首里城正殿の今~2025年~

皆さん、こんにちは!おきなわちゃんねるの首里のすけとまいこです。
首里出身のまいこと、私首里のすけが、首里の魅力をたっぷりとお届けします。
今回は、首里城公園の解説員、ねぎっちゃん(根岸さん)をお招きして、首里城正殿の復元状況を詳しく教えていただきます。
ねぎっちゃんの解説は、首里城の歴史や文化を深く理解できる貴重な機会です。
皆さんも、ねぎっちゃんの解説と一緒に、首里城の魅力を再発見しましょう!

そして、2025年10月末には、首里城正殿を覆っていた素屋根の撤去が完了し、約6年ぶりに正殿が外から見られるようになりました!
この歴史的な瞬間を、私たちと一緒に見に行きましょう!
首里城公園へのアクセス

首里城公園へのアクセスは、那覇空港から車で約25分です。
モノレールを利用する場合は、那覇空港駅から首里駅まで約30分、そこから徒歩5分で到着します。
公共交通機関でもアクセスしやすいので、観光客の方にもおすすめです。
首里城公園の住所は、那覇市首里金城町1-2です。
広大な敷地なので、時間に余裕を持ってゆっくりと散策してください。
首里城正殿の今とこれから

首里城正殿の復元工事は、2025年10月末に素屋根が撤去され、外観の塗装までが完了しました。
これにより、約6年ぶりに正殿の姿を外から見ることができるようになりました。
現在は、建物の外側から見た形としてはほぼ完成している状態です。
正殿内部の復元工事はまだこれからですが、外観が美しく蘇った姿は、多くの人々に感動を与えています。

ねぎっちゃんからは、今後の復元計画についても詳しくお話しいただきました。
2026年秋の一般公開に向けて、工事は着々と進められています。
復元工事の進捗状況

首里城正殿の復元工事は、2023年9月に立柱式が行われ、1本目の柱が建て込まれました。
これは、工事の安全成就と永遠堅固を祈念する儀式であり、工事関係者の習わしになっています。

これらの写真は、正殿の立柱から屋根瓦が完成するまでの施工の様子を記録したものです。
職人さんたちの作業によって、首里城正殿は少しずつその姿を取り戻しています。

今回の復元工事では、以前の平成の復元とは異なる「久米間切弁柄(くしまぎりべんがら)」という沖縄県産のベンガラが使用され、より琉球王国時代の色彩に近づいています。
これらの写真は、首里城正殿の復元工事の軌跡をたどる貴重な資料です。
廣福門から望む首里城


廣福門(こうふくもん)は、首里城郭内に入るための第四の門で、「福を行き渡らせる」という意味があります。
この廣福門の前の広場は、通常は北殿がある場所なので、このような景色を眺めることはできません。

しかし、復元工事中の今だけ、この特別な場所から首里城の城壁と、その向こうに広がる那覇の街並みを一望することができます。
この高さから首里城を拝めるのは、本当に今だけの貴重な体験です。
天候によっては、夕焼け空に染まる首里城を見ることもできます。
迫力満点!龍頭棟飾りの実物大展示

首里城正殿の唐破風正面と屋根瓦の両端にある「龍頭棟飾り(りゅうとうむながざり)」は、正殿の屋根を彩る重要な装飾です。
その実物大がここに展示されています。
その大きさは、頭1個あたり約1トンもあり、全て焼き物でできています。
細部まで精巧に作られた龍頭棟飾りは、その迫力に圧倒されます。

この龍頭棟飾りは、以前は正殿の屋根の上にあったため、こんなに近くで見ることはできませんでした。
復元工事中の今だからこそ、その細部までじっくりと鑑賞することができます。
火災の爪痕と阿形吽形(あぎょううんぎょう)と後之御庭(くしぬうなー)


そして、ここには2019年の火災で焼失した龍頭棟飾りの破片が展示されています。
これらは龍の歯や目、鱗、鬣(たてがみ)といった部分の破片で、火災の爪痕を今に伝えています。

また屋根の装飾の1つである獅子瓦も試作品が展示されており
近くで見ることができました。


阿形吽形(あぎょううんぎょう)と後之御庭(くしぬうなー)
触ることはできませんので注意して見学してください。
懐かしき首里の風景

首里城は、私たち沖縄県民にとって、心の拠り所です。
私自身も、幼い頃から首里城に通い、その歴史と文化に触れてきました。
火災で焼失したときは、本当に悲しかったですが、復元工事が進むにつれて、希望の光が見えてきました。

今回の復元工事では、以前の平成の復元とは異なり、より琉球王国時代の色彩に近づけています。
首里城は、沖縄の歴史を語り継ぐ重要な場所であり、その復元は、沖縄の未来を照らす光です。
これからも、首里城の復元を見守り、その歴史と文化を次世代に伝えていきたいと強く思います。
京の内(きょうのうち)

首里城公園の解説員、ねぎっちゃん(根岸さん)より首里城正殿が綺麗に見える
穴場スポットを教えていただきました!

「京の内(きょうのうち)」は、首里城内に10ある御嶽(とたけ)の一つで、琉球王国の繁栄や航海の安全などを祈るための重要な拝所(うがんじゅ)でもありました。
王国の成立以前から聖なる場所として崇められてきた場所です。


有料入口を正面に右手側を進んでいくとそのスポットに到着しました。

これがそのスポットからの正殿です!
しかも、無料のエリアからの景観なのでとても見ごたえがありますね。

あまりの良さにテンションがあがってしまいました(笑)
こんな良いスポットを紹介していただいて根岸さんありがとうございました!
皆さんも是非訪れて見てください。
首里城の魅力を再発見!

いかがでしたでしょうか?
今回は、6年ぶりにその姿を現した首里城正殿の今と、今後の復元計画についてご紹介しました。
素屋根が解体されたばかりの今しか見られない絶景や、龍頭棟飾りの実物大展示など、見どころ満載でしたね。
首里城は、沖縄の歴史と文化を象徴する重要な場所であり、その復元は、私たち沖縄県民にとって大きな希望です。
ぜひ皆さんも、この機会に首里城公園に足を運び、その魅力を再発見してください
取材協力
名称:首里城公園
住所:沖縄県那覇市首里金城町1−2
電話:098-886-2020
HP:https://oki-park.jp/shurijo/
