一般的に、ウォーターサーバーのコンセントは差したままにしておいたほうが良いとされています。
ですがコンセントを差しっぱなしにしておくと、何となく電力の無駄遣いのような気もしてしまいますよね。
ではなぜコンセントを差しっぱなしにしておいたほうが良いのでしょうか。

あわせてウォーターサーバーの電気代の記事もご覧ください。
その理由や注意点などについて解説します。
ウォーターサーバーのコンセントを抜いてはいけない理由


まずはウォーターサーバーのコンセントを差したままにしておいたほうが良い理由について説明していきましょう。
実は節電という観点から見ても、差したままのほうが有利になるのです。
サーバー内が不衛生になる
一部のウォーターサーバーにはクリーン機能が備わっており、サーバー内の衛生状態を保っています。
また温度も冷たくしたり温めることで雑菌の繁殖を防ぎ、いつでも美味しくて安全なお水が飲めるようになっています。
しかしコンセントを抜いてしまうとこれらの機能が働かなくなるため、雑菌が繁殖しやすくなり、安全な水とは言えなくなってしまいます。
消費電力が増える
ウォーターサーバーは通電されていることで常に中の水を適温に維持しているので、電気が通らなくなってしまうとサーバー内の水は外気温と変わらない水準になります。
すると、あらためてコンセントを差し直して使おうという時には、また熱したり冷やして適温にしなければなりません。
この際にたくさんの電力を使うため、差したままの状態より多くの電力を消費してしまうのです。


例外的にコンセントを抜いたほうがいいケース


このように基本的にはウォーターサーバーのコンセントは差したままのほうが良いのですが、場合によって抜いたほうが良いケースもあります。
そのケースについて紹介しましょう。
サーバーを移動する場合
サーバーを置く場所を家の中で移動したり、別の場所に移す時にはコンセントを抜かないと移動できないので、一時的に抜く必要があります。
ただし抜いている時間が長時間に及ぶと、先にも説明したようにサーバー内の水の温度が変化したり徐々に不衛生になっていくので、出来るだけ早く移動も済ませることが大切です。
1ヵ月以上使わない場合
旅行や出張など、長期間にわたって家を空けたり、ウォーターサーバーを使用しない場合もコンセントを抜くようにしましょう。
ウォーターサーバーのお水は賞味期限が2週間から1ヶ月程度なので、仮にコンセントを差したままでも再び使おうという時には飲めません。
なので結局リセットすることになるので、抜いても構わないわけです。
停電した場合
災害や事故によって停電になってしまった時もコンセントは抜くようにしましょう。
元々電気が止まっているのだから意味が無いのでは?と思われるかもしれませんが、この場合は水質ではなく、安全のためにコンセントを抜きます。
再び通電した時に電気がつながったままでいると、漏電によって火事が起きてしまう恐れがあるためです。


ウォーターサーバーのコンセントに関する注意点


ここからはウォーターサーバーのコンセント全般に関する注意点について触れていきましょう。
特に火事や事故など、安全に関わることには十分注意することが必要です。
なるべく延長コードを使わない
原則的にウォーターサーバーでは延長コードは使わないようにしましょう。
これは延長コードを使うことによってコンセントの数が増え、水漏れなどがあった際に漏電する危険が増すためです。
コンセントの数が増えることは他にもホコリ溜まりによるトラッキング現象を引き起こす可能性があり、出来ることならば避けておいたほうが良いと言えます。
コンセントを濡らさない
コンセントを濡らさないことももちろん大切です。
コンセントや電源プラグが水に触れることは漏電を誘発し、感電や火事など事故にもつながります。



ウォーターサーバーは水とは無縁でいられないため、どうしても周囲に水が飛び散ってしまいがちです。
特にコンセントまわりに水が飛ぶことは避けるようにしましょう。
電源プラグをしっかりと差し込む
電源プラグを抜き差しする際は、きちんと奥まで差さっているか確認することも忘れないようにしてください。
中途半端に差さっていると漏電の危険があるだけでなく、ホコリが溜まったり水が入り込むなど異物の侵入による故障や事故が起こる可能性もあります。
また外れてしまって動かなくなったり、無駄な電力の消費になってしまうこともあります。
定期的にホコリを除去する
コンセントにとってホコリは大敵です。
コンセント周辺に溜まったホコリが湿気を持つと電気を通して発火し、火事が発生するいわゆるトラッキング現象を引き起こす恐れがあります。
必要以上に神経質になることはありませんが、コンセント周辺にホコリが溜まっているのを見つけたらマメに掃除するようにしましょう。
ウォーターサーバーの近くにコンセントがない場合の対処法


ここまで延長コードはなるべく使わないほうが良いということを解説してきましたが、コンセントの位置によってはどうにもならないケースもあります。
そうした場合の対処法を紹介しましょう。
サーバーの設置場所を移動する
もし可能であるならば、サーバーの設置場所をコンセントを基準に決めるのも一つの方法です。
家具などの配置から使いやすい場所をあらかじめ決めているかもしれませんが、模様替えと思って位置を変えてみるのも気分が変わって良いかもしれません。
延長コードを使わないという安全の面で考えるならば、より安心できる方法だとも言えます。
サーバーの近くにコンセントを新設する
逆にコンセントの位置を変えてしまうというのも良いかもしれません。
コンセントの新設には業者に頼んで工事をすることが必要なので、費用と手間もかかりますが、それを飲み込めるならば最良の方法だとも言えます。
どうしてもウォーターサーバーの位置にこだわりたい場合などは、予算と相談して検討してみるのも良いでしょう。
ウォーターサーバーにアース接続は必要?


アース線とは、漏電などがあった際に電気を別の場所へ逃がすことで火事などの事故を防ぐ仕組みのことを言います。



電力をたくさん使う電化製品や、湿気や水気のある場所で使うものなどには付けた方が良いとされています。
ただしあくまで安全装置であって、つけなければ危険になるというものではないので、絶対につける必要があるわけではありません。
しかしつけておけば安全性が高まることは間違いないので、可能であるならばアース接続をしておくことは推奨されます。
ウォーターサーバーのコンセントの取り扱いについてまとめ
ウォーターサーバーは基本的にはコンセントを挿し込んだままにしておくものとされています。
無駄遣いを防ごうと外してしまうと、不衛生になるばかりか逆に電気代が増えてしまうこともあります。
また延長コードをなるべく使用しないようにしたり、アース接続もしておくなど、安全管理をきちんとしておくことで、より安心してウォーターサーバーを使えるようになるでしょう。
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