古来から“幸せを運ぶ”と言い伝えられているサンゴ。
満月の夜にたくさん産卵することから「子孫繁栄」、そして長い年月をかけて成長することから「長寿」のシンボルとされるようになったのだそうです。
今回は、そんなサンゴを使って“サンゴ染め”の体験ができる「首里琉染(しゅりりゅうせん)」をご紹介します。
\ おすすめプラン紹介 /
1.紅型染めの文化保護と継承のため染色家 山岡古都が創立
那覇市首里の住宅街に佇む「首里琉染」は、沖縄を代表する伝統工芸のひとつである「紅型(びんがた)」の復興と染色技術の発展・伝承を目的として昭和48年に創設されました。
創業者は、京都で天然染料や草木染めの第一人者として活躍した染色作家の山岡古都(やまおかこと)。
店舗は飛騨高山から移築した3階建ての古民家。
「多くの方に沖縄の文化を体験してほしい」という想いから2階、3階には体験工房と職人工房が集約され、1階は紅型やサンゴ染めの商品を扱うショップになっています。
2.全国で体験できるのはここだけ!サンゴ染めの染色体験
首里琉染の目玉とも言える「サンゴ染め体験」ができるのは、日本で唯一こちらだけ。
1日5回開催され、大人3,300円(小学生以下2,750円)で楽しむことができます。
まずはトートバッグ、Tシャツ、風呂敷、カラーハンカチ、手ぬぐいの中から好みのアイテムを選びます。
そうしたらサンゴの化石の断面に染めたい布をかぶせ、染料の着いたタンポ(染め道具)をこすりながら染め上げていきます。
染料は赤、黄、青、紫の4色ですが、色を混ぜ合わせることでカラーバリエーションが広がり、色を重ねることで美しいグラデーションが生まれます。
所要時間は50分ほど。
思い出を形に残すことができるので、旅行から戻っても、見るたびに沖縄の思い出がよみがえります。
3.染めの工程が一目で分かる、工房見学
3階は、三角屋根の高い空間を利用した染色工房になっており、タイコと呼ばれる作業台がずらりと並んでいます。
こちらでは、実際に職人が染色作業をしている姿を見ることができます。
沖縄在住者でも滅多に見られない作業風景は、貴重な経験になること間違いありません。
4.紅型・サンゴ染めをお土産に
1階のショップで扱うのは、紅型・サンゴ染め商品。
小物やバッグ、インテリア雑貨など、生活を彩るアイテムが揃っています。
普段使いできるものから記念品、オーダーメイドの着物まで、品揃えは豊富。
伝統と新しさが融合したオリジナルアイテムは、沖縄土産だけでなく、ギフトとして選ぶ人も多いそうです。
5.スタッフもおすすめ。人気の商品をご紹介
首里琉染のスタッフに、人気商品を訊ねて見ることに。
教えてくださったのは入社10年目の仲間 唱子さん。
「実はお店の隣の高校に通っていました。前を通るたびにずっと気になっていて、高校を卒業した頃に思い切って遊びにきてみたんです。沖縄の文化や歴史に興味があったこともあって、ここで働いてみたい!と思いました。沖縄の魅力を、多くの人たちに伝えられたら嬉しいです」と笑顔で話してくれました。
一番人気はサンゴ模様のポーチだそうです。
メイク用品を入れるだけでなく、通帳ケースの代わりや文房具入れなど、使い勝手の良いポーチです。
カラーバリエーションが豊かなので、色違いで購入される方も多いのだとか。
サンゴ柄の木の葉型コースターも人気です。
コースターとして使うのはもちろん、アクセサリートレイとして使うのも素敵ですね。
ロングセラーのワンショルダーエプロンは、男女問わず幅広い年代の方にマッチするデザイン。
斜めに入るサンゴ柄がおしゃれで、プレゼントとして購入される方も多いのだとか。
母の日にもぴったりですね。
母の日と言えば、ストールもおすすめ。
コットン、リネン、シルクの3素材があるので、気候やファッションに合わせて選んでみては?
見て、体験して、お買い物もできる首里琉染。
沖縄観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。
サンゴ染め体験の予約はホームページやお電話、沖楽の予約サイトから申し込めます。
Photo&text:舘幸子
(取材:2021年4月)
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県那覇市首里山川町1-54
電話番号: 098-886-1131
営業時間: 9:00〜18:00
定休日: 年中無休
駐車場: あり
店舗詳細URL: https://www.shuri-ryusen.com/