【沖縄歴史】かつて沖縄の大地を蒸気機関車が走っていた!?「幻の鉄道」軽便鉄道のロマンに迫る!与那原駅舎展示資料館へ潜入取材!
ハイサイ!おきなわちゃんねるです!
沖縄の交通手段といえば、車社会、そして那覇市内を走るモノレール「ゆいレール」を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?
しかし、実は戦前の沖縄には、モノレールができる遥か昔に、県民の足として活躍した「鉄道」が存在していたことをご存知ですか?

今回の動画では、おきなわちゃんねるの首里のすけ、あつきにい、そしてカメラマンのひーとーが、沖縄の鉄道史を今に伝える重要スポット「与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館」を訪れました!
開業から110周年を迎えたこの場所には、沖縄の近代化を支えた「ケービン(軽便鉄道)」の驚きの歴史と、戦争を乗り越えた奇跡の物語が詰まっていました。
動画の見どころと、資料館の魅力をたっぷりとご紹介します!
そもそも「軽便鉄道(けいべんてつどう)」ってなに?
「ケービン」の愛称で親しまれた軽便鉄道。動画内で首里のすけが熱く語っている通り、これは一般的な鉄道(現在のJRなど)に比べて、線路の幅が狭く、車両も小ぶりな「簡易的な規格」で作られた鉄道のことです。
簡易的とはいえ、その役割は超重要!
当時の沖縄は道路事情が悪く、移動や物資の輸送が大変でした。そんな中、1914年(大正3年)に開業した軽便鉄道は、那覇を拠点に「与那原線」「嘉手納線」「糸満線」の3路線が整備され、人々の生活と経済を一変させる革命的な存在だったのです。

特に今回訪れた「与那原駅」は、沖縄本島北部(ヤンバル)からの物資が船で運ばれてくる交通の要衝。ヤンバルの木材や特産品がここに集まり、鉄道を使って那覇や首里へと運ばれていきました。まさに「首里とヤンバルを繋ぐ架け橋」だったわけです!
🏛 戦火を耐え抜いた「奇跡の9本の柱」
動画の冒頭、建物の裏手で一同が驚愕したのが、ずらりと並ぶ古びたコンクリートの柱。
実はこれ、戦前の与那原駅舎の柱がそのまま残っているものなんです!

1931年(昭和6年)、木造からコンクリート造りに建て替えられた2代目の与那原駅舎。その頑丈な造りのおかげで、沖縄戦の激しい艦砲射撃や爆撃を受けながらも、全壊を免れました。
戦後は、その焼け残った建物を修復し、役場や農協、消防署として利用され続け、町の復興を見守ってきました。

そして現在、復元された駅舎の裏手に、当時の柱が「歴史の証人」として保存されています。動画内でも首里のすけが触れていますが、まさにここが「本当に駅だった」という動かぬ証拠なのです。
🎫 入場料100円!?充実しすぎた展示内容に驚愕

入口付近で待っている「三郎オジー」を通り抜け、資料館の中に一歩足を踏み入れると、そこはもう大正・昭和のレトロな世界!
日本初の鉄道開業式に琉球人が!?

新橋~横浜間で日本初の鉄道が開業した際、その式典の様子を描いた絵の中に、なんと琉球の正装をした人物が描かれています。維新慶賀使として東京に滞在していた伊江親方らが、日本で初めて鉄道が走る瞬間に立ち会っていたという事実は、沖縄県民でも知らない人が多いのでは?
幻の名護延伸計画

実は軽便鉄道には、現在の嘉手納からさらに北上し、名護まで線路を伸ばす壮大な計画がありました。もし実現していれば、沖縄の発展の形は今と全く違っていたかもしれません。
当時の乗車体験

動画内では、昔ながらの硬券切符に「改札鋏(かいさつばさみ)」でパチンと切り込みを入れる入鋏体験も!あつきにいの初々しい駅員姿と、ベテラン感漂う首里のすけの駅長姿(?)は必見です。帽子のかぶり方の違いにも注目してください(笑)。
年間300万人が利用!?

当時の沖縄の人口を考えると信じられない数字ですが、最盛期には年間約300万人もの人々が利用していたそうです。通学・通勤はもちろん、与那原の海岸へ海水浴に行く「リゾート列車」としての側面もあったとか。運賃と宿代がセットになったプランがあったなんて、現代の旅行パックの先駆けですよね!
掘り出されたレールの記憶

資料館の外、かつての構内があった場所からは、当時のレールや犬釘(レールを枕木に固定する釘)が発掘されています。
動画では、地面の下に眠っていた遺構がそのまま保存・展示されている様子も紹介。

「戦争で破壊され、正式な廃止届も出されないまま時が止まった鉄道」という喜納さんの言葉が胸に刺さります。
書類上では終わっていない、だからこそ今もなお人々の記憶の中で走り続けている…そんなロマンと切なさを感じずにはいられません。
💡 過去を知り、未来の交通を考える

「ただの懐かしい話」で終わらないのがこの資料館の凄いところ。
展示の最後には、LRT(次世代型路面電車)など、沖縄のこれからの公共交通についての提言もなされています。
かつて鉄道があったことで、人々は歩き、健康になり、子供たちは自立して移動できていました。

渋滞解消や環境問題、高齢化社会の移動手段として、再び「鉄軌道」が必要なのではないか?
あつきにいが動画の最後に語った「選択肢が増えることで、子供たちの自立にもつながる」という感想は、まさにこの資料館が伝えたいメッセージそのものでしょう。
\ 動画を見て、実際に足を運んでみよう! /
今回の動画は、笑いあり、驚きあり、そして深い学びありの内容となっています。
「沖縄=車社会」という常識が覆されること間違いなし!
県外の方はもちろん、沖縄県民の皆さんも、自分たちの住む島の知られざる歴史に触れてみませんか?

与那原町民は入場無料、町外の方でも大人たったの100円(中学生以下無料)という驚きの価格で入館できます。
当時の面影を残す駅舎の前で記念撮影をするもよし、貴重な資料をじっくり読み込むもよし。
ぜひ動画をチェックして、次の休日は「軽便与那原駅舎展示資料館」へ出発進行~!
【施設情報】
- 施設名: 与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館
- 住所: 沖縄県島尻郡与那原町字与那原3148-1
- 開館時間: 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 休館日: 毎週火曜日、年末年始、展示替え期間など
- 入館料: 町外 大人100円 / 町内 無料 / 中学生以下 無料
