【那覇の夏を乗り切れ!】いざという時も、日常も安心。那覇市津波避難ビルで学ぶ防災と健康。
「暑い沖縄の夏、熱中症は大丈夫?」
「もしもの災害時、あなたの避難場所は明確ですか?」
「防災備蓄、ちゃんとできてる?いざという時、甘いものが欲しくなること、ありませんか?」

おきなわちゃんねる「ひーとー」と那覇市防災危機管理課「源河さん」が、そんな皆さんの不安を解消すべく、那覇市の新たなランドマーク「那覇市津波避難ビル」を徹底解説!さらに、JAおきなわさん協力のもと、美味しくて役立つ熱中症対策ドリンクのレシピもご紹介します。
あなたの常識を覆す!親しまれる複合施設型「那覇市津波避難ビル」の全貌
那覇市松山にそびえ立つ真っ白な建物。一見すると普通の複合商業施設に見えますが、実はこのビルこそが、沖縄県内で唯一の複合施設型津波避難ビルなのです。那覇空港から車で約10分というアクセス抜群の場所に位置し、1階には地域住民の生活を支える大型スーパー「イオンMaxValu」が入居しています。

なぜこのビルが誕生したのか?
那覇市松山地区は、海に近く標高が低い地域であり、津波発生時には浸水のリスクが非常に高いという特性を持っています。過去の災害経験や将来予測に基づき、地域住民の皆さんから「津波から避難できる堅固な施設が欲しい」という強い要望が那覇市に寄せられました。それに応える形で、市民の安全を最優先に考え、那覇市が建設に乗り出したのがこの那覇市津波避難ビルです。
「ただの避難施設」じゃない!親しみやすい複合施設型

一般的な避難施設は、多くの場合、鉄骨でできたタワー型で、普段は一般の人が立ち入ることはできません。そのため、災害時以外は地域住民との接点が少なく、施設への親しみも薄れがちです。しかし、那覇市はこの課題を解決するため、「地域の皆さんに普段から親しんで利用してもらい、いざという時にもスムーズに利用できる」というコンセプトのもと、このビルを複合施設として建設しました。
日常の賑わいと災害時連携の安心感

1階には地域の生活を支えるスーパー「イオンMaxValu」が入居しており、日々多くの買い物客で賑わっています。このスーパーは、災害時には避難場所としての上層階に、食料品や生活必需品などの物資を迅速に提供する協力体制を確立しています。これにより、避難者の方々が安心して滞在できる環境が整えられています。
誰でも利用しやすいバリアフリー設計

ビル内には、緩やかな傾斜のスロープが設置されており、高齢者の方々や車椅子をご利用の方でも、無理なく上層階へ避難することができます。手すりも完備されているため、足元が不安な方でも安心して移動が可能です。
多彩な公共施設で地域に貢献


2階には那覇市教育委員会の教育相談課、3階には「青少年わいわい広場」があります。わいわい広場は、冷房完備の体育館やレクリエーションルーム、自習室などを備え、中高生を中心に無料で利用できます(那覇市在住など条件あり)。夏休み期間中には、クーラーの効いた快適な空間で、子供たちが宿題をしたり、バスケットボールや卓球を楽しんだり、バンド練習に励んだりと、地域の子供たちの健全な育成と交流の場として大いに活用されています。
強固な防災機能と自立した運営体制

ビルの上層階には、防災備蓄倉庫が完備されており、災害時には食料、水、おむつ、マスク、消毒液など、様々な緊急物資が備蓄・供給されます。さらに、自家発電装置や太陽光パネル、コージェネレーション発電設備なども備えられており、大規模な停電時にも、避難所の機能が維持されるよう設計されています。
緊急時の開錠システム

普段は施錠されている避難路の扉も、津波警報が発令されるなどの緊急時には、特別な鍵がなくても誰でも簡単に開けられる仕組みになっています。防犯カメラも設置されているため、安全管理も徹底されており、いざという時に市民が迅速かつ安全に避難できる工夫が凝らされています。
那覇市津波避難ビルは、まさに「もしも」の時に備えつつ、「いつも」地域に寄り添う、新しい形の防災拠点なのです。
暑さ対策に欠かせない!JAおきなわ直伝「黒糖ドリンク」レシピ

沖縄の夏は、気温と湿度の高さから熱中症のリスクが非常に高まります。屋外活動はもちろんのこと、室内でも熱中症になる可能性があるため、日頃からの予防が何よりも大切です。今回は、JAおきなわさんのご協力のもと、甘くて美味しく、そして栄養も満点な黒糖ドリンクのレシピを2種類ご紹介します!
今回使用する特別な黒糖!「沖縄黒糖防災缶」

JAおきなわが独自に開発した「沖縄黒糖防災缶」は、防災用に特化した黒糖製品です。従来の黒糖とは一線を画す、災害時にも役立つ様々な特徴を備えています。

- 【3つの特徴】
- ①沖縄黒糖 100%加熱や水なしで栄養補給が可能:火や水が使えない緊急時でも、そのまま手軽にミネラル豊富な黒糖を摂取できます。疲れた体に必要なエネルギーと栄養を素早く補給でき、非常時のストレス軽減にも役立ちます。
- ②3年保存可能 従来品の2倍の賞味期限を実現:長期保存が可能で、家庭や事業所の防災備蓄に最適です。定期的な入れ替えの手間も軽減されます。
- ③完全無添加 食物アレルギー28品目不使用:添加物を一切使用しておらず、特定原材料等28品目も不使用なので、小さなお子様からアレルギーをお持ちの方、お年寄りまで、誰もが安心して召し上がることができます。

この「沖縄黒糖防災缶」は、沖縄県内のJAファーマーズマーケットやAコープで購入できるほか、JAグループのECサイト「JAタウン」で全国どこからでもお取り寄せ可能です。ぜひ防災備蓄としてはもちろん、日常のおやつや料理の材料としてもご活用ください。
レシピ1:黒糖で作る経口補水液

市販のスポーツドリンクや経口補水液と同様の成分を、身近な材料で手軽に作れる緊急時向けのドリンクです。熱中症の初期症状や、大量に汗をかいた後の水分・塩分補給に役立ちます。
材料

- お水:450ml
- 黒糖(粉末タイプがおすすめ):20g(ペットボトルの蓋4杯分)
- 塩:1g
作り方

- お水が500mlのペットボトルであれば、一口程度(約50ml)減らします。これにより、材料を入れるスペースを確保します。
- 黒糖と塩をペットボトルに入れます。
- 蓋をしっかり閉め、黒糖と塩が完全に溶けるまでよく振ったら完成!

- 黒糖はペットボトルの蓋約4杯分で約20gになるため、計量器がない緊急時でも正確に計量できます。これは非常に実用的なライフハックです。
- 熱中症になっていない状態で飲むと少ししょっぱく感じますが、これは体内の電解質バランスが正常だからです。もし、いつもより甘く感じたら、脱水症状や熱中症のサインかもしれません。すぐに涼しい場所で休憩し、このドリンクを補給するなど、適切な処置を行いましょう。
- 「沖縄黒糖防災缶」の黒糖は、精製された砂糖とは異なり、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富なので、経口補水液に最適な選択です。
レシピ2:黒糖オレンジティー

日常的に楽しめる、フレンチシェフが考案した本格的な熱中症対策ドリンクです。見た目も美しく、来客時のおもてなしにもぴったりです。
材料

- 無糖のストレートティー:750ml
- オレンジジュース:150ml
- 黒糖(粉末タイプがおすすめ):大さじ山盛り3杯
- りんご酢:大さじ1.5杯
- (お好みで)フレッシュオレンジのスライス、ミントの葉
作り方

- ピッチャーや大きなボトルに、無糖のストレートティー、オレンジジュース、黒糖、りんご酢を全て入れます。
- 黒糖が完全に溶けるまで、スプーンなどでよく混ぜます。
- 冷蔵庫で半日~一晩寝かせると、各材料の味がなじみ、さらにまろやかで奥深い味わいになります。
- グラスに注ぎ、お好みでフレッシュオレンジのスライスやミントの葉を飾ったら完成!

- 無糖のストレートティーを使用することで、黒糖の複雑な甘みと香りが際立ちます。
- りんご酢が加わることで、味全体が引き締まり、さっぱりとした後味になります。夏の暑い日でもゴクゴク飲める爽やかな一杯です。
- 熱中症対策としての水分・ミネラル補給だけでなく、疲労回復にも効果が期待できます。
- 炭酸水で割ってスパークリングドリンクにしたり、ウォッカやワインと合わせておしゃれなサングリア風カクテルにするなど、様々なアレンジが可能です!(ただし、アルコール飲料は脱水症状を悪化させる可能性があるため、熱中症対策としては適していません。)
- このレシピはJAおきなわのインスタグラム「黒糖ライフスタイル」でも詳しく公開されていますので、ぜひ参考にしてください。
今すぐできる熱中症対策と防災の備え!

那覇市津波避難ビルは、ただの避難施設ではありません。地域の安全を守り、市民の皆さんの生活を豊かにするための、多機能な複合施設です。そして、沖縄の夏の必須アイテム「黒糖」を使った熱中症対策ドリンクは、美味しく健康を守るだけでなく、災害時の備えとしても大いに役立ちます。
取材協力
JAおきなわ
おきなわ黒糖防災缶3缶セット 販売JAタウン おきなわちゅら島
HP:https://www.ja-town.com/shop/g/g8701-…
Instagram:https://www.instagram.com/kokutou_lif…
名称:那覇市津波避難ビル
住所:沖縄県那覇市松山2丁目22−1
電話:098-868-2035
HP:https://www.city.naha.okinawa.jp/safe…
