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那覇空港近くの観光情報

那覇空港は、沖縄県那覇市に位置する空港で、国内線、国際線ともに就航しています。国内線では札幌、東京、名古屋、大阪、福岡、石垣など、約20都市を結んでいます。ANAやJAL、ソラシドエア、スカイマークなどの飛行機会社のほか、ジェットスター・ジャパンやピーチなどの格安航空会社（LCC）も就航しています。
国際線はチャイナエアラインや中国国際航空、大韓航空など多くの会社や格安航空会社が就航しており、行先はソウル、台北、香港、北京、シンガポール、バンコクなどのアジアの国々です。
国内線旅客ターミナルの1階は到着ロビーです。2階は出発ロビーで、3階はチェックインロビーです。出発前に2階の出発ロビーで沖縄のお土産店舗でお土産を買うことができます。1階にはラウンジがあり、提携クレジットカード利用者は無料、または有料で利用できます。レストランはファーストフードから和食、洋食、中華などが1階から4階まで揃い、4階はレストラン街となっています。
国際線旅客ターミナルは1階が到着ロビー、2階が出発ロビーと航空会社カウンター、3階がレストラン、4階が見学者デッキとなっています。4階には特定の宗教に決まらない礼拝室があります。ラウンジはビジネスクラス搭乗客のみ利用できます。
那覇空港へのアクセスは、名護市方面からの場合、国道58号より沖縄自動車道に乗り、沖縄南ICを出て、海岸線沿いの国道58号線を進むと到着します。所要時間はおよそ1時間20分です。

那覇空港近くで人気の観光スポット

首里城公園

首里城公園とは、首里城とその周辺の守礼門（しゅれいもん）や歓会門（かんかいもん）などを含む区域のことをいいます。これらの建築物は2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。沖縄では1492～1897年にかけて、約450年間琉球王国が栄えていました。首里城は琉球王国の政治や文化などの中心地として発展してきました。現在の首里城は1992年に復元されたもので、第2次世界大戦の沖縄戦を含め過去4回消失しています。
首里城公園は正殿を中心に有料と無料エリアに分かれています。無料エリアは守礼門から正殿入口の手前まで。世界遺産に登録された「園比屋武御嶽石門（そのひゃんうたきいしもん）」や首里城資料館、展望台などが無料で見ることができます。有料エリアは正殿内部をはじめ、南殿・番所や北殿など首里城の中心から奥に位置する建物が該当します。日本と中国の築城文化を活かした建築様式や石組み技術は歴史的価値が高い建築物といわれています。有料エリアの入館料は大人1人820円です。沖縄の文化や歴史をより深く知ることができるので、首里城公園を見物する際は有料エリアも訪れてみるとよいでしょう。
那覇空港から首里城公園に車でアクセスする場合は、県道221号線を走って30分程度かかると考えてください。那覇市街から行く場合は県道29号線を経て、赤マルソウ通りを経由して約20分で到着します。

国際通り

国際通りは、沖縄県那覇市の中心にある商店街のことです。沖縄県庁がある北口交差点から安里三叉路の約1.6kmの通りが該当します。商店街には、多くのお土産屋や沖縄料理の店が立ち並んでいるため、沖縄観光の玄関口として有名な観光スポットです。1年通してお土産を買ったり、サーターアンダギーなど沖縄の郷土料理の食べ歩きをしたりする観光客で賑わっています。
国際通りは第2次世界大戦の終戦直後に誕生しました。当時は湿地帯が広がる畑の中に舗装されていない道路が1本あるだけの寂しいところでした。この道路沿いにテントを張って地元民向けに食料品や生活必需品を売ったことがきっかけで急激に発展していったのです。焼け野原の中からまたたく間に復興したため「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。国際通りという名前は、通りのそばにあった「アーニーパイル国際劇場」という映画館からきたものです。
観光客で賑わう活気のある通りも「市場本通り」や「平和通り」に入ると沖縄の地元民向けの食材や生活必需品のお店が立ち並び、雰囲気がガラッと変わります。市場本通りから歩いて約10分の場所にある「第一牧志公設市場」は地元民が食材を買う市場でもありますが、観光スポットとしても人気があります。パッションフルーツや島豆腐、グルグンなど沖縄特有の食材が集結するため「沖縄の台所」ともいわれています。市場の2階には飲食店もあるので、観光がてらにランチをしてみるとよいでしょう。那覇空港から車で国際通りに行くには国道58号線経由でアクセスしてみてください。20分ほどで現地に到着します。

壺屋やちむん通り

壺屋やちむん通り（つぼややちむんどおり）は、沖縄の言葉で焼き物を指すやちむんの窯元に、陶器やシーサーの販売店、またカフェや飲食店などが軒を連ねる人気の観光地です。1682年に琉球王府が沖縄各地を拠点にしていた陶工を那覇に集め、陶工養成と陶器産業の振興を目指したことをきっかけに、この地域特産の壺屋焼が誕生しました。
壺屋焼には2種類あり、通りの南側には釉薬を使わないで焼き上げる荒焼（あらやち）の窯、東側には釉薬で仕上げる皿や泡瓶など、日常使いの陶器が中心の上焼（じょーやち）の窯元が並びます。窯元の多くは那覇の中心から離れたところにあったため、戦争の被害をあまり受けずに済みました。従って登り窯や石垣に囲まれた道、拝所（うがんじゅ）は、文化財として古きよき面影を残したまま保存されています。
全長約390mの通りは往復で徒歩約20分ですが、店舗に入ったり路地裏の散策も含めると、約1時間の滞在になると見てよいでしょう。周辺カフェでのお昼ごはんや、壺屋焼の歴史が学べる「那覇市立壺屋焼物博物館（なはしりつつぼややきものはくぶつかん）」を見学したり、工房での陶芸体験もするなら、半日は見積もっておくとよいかもしれません。
車でのアクセスは、沖縄自動車道の那覇ICから約20分です。那覇空港からも車で20分程度の距離になります。壺屋やちむん通りの店舗によっては駐車場を設けているところもありますが、数に限りがあるため、周辺の民間の駐車場やコインパーキングのご利用もおすすめします。なお、壺屋やちむん通りは一方通行となりますので注意しましょう。

識名園

沖縄の青い空に映える琉球王家の別邸「識名園（しきなえん）」が建てられたのは1799年。「シチナヌウドゥン」、あるいは「南苑（ナンエン）」とも呼ばれ、外国からの大使らへの接待や国王一家の保養地として使われていました。第二次世界大戦で1度は破壊されてしまったものの、その後復元され、現在はユネスコ世界遺産に登録されています。識名園の広さは41,997平方メートルあり、約38,500平方メートルある阪神甲子園球場の総面積と比較してもかなりの広さだと言えます。
その広大な敷地内で大きく目を引くものが、独特な建築法を取り入れている建物です。琉球文化に加え、日本、中国や朝鮮の影響を受けたその折衷様式は当時の格式の高さを物語っています。
廻遊式庭園の随所にはデイゴ、サルスベリ、ガジュマルなどの南国沖縄ならではの植物や生き物を見ることができます。天然記念物であり、非常に珍しいとされるシマチスジノリという紅藻が見られる泉、「育徳泉（いくとくせん）」も一見の価値があるでしょう。
識名園は滞在できる時間に応じて、様々な楽しみ方をアレンジできそうな観光スポットです。ただし園内の通路は石畳や階段が多くありますので、歩きやすい靴と服装で出かけると良いでしょう。なお、レストランや喫茶などの施設はなく、園内は飲食禁止となっているので注意が必要です。
識名園へは那覇空港からは車で15分ほど、沖縄自動車道那覇I.Cからは3分ほどで到着できます。