島尻のマングローブ林

マングローブといえば西表島が有名ですが、実は宮古島にもマングローブがあります。

しっかりと整備されているわりには、人も少なく、穴場的なスポットなので、のんびりと自然散策したい方におすすめです。

池間島に向かう道のそばにあるので、ぜひ立ち寄ってみて下さい!

目次

1.宮古島最大のマングローブで、市指定の天然記念物

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マングローブとは、熱帯・亜熱帯地方の川の河口付近で、汽水域(海水と淡水が混ざり合う水域)の泥土に生育する植物の総称です。

島尻マングローブは、宮古島最大のマングローブの群生地で、宮古島に自生するマングローブの全種を観ることができる場所です。

しかし、宮古島には海に流れ込む川がありません。

どのようにマングローブ林が発達したのでしょうか?

実は海岸近くに地下水脈の湧き出し口があり、島尻マングローブはそこに発達した希少なマングローブです。

河川のない地域に発達するマングローブは非常に珍しく、植物地理学上においてもとても重要な場所で、宮古島市の天然記念物にも指定されています。

2.特徴的なマングローブの根

島尻マングローブ林|タコの足のように伸びたマングローブの根

マングローブの木々の大きな特徴は、その発達した根にあります。

タコ足のような根や、地表(水面)から突き出た根、板のように張り出した根など、特徴的な根を持っています。

これは湿地性の樹木に見られる「呼吸根」で、水が充満した地中からはほとんど酸素が得られないことが多いため、このような構造に発達したそうです。

また不安定な泥土の中で木を支える役目も果たしています。

木々たちの力強い生命力を感じますね。

3.マングローブ特有の生態系

島尻マングローブ林|よく見ると赤いカニがたくさん生息している干潟

マングローブが広がる干潟をよく見ると、無数のカニ「シオマネキ」がはさみを振り上げ、ハゼがぴょんぴょんと飛びまわる可愛らしい「ミナミトビハゼ」の姿を目にすることができます。

またこれらのカニやハゼを狙う野鳥も集まり、干潟は生き物たちのパラダイスです。

特におすすめなのは、干潮時刻の前後2時間!

生き物たちの静かな、そして熱いバトルをぜひご覧ください!

満潮時には、海の中に生えている森のように見えることから、「海の森」とも呼ばれるマングローブ。

のんびりと遊歩道を歩きながら、可愛らしい生き物たちやマングローブの木々を観察してみてはいかがでしょうか?

島尻マングローブ林|市指定天然記念物指定のプレート

Photo&text:松川 千鶴

(取材:2021年5月)

住所: 沖縄県宮古島市平良島尻

電話番号: 0980-79-6611(一般社団法人宮古島観光協会)

駐車場: あり

その他: トイレあり

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