慶良間ファンダイビング、久しぶりでも大丈夫?初心者・ブランクダイバーが失敗しないショップ選びのポイント

久しぶりの沖縄旅行。青く澄んだ海を目の前にすると、「せっかくだからダイビングも楽しみたい」と思う人は少なくありません。

ただ、いざ予約しようとすると、「Cカードを取得してから一度も潜っていない」「最後に潜ったのが何年前だったか思い出せない」と手が止まってしまうことも。「スキルが落ちていないだろうか」「グループについていけるだろうか」と、不安が次々と浮かんできます。

そんな久しぶりのダイビングだからこそ、海やショップ選びはとても重要です。透明度が高く、穏やかなポイントも多い慶良間諸島は、ダイビングを再開する一本目にもぴったりの海。この記事では、ブランクダイバーや初心者ファンダイバーが安心して慶良間を楽しむためのポイントを紹介します。

慶良間の海
▲ 慶良間の海。青く澄んだ「ケラマブルー」の水中世界

久しぶりのダイビング、こんな不安を感じていませんか?

「また潜りたい」と思いながらも足が遠のいてしまう——ブランクダイバーに共通する不安には、決まったパターンがあります。

  • スキルが落ちていないか不安
  • グループについていけるか心配
  • 他の参加者に迷惑をかけないか心配
  • 器材の使い方を忘れてしまった
  • 一人参加なのでバディが心配
  • 耳抜きが苦手でうまくできない
  • 中性浮力がうまくできない

「ついていけるか」と、「迷惑をかけないかどうか」を心配する方が多いですと話すのは、沖縄県・宜野湾市のダイビングショップ・アークダイブでガイドを務める岡本千春さん。「でも、不安なことを事前に伝えてもらえれば、その方の経験や苦手なことに合わせてグループ分けやポイント選びなどを調整できます。ショップ側で対応できることはたくさんあります」。

アークダイブの岡本千春さん
▲ 今回、久しぶりのダイビングをする方へのサポートを教えてくれたアークダイブの岡本千春さん(右)

久しぶりのダイビングでは、自分に合ったサポートを受けられるショップを選ぶことが何より大切です。アンド、それと同じくらい重要なのが、無理なく感覚を取り戻せる海を選ぶこと。初心者やブランクダイバーに慶良間がすすめられるのは、そんな条件がそろっているからです。

なぜ慶良間は初心者・ブランクダイバーに向いているのか

サポート体制が整っていても、流れが速かったり視界が悪かったりする海では、不安は大きくなります。久しぶりのダイビングでは、海そのものの環境も重要です。
慶良間は透明度が高く、穏やかなポイントが多いため、初心者やブランクダイバーでも落ち着いて潜りやすい海として知られています。

01

年間を通して安定的に透視度が高い

慶良間には、「ケラマブルー」と言われる、透きとおるような美しい海が広がっています。一年を通して透視度は安定しており、ほとんどの日が20〜30m以上。水中に入った瞬間、見渡す限り青く澄んだ世界が広がります。

透視度が高いとガイドや一緒に潜る仲間を見失いにくく、「ついていけるかな」「迷子になりそう」という不安を感じにくいのも大きな魅力。 久しぶりのダイビングでも周囲の状況を把握しやすく、落ち着いて海を楽しむことができます。

サンゴ礁と熱帯魚の群れの中を泳ぐ
▲ サンゴ礁と熱帯魚の群れの中を泳ぐ
02

浅場でもウミガメやサンゴなど見どころが豊富

慶良間では水深5〜15mほどの浅場でも、色鮮やかなサンゴ礁や熱帯魚の群れ、運が良ければウミガメに出会うことも。天気の良い日には白砂とサンゴに太陽の光が差し込み、浅場とは思えないほど美しい景色が広がります。

「久しぶりだから深く潜るのは少し不安」という人でも、無理に深場へ行かなくても十分満足できるのも慶良間ならでは。 スキルを思い出しながら、安全に感動的な景色を楽しめます。

03

穏やかなポイントが多く、自分のペースで楽しめる

慶良間エリアには流れが穏やかなポイントが多く、その日の海況や参加者のレベルに合わせてポイントを選びやすいのが特徴。初心者やブランクダイバーはもちろん、シュノーケリングや体験ダイビングでも人気があります。

「流れについていけるか心配」「体力が落ちているかも」とい不安を抱えている人でも、穏やかなポイントからスタートできるため、余計なプレッシャーを感じず楽しめます。 慣れてきたら、経験や海況に応じてよりダイナミックなポイントへステップアップすることも可能です。

04

沖縄本島から日帰りで気軽に参加できる

慶良間の海には、那覇や宜野湾、北谷など沖縄本島から日帰りで行くことができます。那覇空港からもアクセスしやすく、離島に宿泊せずとも楽しめます。

「久しぶりだから、まずは1日だけ潜ってみたい」という人でも旅行の予定に組み込みやすく、ダイビング再開のハードルを下げてくれます。 気に入れば翌日にもう一度予約するなど、柔軟に予定を立てられるのも本島発ツアーならではの魅力です。

久しぶりのダイビングで後悔しない、初心者・ブランクダイバー向けショップの選び方

慶良間のファンダイビングを提供するショップは沖縄本島内には多数ありますが、ホームページや予約ページだけではわからないことも。久しぶりのダイビングや初心者ファンダイビングで安心して参加するために、気になる点は予約前に問い合わせて確認しておくと、当日の不安を大きく減らせます。以下の5つをチェックしてみましょう。

01

手入れされた器材を使っているか

ボロボロの器材、不安ですよね。実際にレンタルした器材がトラブルを起こしてしまったという経験がある人も。ウエットスーツやレギュレーターが清潔で状態の良いものを使っているかは、ショップの誠実さを判断する基準のひとつと言えるでしょう。

確認ポイント

  • ショップのホームページやSNSでレンタル器材の写真が掲載されているか
  • 口コミで「器材がボロボロ」「レンタル器材が汚かった」といったコメントがないか
  • 気になる場合は予約前に「レンタル器材は定期的にメンテナンスしていますか?」と問い合わせてみるのもおすすめ
02

陸上でのコミュニケーションが丁寧か

電話やメールなど、対応の仕方が丁寧なことも一つの指標。自分が不安に思ったことを伝えやすいショップを選ぶことで、安心感が大きく変わります。

確認ポイント

  • ホームページに「初心者歓迎」「ブランク歓迎」だけでなく、サポート内容まで具体的に書かれているか
  • 問い合わせをした際に、丁寧な言葉遣いややりとりができるか
03

少人数制か(グループの上限を確認)

ガイド1名があまりに多くのゲストを担当していると、個別サポートが難しくなります。グループの最大人数を事前に確認しましょう。

確認ポイント

  • プランページに「最大○名まで」と記載があるか
  • 記載がない場合は「ガイド1名に対して何名までですか?」と確認する
04

ブランク・初心者向けのスキルチェック対応があるか

スキル確認・練習を行ってくれるショップが理想です。

確認ポイント

  • 「リフレッシュダイビング」「スキルチェック」「チェックダイブ」などの記載があるか
  • 問い合わせ時に「最初にスキル確認の時間はありますか?」と聞いてみる
  • 「様子を見ながら進めます」と具体的な説明を探す
05

レベルに応じたグループ分けをしているか

初心者・ブランクダイバーと上級者が同じペースで泳ぐのは難しいため、レベル別にグループを分けてくれるかどうかも大切です。

確認ポイント

  • ホームページにレベル別グループ分けの記載があるか
  • 予約時にブランク年数や経験本数を確認されるか
  • 「初心者と上級者は分けていますか?」と事前に聞いてみる

初心者・ブランクダイバーへのサポートを具体的に見てみよう——アークダイブの場合

久しぶりのダイビングへの不安を解消するためには、ショップがどのようなサポートをしているかを事前に知っておくことが大切です。
ここでは、本島発の慶良間ツアーを開催し、初心者やブランクダイバーも数多く案内しいる宜野湾のアークダイブを例に、実際のサポート内容をご紹介します。

アークダイブ外観
01

ポイント選び——一本目は穏やかな浅場から

久しぶりのダイビングでは、最初の一本をどこで潜るかが安心感を大きく左右します。
アークダイブでは慶良間諸島の中でも一番本島側に位置するチービシ諸島を一本目に利用することが多い。宜野湾の港から約30分と近く、流れが少なく穏やかなポイントが多いため、久しぶりのダイビングでも落ち着いて感覚を取り戻しやすい環境です。
初心者や経験本数の少ない方は、水深が浅く水面も穏やかなポイントからスタート。スキルや水中での様子を見ながら、慣れてきたら、よりダイナミックなポイントへ案内することもあります。その日の海況だけでなく、一人ひとりの経験や様子に合わせてポイントを選んでいるそうです。

02

陸上でのスキルチェック——苦手なことをブリーフィングで全部聞く

「苦手なことを事前に伝えられるかどうか」は、安心して潜れるかを左右する大切なポイントです。アークダイブではブリーフィングの中で、一人ひとりに苦手なことや不安なことを確認し、それぞれに合わせた対策を説明します。
耳抜きが苦手な方にはロープを使った潜降方法を案内し、中性浮力に不安がある方には、BCの操作方法を陸上で確認してから海へ入ります。

ボート上で器材のセッティングや使い方を一緒に確認
▲ ボート上で器材のセッティングや使い方を一緒に確認。細かいところまで丁寧にサポートする
03

水中でのスキル練習——入水後も段階的に

久しぶりのダイビングでは、いきなり泳ぎ始めるのではなく、感覚を取り戻す時間があると安心です。
アークダイブでは、必要に応じて浅場でマスククリアやレギュレータークリアを確認。中性浮力に不安がある方には、フィンピボットやホバリングを練習してから本格的なファンダイビングへ進みます。
「ブランクのある方は耳抜きや中性浮力に不安を抱えていることが多いですが、一本目で少し練習をすると、ほとんどの方が感覚を取り戻します。体が覚えているんですね」と千春さん。

水中でのスキル確認の様子
▲ 水中でのスキル確認の様子。浅場でしっかり練習してから本番へ
04

レベルに合わせた少人数制で無理なく楽しめる

「周りについていけるか不安」という声は、ブランクダイバーから特によく聞かれる悩みです。
アークダイブではガイド1名につき最大6名までとし、経験やレベルに応じてグループを分けています。初心者やブランクダイバーは最後にゆっくりエントリーし、先に入水したメンバーが水中で待機するスタイルです。
また、水中ではガイドが先頭を泳ぎながら、こまめに後方を確認して全員のペースに合わせて進みます。「ゆっくり泳いで、後ろを確認して、無理なく泳いでもらう。それが一番大事だと思っています」。

05

不安が大きければ「ビーチで慣れてから慶良間」という選択肢も

「いきなりボートダイビングは少し心配……」という方には、到着日にビーチダイビングで感覚を取り戻してから、翌日に慶良間へ向かう方法もあります。「ビーチで感覚を取り戻してもらえれば、次の日からボートダイビングを思い切り楽しめます」とのこと。
ブランクの長さや不安の大きさに合わせて、無理なくステップアップできる選択肢があることも、初心者・ブランクダイバーにとって安心できるポイントです。

慶良間ファンダイビング「久しぶり・初心者」のよくある不安Q&A

ここまで、久しぶりのダイビングでも安心して慶良間を楽しむためのポイントや、ショップ選びのコツをご紹介してきました。それでも、「自分の場合はどうなんだろう?」と気になる方もいるでしょう。ここでは、初心者やブランクダイバーから特によく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。

Q Cカードをとって5年以上潜っていませんが、参加できますか?
A

参加できます。初心者やブランクダイバー向けの慶良間ファンダイビングツアーでは、ブランク年数の制限は設けず、事前のブリーフィングや一本めのダイビングでスキルを確認し、その人に合わせたポイント選びやサポートをしてくれます。ダイビングポイントによっては本数制限があったり、ある程度のスキルが求められる場所もあるため、行きたいポイントがある人は事前にツアー催行会社に確認しておくことをおすすめします。

Q スキルが落ちていないか心配です
A

A. エントリー後の浅場でスキルを確認します。耳抜き・マスク脱着・レギュレータークリア・中性浮力(フィンピボット・ホバリング)など、必要に応じて水中で練習する時間を設けます。

Q グループについていけるか不安です
A

A. レベルに応じてグループを分けるため、無理についていく必要はありません。ガイドは前を泳ぎながら定期的に後ろを確認し、ペースを調整します。

Q 本数が少ない初心者ですが大丈夫ですか?
A

A. 本数の制限はありません。初心者の方は一本目を浅場の穏やかなポイントでスタートするなど、経験の積み方を見ながら、次の本でより良いポイントへ進みます。

Q 一人参加でも大丈夫ですか?
A

問題ありません。ガイドがバディとして水中でサポートします。

Q ダイビング器材を持っていません
A

ダイビング器材のフルレンタルが可能です。セッティングや使い方も陸上できちんと教えてくれます。

Q 器材のセッティングができるか不安です
A

A. インストラクターがサポートします。陸上での器材確認もブリーフィングの一環として行います。

Q 中性浮力がうまくできません
A

A. 陸上でBC操作を確認してから入水。水中ではフィンピボットとホバリングの練習を行います。浅場でしっかり確認してから本番に移るので安心です。

Q 耳抜きが苦手です
A

A. 耳抜きが苦手な方にはロープ潜降を案内します。無理のないペースで進めるので、事前に遠慮なく伝えてください。

Q ダイブコンピューター(ダイコン)を持っていません
A

安全な潜水計画の下にガイドをしてくれますので、ガイドやインストラクターの指示に従って潜りましょう。ダイコンが必携となる店舗では、有料でレンタルが可能です。

Q 船酔いが心配です
A

A.海況や体調によっては船酔いする可能性もあります。事前に酔い止めを飲んだり、船の移動中は風の当たる場所や揺れにくい場所で待機するなど対策をしましょう。

久しぶりのダイビングでは、不安を抱くのは決して特別なことではありません。大切なのは、一人で悩まず、予約時や当日のブリーフィングで気になることを遠慮なく相談することです。サポート体制の整ったショップであれば、一人ひとりの経験や不安に合わせて対応してくれます。
では実際に、慶良間日帰りファンダイビングはどのような流れで進むのでしょうか。ここからは、当日のスケジュールを見ていきます。

慶良間日帰りファンダイビング 当日の流れ

慶良間日帰りファンダイビングは、おおむね以下のような流れで進みます(時間は目安)。

  • 07:30 頃

    ショップ集合・受付・器材レンタル

    お店に集合し、受付や準備を済ませる
    ▲ お店に集合し、受付や準備を済ませる
    免責書類などの記載
    ▲ ダイビング前には免責書類や健康チェックシートなどの記載が必須。健康状態によっては事前に医師の診断書が必要なこともあるため事前にショップに確認しておこう
    ダイビングログの確認
    ▲ ダイビングログの確認も
    レンタル器材のフィッティング
    ▲ レンタル器材のフィッティングも行う
  • 08:00 頃

    港を出港

    ボートへ移動
    ▲ ボートへ移動。ダイビング器材はスタッフが船に持ち込んでくれるので、手荷物やカメラなどを持って乗船
  • 08:30 頃

    器材チェック、スキルの復習

    器材チェック、スキルの復習
    ▲ 不安なスキルは船の上で復習。器材セッティングのサポートも
  • 09:00 頃

    1本目エントリー(浅場でのスキルチェック+ガイド付きダイビング)

    スキルをチェックしながらダイビング
    ▲ スキルをチェックしながらダイビング
  • 10:00 頃

    1本目終了・ボートへ戻り小休憩

  • 11:00 頃

    2本目エントリー(経験を見てポイントを変えることも)

    2本目エントリー
  • 12:00 頃

    2本目終了・船の上でランチ

    休憩時間は船の上でのんびり
    ▲ 休憩時間は船の上でのんびり
  • 14:00 頃

    3本目エントリー

  • 15:00 頃

    3本目終了・帰港

    帰港
  • 16:00 頃

    お店到着・着替え・ログ付

    ログ付
    ▲ ダイビングログや見た生き物などをログ付していく
  • 17:00 頃

    解散

※アークダイブ(宜野湾)のモデルスケジュールです。ショップや行くポイントによってスケジュールは前後します。

慶良間ファンダイビング(初心者・ブランクダイバー対応)を予約する

沖楽では、ブランクダイバーや初心者ファンダイバーに対応した慶良間のファンダイビングツアーを掲載しています。ガイド体制・少人数制・レンタル内容など、プランごとに詳細を確認してから予約できます。

「久しぶりだから不安」「初心者だから迷惑をかけそう」——そんな理由でダイビングを諦めてしまう人は少なくありません。しかし、ブランクダイバーや初心者をサポートする体制が整ったショップを選べば、不安を一つひとつ解消しながら安心して海を楽しむことができます。

慶良間には、透明度が高く穏やかなポイントも多く、久しぶりのダイビングを再開するにはぴったりの環境があります。事前に経験本数や不安なことを伝え、自分に合ったサポートを受けられるショップを選ぶことが、ダイビングを楽しむための第一歩です。

沖縄旅行をきっかけに「また潜りたい」と思ったなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと、ケラマブルーの海があなたを迎えてくれるはずです。

アークダイブ(宜野湾)
取材協力:

アークダイブ(宜野湾)

〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐2-21-13

営業時間 07:00〜20:00
定休日 年中無休

取材協力いただいた初心者・ブランクダイバーでも安心なおすすめダイビングショップ

アークダイブのプランはこちら
坪根雄大
写真|ダイビングインストラクター・カメラマン

坪根 雄大(オーシャナ)

Facebook X Instagram

福岡県出身。18歳からスキューバダイビングを始め、翌年にプロ資格を取得。22歳でPADIマスターインストラクターとなり、宮古島・沖縄本島・東京都内と拠点を変えつつダイビングスクールで15年間働いた後に観光業専門の広告代理店として独立。現在はWebサイトのディレクション、Web広告運用、SNSの運用サポートなどデジタルマーケティングを主な生業としている。オーシャナでは、取材時の写真撮影を担当。

積田スイカ

積田スイカ(オーシャナ)

Facebook X Instagram

海とダイビングの総合ウェブメディアocean+α(オーシャナ)でライター・企画・営業などを担当。海を愛するあまり、2018年にIT企業から華麗に転身し、世界各国のダイビングスポットへ体当たり取材を行う。2020年に沖縄に移住し、サンゴを守りながらダイビングやシュノーケリングを行うための国際基準/認定「Green Fins」を、恩納村を拠点に拡大中。休日もスキューバダイビングやフリーダイビングを行う海狂い。

“`