(まつばらやせいか)」。
創業70年以上の老舗店です。
創業者は故・松原ヨノシさん。
戦後未亡人となった松原さんは、当時住んでいた宮古島で黒糖飴を作って販売していましたが、評判が良かったので「那覇ではもっと人気が出るはず」と考え、沖縄本島へ。
那覇市樋川(ひがわ)でお店を構えた後、1966年(昭和41年)に今の場所に店舗を移転しました。

店頭には30種類以上のお菓子が並び、地元のおじぃ・おばぁから子ども、観光客がひっきりなしに訪れます。
2. 地元で愛され続ける沖縄の伝統菓子

地元客から人気のお菓子は「黒糖ぽーぽー」。
小麦粉と黒糖で作る黒糖ぽーぽーは沖縄のクレープのようなもので、モチモチとした食感が楽しめます。


お盆のお供えには「コーグヮーシ(落雁)」、十五夜には「ふちゃぎ」、結納には「松風」や「サーターアンダギー」が欠かせない沖縄。

本土では十五夜には月見団子が用意されますが、沖縄で一般的なのは塩茹でした小豆を蒸し上がったお餅にまぶした「ふちゃぎ」です。
松原屋製菓では、旧暦の8月15日を挟んで前後1週間ほど販売します。
タイミングよく訪れた方は、トライしてみては?
3. しっとり、ふんわり、サーターアンダギー

観光客のお目当てNo.1は「サーターアンダギー」。
2階の工場で毎日作られ、1日1,000個売れる日もあるとか!

“冷えてもおいしい”サーターアンダギーは、プレーン、黒糖、紅芋の3種類(コロナ以前は他にもバナナ、カボチャ、パインなど9種類)。
ひとつ50gほどで程よくお腹に溜まるので、小腹が空いた時や食べ歩きにぴったりです。

(画像提供:松原屋製菓)
賞味期限は常温で1週間。
半分にカットしてオーブントースターで焼き直すことで、揚げたての美味しさがよみがえります。

琉球王朝時代から伝わる沖縄の伝統菓子を片手に、観光を楽しんでください。
Photo&text:舘 幸子
(取材:2022年8月)
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住所: 沖縄県那覇市松尾2-9-9
電話番号: 098-863-2744
営業時間: 9:00~17:00
定休日: 水曜日