沖縄県北部の今帰仁村は、県内有数の農業地域。
そんな今帰仁村の農産物の素晴らしさを気軽に体感できる場所が、名産品のスイカ屋根が目印の「今帰仁の駅そ~れ」です。
地元の女性によって作られ、運営され続けてきた、地域密着型の直売所の魅力をご紹介します。
\ おすすめプラン紹介 /
1.今帰仁産のフレッシュな野菜と果物がたくさん!

スイカの屋根をくぐった先にあるのは、広々とした直売所。
そして目に飛び込むのは、青々として見るからに新鮮な野菜です。
取材日は夏ということで、ゴーヤやピーマン、きゅうりなどの夏野菜が、もりもりと積み上げられていました。

驚くのは、その値段の安さ!大きなゴーヤが3本ほど入って、一袋150円足らず。
ピーマンにいたっては、10個以上入ってその程度のお値段。
普通のスーパーで野菜を買うのが嫌になるほどリーズナブルですね。
「今帰仁の駅そ~れ」は700を超える出荷者と提携しているため、いつでも旬の野菜を直接仕入れられ、この安価を実現できるのです。

沖縄ではおなじみのトロピカルなフルーツもたっぷり売られていました。
今帰仁は野菜だけでなく果物の産地でもあり、代表的なものはスイカのほかパインやマンゴーも作られています。

ちょっと珍しいフルーツを発見!これは「レンブ」といって、ローズアップルという美しい英語名を持つ果物です。
梨に似たみずみずしい味と食感で、夏のほんの一時出回ります。
この時期、この場所でしか食べられない野菜や果物に出合えることも、地域密着型の直売所ならではの魅力。
「今帰仁の駅そ~れ」では郵送も受け付けているので、気に入った食材をお土産や自宅用にその場で送れます。
2.今帰仁の女性のパワーがここを作った

「今帰仁の駅そ~れ」ができたのは約22年前。
今帰仁村商工会の女性部にいたメンバー12人が中心となって、地域の農産物のための加工所を作ったことがきっかけでした。
設立当時の苦労を、現代表をつとめる鈴木江美子さんが教えてくれました。
鈴木さん「自治体からの融資を受けたり、近所の会社や学校で使われなくなった重機をもらったりしながら、なんとか店の形を整えました。でも最初は地元の人にさえどんな店だか全然知られていなくて、作ったお弁当を役所や行事などで販売して、少しずつ顔を覚えてもらったんです」
野菜の直売はもちろん、そこで顔なじみになった農家から仕入れたB級品の野菜を加工してオリジナル商品を作りつつ、地域の行事には手作りのお弁当を提供。
そんな地道な営業活動が実を結び、次第に「スーパーで買うより美味しい」「安い」と評判を呼び、今や地元ではなくてはならない直売所になりました。

直売所の隣りには、加工所兼レストランが併設。
現在(2020年7月)レストランは新型コロナウィルスの影響で休業中ですが、ここで作られたお弁当は直売所で買うことができます。
今帰仁産のドラゴンフルーツやパパイヤが入ったカレーは、一番人気のお弁当。
「今帰仁の駅そ~れ」の女性スタッフたち、つまり今帰仁の「あんまー(お母さん)」たちの作ったおふくろの味です。

レトルトのルーも販売されていました。
お弁当はドライブ途中のランチに、レトルトはお土産にいかがでしょう?

他にも、コーレーグースや焼き肉のたれ、今帰仁産のマンゴージャムなど、オリジナルの手作り加工品がずらり。今帰仁村のふるさと納税の返礼品になっているものも。

売り場を見渡してみると、オリジナルではない加工品も数多く並んでいました。
さまざまな農産物が育てられている今帰仁村だからこその、豊富な品揃えです。

今帰仁村の黒糖メーカー「共栄社」の商品が充実。
昔ながらの製法にこだわりていねいに作られた黒糖は、豊かな香りと素朴な味わいで人気です。

今帰仁産の純天然はちみつも人気の商品。
シークヮーサーとセンダン草の2種類の花蜜があり、それぞれに異なる風味を楽しめます。
「今帰仁の駅そ~れ」にあるものは、今帰仁を愛する女性たちの手によって作られ、集められたものばかり。
だからこそここに来れば、今帰仁の豊かな恵みや、ふるさとを思う優しい人々に、いつでも出会えるのです。
text:仲濱 淳
Photo:白木 裕紀子
(取材:2020年7月)
\ おすすめプラン紹介 /
住所: 沖縄県国頭郡今帰仁村玉城157
電話番号: 0980-56-4940
営業時間: 9:00~17:00
定休日: 月曜日
駐車場: あり
店舗詳細URL: http://www.so-renokai.jp/
