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機織(はたおり)工房 しよん

那覇空港から車で約30分。

沖縄本島南部の海沿いのまち、八重瀬町の「南の駅 やえせ」から糸満向けに直線2kmほど進むと、右手の住宅街に「機織(はたおり)工房 しよん」があります。

瓦屋根が特徴の沖縄の古民家をそのまま利用した工房には、ワークスペースとショップがあり、機織り風景を見学するのもOK、商品を購入するものOK。

八重瀬町で沖縄らしいものを購入したい人におすすめの工房です♪

\ おすすめプラン紹介 /

目次

1.のどかな仲座の集落にたたずむ機織工房

機織(はたおり)工房

青空に映える瓦屋根が出迎えてくれる「機織工房 しよん」。

沖縄本島の最南端のまち「糸満市」の糸満バスターミナルから82番のバスに乗ると、約30分で到着します。バスは1時間に1本程度走っていますよ。

工房は「仲座」のバス停で降りると、すぐそこ。

バス停の裏側にある中道を入ると、右手にしよんが見えてきます。

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工房がある仲座エリアは、沖縄の古民家などがそろう住宅街。

帰りにバスを待つ間、まちあるきをのんびり楽しんでみても面白いですよ。

2.マース袋に三線グッズ、布パネル。織れるものは何でも挑戦!

機織(はたおり)工房

喜久村敦子さん。

しよんには4人の作家がいますが、喜久村さんは、しよんを立ち上げたメンバーの一人。

1996年に沖縄県立芸術大学の同期生4人でしよんをスタートさせ、観光スポット「おきなわワールド」内の工房で活動を開始。

2010年に織物作家の働く環境を整えるために独立し、南城市知念で工房を営んだのち、2012年に現在の拠点である八重瀬町に移転しました。

現在、4人の作家がそれぞれの持ち味を活かしながら制作しています。

機織(はたおり)工房

こちらは、しよんのロゴマーク。

「糸」を表す篆(てん)書体と漢字を4つ組み合わせたデザインです。

字を4つ使うことで工房を立ち上げた「4人」を表し、「しよん」という工房の名前も「し(糸)」「よん(4よん)」という意味が込められています。

しよんは、4人全員が代表者。

「ピラミッド経営じゃないから経営が続いているのかも。

お金がかかることは皆に相談できるし、メンバーの作業風景が見れるから参考になりますよ~」と、喜久村さん。

機織(はたおり)工房

こちらは、しよんの人気商品「マース袋 1,100円」。

沖縄では、厄除けとしてマース(塩)を持ち歩く習慣がありますが、しよんのマース袋に入れている塩は、メンバーが「東御廻り(あがりうまーい)」の各地で拝んだ塩。

「東御廻り」とは、沖縄民族の祖先といわれる「アマミキヨ族」が渡来して住みついたと伝えられる霊地を巡礼する旅。

しよんのメンバーは塩を担いで、専門のガイドとともに全14ヶ所をお参りしたそうです。

「織物を通して先人が守ってきたものを尊敬する心を伝えていきたい」と喜久村さんは微笑みます。

機織(はたおり)工房

沖縄の楽器「三線」の胴のまわりにつける「三線ティーガー 5,500円」。

沖縄民謡の三線奏者が楽器を持ち込んで商品を選ぶこともあるそうで、女性に人気だとか。

ほかにもカメラやウクレレなどにつけるストラップ、マスク、デジカメケース、おはし(箸)まくらなど、幅広いラインナップ!

それぞれの業界の皆さんから、アイディアを頂いて制作することも度々だそうですよ。

3.しよんが大切にしているテーマと4人の想い

機織(はたおり)工房

しよんのテーマは「温故知新」。

沖縄の伝統の織り技法を大切にしながら、織物の新しい魅力を引き出していくことにも挑戦しています。

しよんの商品は、全体的にカラフルな色合いが印象的!

やはりお客さんからも「すごいカラフルね~」などと声をかけられるそうです。

機織(はたおり)工房

「織物は、なんとなく敷居が高くて触っちゃダメなようなイメージがありますでしょう?でも、しよんの織物は『たくさん触る』ことを前提としてつくられているので、たくさん触ってほしいです」

と喜久村さん。

小物類は、色落ちしないように化学染料中心で染める。

マスク、ショール、かりゆしウェアー類の頻繁にお洗濯するものは、丈夫で重くない布に織る。

しよんは、商品ごとに染料や織技法を使い分けています。

機織(はたおり)工房

ここからは、しよんの4人の作家さんのご紹介!

「色使いはなるべく丁寧に選んでいます。きれいな色合わせになるよう心がけていますよ」

というのは、山城恵美子さん。

敷物やコースター類の制作が多いとのことです。

機織(はたおり)工房

神奈川県出身の長池朋子さん。

沖縄の織物がやりたくて来沖。

沖縄の全てに魅了されているとか。

「織ることも、糸が交じるのも好き。とにかく『糸』が大好きです!」と満面の笑みで話します。

機織(はたおり)工房

大阪府出身の牧山昌子さん。

芸術系の高校で学んでいるうち、特に織物が好物に。

沖縄の展示会に行って衝撃を受けたことから沖縄に。

もう沖縄のほうが長いと話します。

赤色や朱色が好きで、着用するマスクは牧山さんが織ったもの!

「糸が布になるのが楽しい。織りあがる色や沖縄の技法を大切にこれからも頑張っていきたい」とエネルギッシュに話します。

機織(はたおり)工房

「とにかく織物が大好き。おばあちゃんになるまでずっと織っていたい」(喜久村さん)。

作品をつくるのに約20分~数ヶ月かかるそうですが、喜久村さんはパソコン作業の2時間と織物作業2時間だと、織物のほうが全然疲れないとか。

それほど織物が大好きだそうです。

機織(はたおり)工房

最近、特注が多いという「しよん」。

自分だけの一生モノを注文される方が多いそうです。

「ウチは個人の工房なので、なんでも柔軟に対応できるのが強みです。ご注文内容は多種多様で、コラボ商品もやっています。どうぞお気軽にご相談くださいね~」

と喜久村さん。

お客さんの世代は20代~80代と幅広く、女性が多いとのことですが、男性も時々いらっしゃるとのことですよ♪

機織(はたおり)工房

「織れるものはなんでも織る」のがしよん。

手仕事でしかできない想いとともに、今日もお客様の顔を思い浮かべながら、お客様が織物と過ごす幸せな時間を願いながら織ります。

八重瀬町に訪れたときには、ぜひ沖縄の工芸品にふれてみませんか?

「機織工房しよん」の温かい織物のぬくもりと、作家4人の優しい笑顔が皆さんをお迎えします。

◆おまけ

機織(はたおり)工房

まだ南城市に工房があった2011年。

台風で屋根と天井が吹っ飛び、商売道具がダメになったこともあったそう。

こちらの機織り機は無事でしたが、金綜絖(かなぞうこう)という部品は一晩で廃棄モノに。

こちらの生還した機織り機も工房で見る事ができますよ。

機織(はたおり)工房

しよんの工房は実際に使われていた古民家。

玄関や庭の花、玄関のヒンプン(目隠し)、屋敷のつくりをゆっくり見てみると面白いですよ♪

機織(はたおり)工房

機織り風景は見学OK。

なかなかみることができない貴重な風景なので、ぜひ。

Photo&text:小鍋悠

(取材:2021年11月)

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住所: 沖縄県島尻郡八重瀬町字仲座72

電話番号: 098-996-1770

営業時間: 9:00~16:00

定休日: 火曜・水曜・木曜・旧盆・年末年始

駐車場: 3台

店舗詳細URL: https://www.shiyon.info/
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