ウォーターサーバーを利用していると、サーバー内に浮遊物が見られることがあります。
浮遊物の色によって成分や原因が異なり、それに応じた対処法も変わってきます。
この記事では、浮遊物の色ごとにその正体を解説し、適切な対策について説明します。
ウォーターサーバーの白い浮遊物は「ミネラル成分の結晶」

浮遊物が白い場合、その正体は「ミネラル成分の結晶」です。
天然水はミネラルが豊富で結晶化しやすい
ウォーターサーバーで使用される天然水にはミネラルが豊富に含まれており、温度変化によってこれらのミネラルが結晶化し、白い浮遊物として見えることがあります。
天然水はミネラルが豊富であり、冷却や加熱の過程でミネラルが固まりやすい性質を持っています。
特に、硬水ではミネラル分が多いため、冷水や温水として使用されることで、白い結晶が生じやすくなります。
相談品(硬水)と水道水に(軟水)ついて加熱試験を行ったところ、相談品は水量が5%ほど蒸発したところで白い結晶が生じましたが、水道水は透明のままでした(写真1)。
このように、硬水はわずかな加熱でも結晶が生じます。
出典:名古屋市消費生活センター情報ナビ
このように、白い浮遊物の正体はミネラルの塊であり、特に異常があるわけではありません。
ミネラルの結晶は人体に害はない
ミネラルの結晶は人体に害がないため、通常の健康な方であれば、そのまま飲んでも問題はありません。
SHIROMAただし、ミネラル摂取に制限のある方や、浮遊物が気になる場合は、一度お湯を沸かして濾過する、またはボトルを交換することで対処するとよいでしょう。
白い浮遊物が見られる場合は、天然水の特性によるものであることを理解し、安心して利用することができます。
ウォーターサーバーの黒い浮遊物は「汚れやカビ」の恐れあり


浮遊物が白い場合はミネラル成分の結晶で問題ありませんが、黒い浮遊物が見られる場合は注意が必要です。
ウォーターサーバー内に黒い浮遊物が発生している場合、その正体は「カビ」や「汚れ」の可能性が高いです。
サーバー内部が湿気の多い環境になっていたり、定期的なメンテナンスが行われていないと、カビや細菌が繁殖しやすくなります。
特に、給水口周辺や内部のタンクにカビが発生すると、黒い浮遊物として水の中に混入してしまうことがあります。
この状態を放置すると、カビや細菌を摂取してしまうリスクがあり、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ウォーターサーバーの黒い浮遊物を防ぐ方法


ウォーターサーバーの黒い浮遊物を防ぐためには、日常的なメンテナンスと適切な使用環境を整えることが重要です。
ここでは、その対処法を4つ解説します。
定期的に掃除をする
最も基本的な対策として定期的に掃除を行いましょう。
サーバー本体に自動クリーン機能が搭載されている場合もありますが、それだけではカビの発生を完全に防ぐことはできません。
そのため、給水口やタンクの内側など、手の届く範囲をこまめに拭き取ることが大切です。特に、給水口は水滴が残りやすく、放置すると雑菌が繁殖しやすい場所なので注意が必要です。
サーバーの電源を常にONにする
電源をOFFにすると内部の水温が上がり、常温に近づくことで細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
温水機能があるサーバーなら、常に温水と冷水の温度を保つことで、雑菌の増殖を抑えることができます。
カビが発生しやすい場所にサーバーを設置しない
サーバーの設置場所にも気を配ることが重要です。
高温多湿で風通しの悪い場所に設置すると、カビが繁殖しやすくなります。特に、キッチンのシンク近くや窓際などは湿気がこもりやすいため、可能な限り避けるようにしましょう。
メーカーのメンテナンスを活用する
メーカーによる定期メンテナンスを活用するのも効果的です。
契約内容によっては、定期的にサーバー内部をクリーニングしてくれるサービスが含まれている場合もあります。
こうしたプロによるメンテナンスを利用すれば、普段の掃除では落としきれない汚れやカビの予防にもなります。
ウォーターサーバーの浮遊物についてまとめ
このように、ウォーターサーバーの浮遊物が白い場合はミネラルの結晶で問題ありませんが、黒い浮遊物が発生している場合は、カビや汚れの可能性が高く、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、日常的なセルフメンテナンスを心がけ、衛生的な状態を保つようにしましょう。
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