ウォーターサーバーを使用している際に、冷水や温水がぬるいと感じた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、なぜウォーターサーバーの水がぬるくなってしまうのかという問題について、その理由と対処法を解説します。
ウォーターサーバーで後悔しないためにも、ぜひご覧ください。
ウォーターサーバーのお湯がぬるい原因とは?

ウォーターサーバーのお湯がぬるい原因には、具体的にどのような理由が考えられるのでしょうか。
この項目では、主に考えられる7つの理由について解説します。
水の加熱時間不足
最もシンプルな原因として考えられるのは、水の加熱時間が足りていないからという理由になります。
ウォーターサーバーの温水機能は、やかんで湯を沸かす手間もなく、手早く温水を利用できることがメリットです。
しかし、それでもボトルの水を湯の状態にするためには、最低限必要な加熱時間がありますので、その加熱時間が不足している場合は、水がぬるい状態になってしまいます。
そのため、必要な加熱時間が完了するまでは待つようにしましょう。
水の量が少ない
ウォーターサーバーの機種によっては、サーバー内の水の空焚きを防ぐために『空焚き防止機能』が搭載されていることがあります。
この機能が有効な場合にボトルの水が少なくなっていると、空焚きを防止するため加熱が弱くなるのが特徴です。
その結果、お湯がぬるくなってしまうので、適切な量の水を入れておくようにすると良いでしょう。
スイッチの入れ忘れ
こちらもシンプルな原因ですが、温水スイッチを入れ忘れていることが理由というケースもあります。
機種によっては、温水スイッチをオンにしないと温水機能が働かないものもありますので、入れ忘れが無いかきちんと確認をしておきましょう。
エコモードになっている
エコモードなどの省エネモードを使用していると、節電のため定期的にお湯の加熱がストップしてしまいます。
そのため、エコモードを使用し続けているとお湯がぬるくなってしまうケースがありますので、ここもチェックしておきましょう。
熱放射板の汚れ
熱放射板は、本体の冷却・加熱機能が働く際の本体内部の熱を、外部に放熱するための装置です。
この熱放射板に埃が詰まっていたり汚れていたりすると、正常に内部の熱を放出できず、サーバーの加熱装置に異常をきたすケースがあります。
そのため、この熱放射板を自分で掃除できるタイプの機種であれば、汚れを取り除いておくようにしましょう。
コンセントが抜けている
こちらもスイッチの入れ忘れと同様に非常に単純な原因ですが、コンセントが抜けていることが理由であるケースもあります。
何かの拍子で知らない間にコンセントが抜けてしまい、それが原因で加熱機能が働いていなかったという事もあるので、この点も確認しておきましょう。
故障している
何かの勘違いやミスがあったというわけではなく、本体の加熱機能や保温機能そのものが故障してしまっているというケースもあり得ます。
様々な原因を探ってみても、故障以外の要因が思い当たらない場合は、メーカーに相談してみるのがおすすめです。
そもそも一般的なウォーターサーバーのお湯の温度は何度?
ウォーターサーバーのお湯の温度は機種によって細かい差があるものの、概ね80℃から90℃の範囲が一般的となっています。
タンクや加熱機能への負担を減らすために、100℃の熱湯を保つようにはなっていないのも特徴です。
また、熱い温度が苦手な方のために、70℃前後のお湯を使えるようになっている機種もあります。
水からお湯になる仕組み
ウォーターサーバーがお湯を温める仕組みは2種類あり、内部から温めるか、外部から温めるかの違いがあります。
内部から温める機種は『金属棒タイプ』で、水を入れているタンク内にある金属棒が熱を発し、それによって加熱するのが特徴です。
外部から温める機種は『バンドタイプ』で、タンクの周囲に熱を発するバンドが配置されており、それによって加熱する仕組みとなっています。
ウォーターサーバーの水がぬるい原因とは?

冷水を使用した場合に水が温く感じてしまう原因には、どのような理由があるのでしょうか。
この項目では、主な理由について3つ解説します。
冷却不足
こちらも加熱機能のケースと同じように、冷却時間が十分でないことが理由でお水がぬるくなるケースがあります。
冷水も温水と同じように、一定の冷却時間がないとしっかりと冷えることがありませんので、冷却が完了するまできちんと待つようにしましょう。
直射日光が当たる場所にサーバーを設置
ウォーターサーバーの設置場所として気を付けなければならないのが、直射日光が当たる場所に置かないようにすることです。
直射日光が当たる場所に設置してしまうと、その直射日光によってタンク内の水が温められてしまうケースがあります。
また、雑菌が繁殖する原因にもなってしまいますので注意が必要です。
冷水をたくさん使用
冷水を一度にたくさん使用した場合、本体の冷水機能が追い付かず、お水がぬるくなってしまうケースがあるので注意が必要です。
この場合は、タンクに補充された水が適切な時間冷却されることで、問題なく冷水を使用できるようになります。
ウォーターサーバーのぬるいお湯や水を防ぐ対策

それでは、ウォーターサーバーのお水がぬるくなるのを防ぐためにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。
この項目では、主な対策を6つ解説します。
水は少しずつ使う
これまでの項目でも解説したように、タンク内の水が無くなってしまうと、補充された水が再び温水や冷水の状態になるまでには時間が必要となります。
そのため、できるだけタンクの水が空にならないよう、水は少しずつ使うことを心がけましょう。
サーバーは適切な場所に設置
直射日光が当たる場所等にウォーターサーバーを設置してしまうと、サーバー内のお水が温められて、ぬるい状態になってしまいます。
サーバー内に雑菌が繁殖しやすい環境にもなってしまいますので、ウォーターサーバーの設置場所には、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選びましょう。
ボトル交換後にすぐ使用しない
ボトル交換直後は、サーバーの加熱機能や冷却機能が十分に働くまでに時間がかかってしまいます。
そのため、ボトル交換後はすぐにウォーターサーバーを使用せず、1時間程度待ってから使用するようにしましょう。
一度にたくさんの水を使用しない
一度にたくさんの水を使用を使用すると、空焚き防止機能が働いたり、冷却機能が追い付かなくなることで、お水がぬるくなってしまいます。
そのため、一度にたくさんの水を使用することは極力避けるようにしましょう。
状況が改善されない時はメーカーへ問い合わせ
これまでに解説した原因を確かめ、対策を試してみても水のぬるさが改善されない場合は、ウォーターサーバー本体の初期不良や故障している可能性も考えられます。
そのため、メーカーに問い合わせて状況を説明し、今後の対応を相談するようにしてください。
他のサーバーに乗り換える
実際にメーカーに問い合わせてみても原因がわからず、初期不良や故障でもない場合は、それがその機種の仕様である可能性もあります。
満足できないような機能や性能に対して費用を払い続ける必要もありませんので、可能であるならば他のサーバーに乗り換えることも検討すると良いでしょう。
ウォーターサーバーがぬるい原因についてまとめ
以上のように、ウォーターサーバーがぬるい原因には、加熱機能や冷却機能が十分に働いていないことが理由のケースが多い傾向です。
また、コンセントの入れ忘れ等の単純な原因が理由のケースもあります。
しかし、原因を確かめてあらゆる対策を行っても状況が改善されない場合は、メーカーへの問い合わせや、他社への乗り換えを検討すると良いでしょう。
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