衝撃の製造現場に潜入!沖縄そばができるまで、その情熱と歴史を紐解く旅へ!
沖縄のソウルフード「沖縄そば」。観光客にも地元の人々にも愛され、食卓には欠かせない存在です。しかし、この美味しい沖縄そばがどのように作られているのか、その裏側にどんな物語が隠されているのか、皆さんはご存知でしょうか?

「おきなわちゃんねる」が今回お邪魔したのは、沖縄そばの麺づくりを支える老舗企業「株式会社サン食品 本社」。糸満市西崎町に位置するその工場は、まさに食のテーマパーク!驚きの連続と、沖縄そばに込められた熱い想いを、徹底的にレポートします!
工場見学でアトラクション気分!?麺が生まれる感動の瞬間

サン食品さんの工場に足を踏み入れた瞬間、まず私たちを驚かせたのは、工場内に漂う食欲をそそる出汁の香り!そして、その清潔感と広々とした空間は、まるでアトラクション施設のよう。期待に胸を膨らませて、いざ製造ラインへ!
1. 原材料の保管からミキシングまで、徹底した品質管理!

工場見学の最初の扉を開くと、そこに広がるのは小麦粉の巨大なサイロ。なんと、1つのサイロに10トンもの小麦粉が保管されているというから驚きです!これは約5万食分の沖縄そばに相当する量だとか。さらに、手入れ用のサイロや、麺の種類によって配合が異なる仕込み水タンク室など、それぞれの麺に合わせた最適な環境で厳重に管理されています。

特筆すべきは、各部屋からパイプを通じて自動で材料がミキシングされるシステム。人間の手を極力介さず、均一な品質を保つための最新技術が導入されていることに感銘を受けました。
2. 職人の技と最新技術の融合!麺が形成される秘密の工程!

ミキシングされた材料が運ばれてくるのは、工場2階の麺製造ライン。ここでは、麺生地がローラーで薄く伸ばされ、折り重ねられ、最終的に切断されるまでの一連の工程を間近で見ることができます。

特に印象的だったのは、「複合機」と呼ばれる機械で、2枚の麺生地がプレスされ、1枚の分厚い生地になる工程。これにより、麺のコシと独特の食感が生まれるのだとか。

さらに驚いたのは、スーパーなどで販売される麺と、専門店向けの特注麺では、製造ラインが異なるということ!麺の長さや太さ、ちぢれ具合など、お店の要望に合わせて細かく調整する職人のこだわりが垣間見えました。
3. スープからパッケージまで、美味しさを守るこだわり!

切断された麺は、地下にある巨大な茹で釜へと運ばれ、一気に茹で上げられます。この茹で釜は冷やし中華やうどんなど、麺の種類によって使い分けられているそうです。茹で上がった麺は、すぐに冷水で冷却され、品質を保つために迅速に冷蔵庫へと保管されます。

そして、サン食品さんの強みは、麺だけでなくスープの製造も自社で行っていること。豚骨味と鰹味の2種類の出汁は、それぞれ専用のタンクで丁寧に作られ、パイプを通じて包装機へと運ばれます。

驚くべきは、包装工程における徹底した品質管理。包装された商品はX線検査機を通過し、金属探知機では拾えないような異物までもしっかりと検出されます。さらに、製造された商品はすぐに冷却され、冷蔵庫で保管されることで、品質と鮮度が保たれているのです。この徹底ぶりには、ただただ頭が下がる思いでした。
沖縄そばに込められた情熱と歴史、そして未来への挑戦

工場見学の後は、サン食品の松吉さんから、沖縄そばの奥深い歴史について学びました。

沖縄そばの起源は、なんと1534年!琉球王朝時代に国王の四十九日供養に献上された「粉湯(中国語で、汁そばの意味)」が原型とされているそうです。しかし、その歴史は決して平坦なものではありませんでした。第二次世界大戦を機に、沖縄そば屋は沖縄県内からほぼ消滅。しかし、沖縄県民の「沖縄そばを愛する想い」が、お店を次々と復活させ、再び沖縄の食文化を支える存在となっていったのです。

さらに、沖縄そばには、もう一つの大きな試練がありました。1976年、公正取引委員会から「そば」の名称は、そば粉を3割以上使用しなければ使えないという指摘を受けたのです。沖縄そばは小麦粉が主原料であるため、この指摘は沖縄そばの存続に関わる大問題でした。

この時、立ち上がったのがサン食品の創業者、土肥健一さん。彼は東京の食糧庁へ何度も足を運び、交渉を重ねました。その結果、翌1977年には沖縄県内でのみ「沖縄そば」という名称を使用することが認められ、さらに交渉を続けた結果、ついに1978年10月17日、「本場沖縄そば」の商標登録が許可されたのです!これが、現在「沖縄そばの日」として制定されている所以です。

松吉さんは、「沖縄そばは、私たち沖縄県民の誇り。これからも、この味と文化を守り、次世代へと繋いでいくことが私たちの使命です」と熱く語ってくれました。
作りたて沖縄そばを実食!驚きの美味しさと感動の味!


歴史の授業の後は、いよいよ待ちに待った試食タイム!工場で特別に作っていただいた「頑固一徹そば」をいただきます。

じゅん選手は豚骨出汁、まいこは鰹出汁のスープを選び、できたての麺を一口。その美味しさに、二人とも思わず「う〜ま〜い〜ば〜!」と絶叫!
茹でたての麺はコシが強く、スープとの絡みも抜群。まさに絶品の沖縄そばでした。

特に驚いたのは、麺そのものの美味しさ。味付けをしていない状態でも、小麦粉の風味とモチモチとした食感が際立ち、感動的な美味しさでした。工場で働く皆さんの愛情が、麺の一本一本にまでしっかりと行き届いていることを実感しました。
サン食品さんの人気商品をご紹介!
サン食品さんでは、私たちのような一般消費者が購入できる商品も多数販売されています。
手軽に本格沖縄そばが楽しめる!定番の袋麺!

工場見学で見た、頑固一徹そば、羽衣うどん、本麺ソーキそばの袋麺は、スーパーやコンビニで手軽に購入できるサン食品さんの人気商品です。麺とスープがセットになっているので、ご家庭で簡単に本格的な沖縄そばの味を楽しむことができます。
ゆし豆腐そば&ソーキそば!電子レンジでチンするだけのお手軽さ!

電子レンジで温めるだけで食べられるゆし豆腐そばとソーキそばは、忙しい現代人にぴったりの商品。ゆし豆腐そばには、なんと本物のゆし豆腐がそのまま入っているというから驚きです!お酒の締めにもおすすめの一品です。
味付三枚肉と軟骨ソーキ!食卓を彩る絶品具材!

沖縄そばには欠かせない、味付三枚肉と軟骨ソーキもサン食品さんから販売されています。そのまま食べてもよし、沖縄そばの具材として加えるもよし、食卓を豊かに彩ってくれること間違いなしです。
2025年新商品「イカスミ沖縄そば」

さらに、2025年には新商品「イカスミ沖縄そば」の販売も予定されているとのこと!沖縄そばの新たな可能性を追求し続けるサン食品さんの挑戦に、目が離せません。
沖縄そばは、単なる食べ物じゃない!愛と情熱が詰まった宝物!

今回の工場見学と歴史学習を通じて、沖縄そばが単なる食べ物ではないことを痛感しました。そこには、美味しい麺を作り続ける職人たちの技と情熱、そして沖縄そばを守り続けてきた人々の強い想いが詰まっています。

株式会社サン食品さんは、これからも沖縄そばの味と文化を守り、次世代へと繋いでいくために、日々努力を続けています。私たちも、沖縄そばを食べるたびに、その裏側にある物語を思い出し、感謝の気持ちを込めて「クワッチーサビタン(ごちそうさまでした)」と伝えたいと思います。沖縄に来たら、ぜひサン食品さんの沖縄そばを味わってみてください。そして、その美味しさに込められた愛と情熱を感じてみてください。きっと、あなたの心にも温かい感動が広がることでしょう。
取材協力
名称:株式会社サン食品
住所:沖縄県糸満市西崎町4丁目13−6
電話:098-852-3330
HP:https://sun-foods.net/
